ミーティングのことと関係する内容なんですけど、私のミーティングチームの特徴は、「王道を歩いているポーズをとりながら、裏道のドブ板を踏み抜きながら歩いているタイプの人」だとお父さんが話してくださって、それですごくハッとして気付いたことがありました。
自分は理想だと思って、利己的な気持ちを持っていたと思いました。それは本当に深く植え付けられた、エリートにならなければならないという価値観です。それが残っていたから、苦しかったと気がつきました。
この学校に入ったら幸せになるというエリート思考だったり、周りから高い評価を受ける人でなければならないという無意味な理想を、意味もなく持ち続けてきたために、生きる目標がつくれないまま、毎日、刹那的な気持ちになっていました。
そこから抜け出すために、王道だと思ってきた間違った理想というか、価値観を壊して、そうではなくて今の目の前にある裏道のような道でも、それこそが自分の王道だと思って、精一杯で生きるというスタンスに変えるというので合っていますか。
【お父さんの答え】
合っていると思います。
エリートになれる王道があって、そっちに行けばすごいエリートになれたのにという残念感というか、そういうことに囚われるのは大間違いです。
自分はいま、自分にとって一番良い道を歩いている、と思うのが大正解なんですよ。
いま歩いてる道が、自分にとっての最高の花道です。それをいかに、いいものにしていくか、それをどう華やかに飾っていくか、いいものにレベルアップしていくか、そこに情熱を注ぐことに尽きるんです。
だから他に道があって、そっちのほうがエリートの道だったんだと思うこと自体が幻想です。それはあるように見えるだけの話で、そんな道はないんです。
どんな道であろうとも、これまで自分が歩いてきた道が一番いい道で、これから歩いて行こうとする道が最高の道だ、そういうふうに誇りを持って歩いて行く。
それをちゃんといいものにしていくという気持ちが大事です。深いものにしていくんだ、高いものにしていくんだ、素晴らしいものにしていくんだ、そしてそれを自分が楽しめるものに作っていこうと思ったら、楽しみにもなるし、誇りにも思える。
他の人の評価に左右されて、気持ちを揺らしたり、迷いを作ったりしないことです。
他の人は他の人なりに、目の前にある道を歩けばいいんだし、自分は自分なりにこの道を歩くのだと誇りを持って歩いていけばいいと思います。
ほかのところに王道がある、というよそ見をする気持ちを変えたら、言うことも、やることも変わってきますよ。地に足がついてくるので、やることがもうちょっと緻密になってきます。そして、目の前にある一つひとつのことをもっと大事にすると思います。
このことに気が付いてくれて、嬉しいです。
(2024年2月16日 掲載)
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