私は目標を掲げるのがすごく苦手です。その目標を達成できなかったときに周りからの評価が下がるのではないかという恐怖があります。それと、目標が達成できなかったときにやっぱり自分は駄目なんだ、と自己否定に走ってしまうのもすごく怖いです。
それで目標を掲げるのを怖く感じてしまうんですけど、それはどうしたらなくなりますか。
【お父さんの答え】
それを聞いてすぐに思い出すのが、中学校の時の先生の言葉です。
「3日坊主という言葉があるけど、それは素晴らしいことだと思うね。どうしてかというと、3日坊主というのは、3日間だけかもしれないけど、その間は頑張って目標に向かって進み続けられるということだよね。だから、3日目ごとに掲げる目標を修正していけば、ずっと続くわけです。だから3日坊主は素晴らしいです」
これを聞いたときは、とても希望が出てきましたね。
きっと達成できないから目標も持たない、ということではなくて、きちんと目標を持って、計画を立てるということが、まず前向きな姿勢だと思います。
そして、その計画を3日ごとに見直していく、ということだったら、達成できないということはないはずです。なんだったら2日目に計画を修正してもいい。
だから僕は目標が達成できないのではないか、ということは全然、怖くないです。目標を達成できないのは不愉快なので、どんどん目標を変えていくだけのこと。だから目標や計画の修正も早め、早めにしていくことが肝心で、常に修正した目標を公言していくということでいいのではないかと思いますね。
【質問者】
私は目標を掲げるときは、だいたいすごく気分がいい時で、ものすごく高い理想を目標にしてしまって、自分の調子が悪くなってくると、無理だなと思って放棄してしまう、という癖があるんですけど、どう思いますか?
【答え】
それを聞いても、やっぱり素晴らしいと思うね。だって後になって放棄せざるを得ないような高い目標を仮にも掲げることができる人というのは、やっぱり才能がある人です。
実は僕もお母さんから、この人は大ボラ吹きか本当にすごい人か、二つに一つだと思ったと言われたことがある。だけど、言ったことを本当に実現できることがたまにあるから、それでいいやと思ったと――。
挫折するような高い目標を掲げることができるのだから、それは才能で、もし調子がいいままだったら実現できることもでてくる。
だから、高い理想を目標にできる才能を生かして、どんどん計画を立てて、3日ごとにその計画を見直して行く、ということにしたらいいと思います。それを続けていたら実現することも出てくると思うし、ちょっとでも前に進んだら自信も少しずつ積み上がっていくはずです。
何よりも、調子のいい時だけにしても、高い目標を掲げられるということそのものが才能だと思って、その才能を大事にしてもらいたいですね。
(2024年3月6日 掲載)
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