天候が雨や曇りのときに気持ちや身体のコンディションが悪くなるときがあります。
息苦しくなったり、身体や気持ちが重くなったり、平衡感覚が取りづらくなります。
これは、気圧が関わっていると思うのですが、どのような仕組みなのか気になりました。
教えていただけたら嬉しいです。
また、これも気持ちの問題でどうにかできることでしょうか?
◯自分の答え
天候で悪くなることはある程度自然現象。
天候に左右されやすい自分の身体と上手に付き合っていく。
しかし、あまりそれを感じすぎてしまうのは、気持ちの問題でもある。
これは最近、“国民病”なんて言われています。そんなに多いなんて驚きですよね。
実際、低気圧の時に現れる症状がだんだんメジャーになってきたようです。
気圧が低いときに、頭がぼうっとするとか頭痛がすると訴える人が増えて、気圧の低いときの頭痛は日本人の国民病じゃないかなんて言う説がこの頃出てきています。
ヒトが気圧の変化で一番影響を受けるのは、鼓膜、それにつながる三半規管だと思います。
飛行機に乗った時とか、山に急に登るケーブルカーに乗ったとき、それとエレベーターでも30階とか40階とか急に登ると、耳がツーンとしますよね。これは鼓膜の外と中で、気圧に差ができるためです。
本当は鼓膜の中も外も気圧が同じことが理想的なわけです。
山の上に登って気圧が低くなるとどうなるか。鼓膜の内側の気圧が相対的に高くなるので、鼓膜が外に膨らもうとする。それで耳が変だな、と感じるのです。
では、それを解消するためにどうしたらいいかというと、鼻の内側に小さい穴が開いていて、この穴が鼓膜の内側の中耳まで繋がっているので、そこに空気を送り込んでやると、鼓膜の外と中の気圧が同じになります。
鼻の先っぽだけ軽くつまんで「ふん」って息を鼻からちょっと出すと、その穴が通じて、鼓膜の外の気圧と内側の気圧を同じにすることができるのです。海に潜るシュノーケリングのときに、耳抜きっていうのをしますね。それと同じです。それをやると、ときにはガホガホって、鼓膜が元に戻る音がするときもあるくらいです。
鼓膜というのは漏斗状になっています。それが中耳から奥に伸びて、内耳にある三半規管とも繋がっている。
そのため気圧が低くなったとき鼓膜の内側が同調して気圧が下がらないと、まず耳が聞こえにくくなり、身体のバランスをとる三半規管が正常に機能しなくなるので、気持ち悪くなったり身体が揺れているようにフラフラします。
三半規管が正常に動かなくなると、平衡感覚が正しくとれないので、車酔いしたような、気持ちが悪いような、嫌な気分になります。あるいは、目がまわります。
気圧の差で耳が痛くなるというのでは、僕は、酷い目に遭ったことがあります。
若いとき海外に行ったんですけど、昔は飛行機がガラガラ空いていたんです。
その頃のエコノミーの後ろのほうはガラガラに空いていたので、後ろに移動して肘掛けを全部跳ね上げてファーストクラス並みに横になって寝ていました。寝不足をしながら出発ギリギリまでバイトをしていたので、飛行機で熟睡しちゃったんですね。
到着するのも知らずにずっと熟睡していたら、急に「ドーン」という衝撃。着地だったんです。その時にはもう耳が痛くて、頭が割れそうにいたい。耳が聞こえない。急いで耳抜きをしたのですが、手遅れでした。ずっと耳と頭が痛くておさまらない。飛行機を降りてからも丸1日くらいは、耐えられないらい頭が痛くて、1日を棒に振ったことがあります。うっかり飛行機で寝るものじゃないなって思いました。
気圧に弱いという人は、低気圧だなと思ったら、しょっちゅう、耳抜きするみたいに、こう鼻の穴の入り口に指をあてて、ふんと鼻から軽く息を出すといいです。
鼻をしっかりつまむ、これはもうだめ。小さな穴が塞がってしまうから。
外側から鼻に蓋をして、「ふん」「ふん」ってこれでいいです。こんなふうに時々やってみる。今やってみて。これは、耳の中に行ってる感じしない? 耳に行ってる感じするでしょう。これやってみてください。ずいぶん違いますよ。
それでこの国民病から身体を守りましょう。
摂食障害とか、みんなはかなり三半規管が普通の人より弱いと思います。全体的に。
だから、本当に、笑ってないで。左右されるし、低気圧に。
なんか、傷ついている人は三半規管が弱くなる。三半規管はストレスに弱い器官です。
だから強いストレスがかかると、それだけで三半規管が故障を起こし、目が回ったりします。
考えてみてください。中耳炎になりやすかったとか、小さいとき、ブランコに乗るのが怖かったりしなかったかな。グルグル回る遊具とか、駄目だったと思うんだよ。
それから、首が、やっぱりね、回りにくいんだ。じっとしてたら。右左、1,2,3,4,5、1,2,3,4,5って、上下も、具合悪いなと思ったらいつも首曲げたり、ぐるぐる首を動かしていたほうがいい。
うん、そうですね。僕は小学校1,2年生の頃、1駅だけバスで移動したらもう酔っちゃうことがありました。お母さんも2つ、3つ、ブランコで大きく揺れたら気持ち悪くなるみたいなことがあったっていうしね。そういうのあるんですね。
みんなも気圧の変化には弱いんでしょう、わかりますけどね、でも、だからといって、わたし弱いんだって言って、低気圧が来たら寝込みましょう、というのも馬鹿馬鹿しいのでね。
低気圧が来たら、ふん、ふんって鼻の穴に指をあててやって、外耳と内耳の気圧を同じにする。三半規管をうまく保つ。すると三半規管の機能をなんとか保つことができると思います。
(2018年6月19日掲載)
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