この前、宇宙の話を聞かせてもらいました。
銀河が大きく回っていくとき、星によって動くスピードに差がなく、同じ形で動いているというのを女性の天文研究者が発見して、それがなぜかということを解明しようとしたとき質量のあるダークマターの存在が明らかになったという話です。
それを聞いたとき、なぜかわからないのですが、私の中で何かが繋がって、すごく泣きたいくらいに嬉しい気持ちになりました。それはなぜでしょうか?
【お父さんの答え】
摂食障害になったことも、いろんな失敗も、ここまでうまくいかなかったことも、すべて自分の責任じゃないんだって、心から思うことができて、安心したんだよ。その嬉しさだと思います。
生きにくさを早い段階で感じて、それでも自分なりに懸命によかれという気持ちで生きてきた。
それでいいこともたくさんあったけれども、ものすごく嫌な体験をしてしまったり、周りの人に嫌な思いをさせてしまったり、どうしてうまくいかないのだろうと焦る気持ちがずっとあったと思います。
今に至るまで、おそらくは自分がなんとかしなければ、自分の責任で、自分の責任で、というふうに、自分を叱咤したり、励ましたりしながら、1人で立とうと頑張ってきた。
そうやって頑張って、うまくいったこともあったり、逆に思いがけない失敗があったり、いったいどうしてこんなに自分の人生は山と谷が大きいのだろうと不思議にも思ってきた。
それでいま、なのはなファミリーで心身の安定を得て、ほっとしているところに、ダークマターのことを聞いたら、おおいに納得したり、安心できたりしたのだと思います。
ダークマターはずっと自分の周囲にあって、自分を守ってくれたり、いいほうに導いてくれていたりした。けれども前はダークマターの存在など知らなかったから、ただ自分ひとりだけで頑張っていると思ってきた。
今、前のことを振り返ってみて、もしかしたらずっとダークマターが助けてくれていたのかもしれないと思ったら、とても合点がいくところがある。そして、この安心を得られた今の状況に、頑張っていた自分を見てダークマターが導いてくれたのだと思ったらそれも納得できる。
そして、これからもダークマターはずっと守ってくれるんだと信じられるので、心から安心できる嬉しさだと思います。
ダークマターという存在は宇宙を包む程の大きな存在で、頑張っているといいほうに導いてくれることがあるけれど、もし残念なことが起きてしまったり、不本意だったとしても、ダークマターがその残念な状況を味わいなさいと言ってるのだと思ったら、喜んで受け入れられる、そういう安心感です。いつも、そういう守り神みたいな存在が自分のまわりにこれまでもいたし、これからもずっといるんだと思ったら、それは嬉しくなるはずです。
だから、頑張って生きていって、どういう結果でも受け入れられます、そういう心強さがいつもあることが、素晴らしいことだと思います。
ダークマターの存在は物理学者もあると言っているもので、まだ解明されているわけではないけれども、その作用も少しずつはわかってきているようです。あまりオカルト的なものは、いかがなものかと思いますが、決して根拠のないものではなく、天文学者も物理学者も認めているところなので、確かなことだと思います。
いまのところ、究極の癒しを追求している精神科のお医者さんのような立場にある人ほど、ダークマターの存在に特に興味をもっているような印象を受けます。
もちろん、お父さんもダークマターの存在を意識するようになって、初めて気付かされたことが多いです。最後に1つ付け加えておくと、このダークマターの存在を聞いて「信じられます」といえる人は、摂食障害から回復していける要素を確実にもっている人といえそうですね。
(2022年5月29日掲載)
Copyright © なのはなファミリー 2025 | WordPress Theme by MH Themes