【お父さんの答え】
それは朗読をすることで、気持ちのアウトプット量がしっかり増えて、インプットとアウトプットのバランスがとれた結果、気持ちの不安定さもとれてきたということだと思います。
質問者は、小さい頃から、親に遠慮したり、親の機嫌を伺ったり、親が怖かったりで、常に自分へのインプットばかり気にしてきて、アウトプットがほとんどなくて、インプットばかりになってきたと思います。その結果、気持ちのアウトプットが難しい人になってしまっていました。
本を読むというのは、そこに書いてあることを読むだけなんだけど、感情を入れてそれを読むとアウトプットになります。聞いてくれる人もいるわけで、その人に向けて上手に読む、というのはこれはもう立派なアウトプットで、それがしっかりできると、これまでのインプットだけの人生から大きく転換しつつあるのです。それが被害感情的な気持ちが減ってきたということです。
インプットだけの時と違って、アウトプットを日常的にしていると、怖さがなくなってきます。
質問者は受験生だけど、いくら勉強して知識を頭に詰め込んでも、アウトプットができない人だと、なかなか合格しにくいです。レベルの高いところほど、求められる答えに対して、的確にアウトプットできないと、合格点に達しません。だから、アウトプットに対して弱い性格だと合格できないと思って、朗読を日課にするように言いました。いまのペースで朗読をしていったら志望校に届くでしょうね。
ところで、質問者が朗読をしたり、話したりするときに、変えてもらいたいことがあります。
人は声を出すとき、3つの出し方があります。1つは喉から出す。2つめは喉と鼻から出す。3つ目は鼻から出す。
アウトプットに慣れていない人ほど、鼻から声を出す比重が高くなります。つまり、歌ったら鼻歌になってしまう。歌手は、絶対に鼻歌にしません。喉からだけ声を出すのです。
質問者がしゃべっているときは、いつも鼻から息と声が漏れています。それを変えて、極力、喉からだけの声で話してほしいということです。
もちろん、鼻濁音や撥音便など、どうしても鼻から息を抜く音もあるけれども、鼻から出す息(声)はそれだけにして、喉だけで出せる声は鼻から息を漏らさない、と徹底してください。それができるようになったら、もっと気持ちも強くなります。わずかな違いのようですが、それを続けると気持ちの上でもかなり大きな違いになってきます。
(2023年7月18日 掲載)
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