第20回「心の許容範囲」


〈質問者〉

質問

 先日、お父さんが、
「一生懸命生きている人、目一杯生きている人は、心が寛容になって人を許せるようになる」
 また、
「気持ちができてくれば許容範囲も広がる」
 という話をしてくださいました。
 
 今、リビング美化計画を実行委員の方がしてくれて、
「リビングの床に荷物を置かないようにしましょう。自分のロッカーに入らない物は山小屋に持ち帰りましょう」
 と呼びかけてくれて、リビングがとてもきれいになってうれしいのですが、一方で、荷物を置きっぱなしにしている人がいて、それが気になってしまいます。みんなでリビングを気持ち良く使うために荷物を置かないようにしようとしているのに、どうしてしないのだろうか? と思ってしまいます。

 このように思うのは、心が寛容でなく、許容範囲が狭いから気になってしまうのでしょうか?
 または、「決められた事はしっかりと守らないといけない」という事を親に強要されたのと同じことを、人にも強要する気持ちがあるから、できていない人が気になってしまうのでしょうか?
 一生懸命、目一杯に生きられるようになったら、気持ちができてきたら、そのような事は気にならなくなるでしょうか?
 教えて頂けるとうれしいです。

 

〈お父さん〉

答え

 この人は、鋭いと思います。
 この人の思っている通りです。
 人が荷物を置いて、みんな片付けているのに嫌だな、と思ってしまう事はあるでしょう。でも、それがすごく気になる、許せないというのは、やっぱり「決められた事は守らないといけない」という事を人にも強要する気持ちがある、その通りなんですね。
 自分では、そんなふうに言われて、すごく苦しかったので、反発心というか、人に強要したい気持ちがあるんですね。こいつはできていない、と―― 。
 
 人に叱られまくった人は、本当に自信がなかったり、人に怒りをぶつけるようになります。
 人に褒められまくった人は、あんまり腹を立てたりしないと思います。
 
 あとはやっぱり、自分が一生懸命生きていると、本当に、何か物を置かれても、その人の事情があってやっているんだろうと、割と許せちゃうんです。
 自分がどれだけ一生懸命やっても届かない事がある、と分かってくるんですよね。
 もの凄く努力すると、色んな事ができるようになります。
 中途半端に努力した人は、やらないやつが悪いと思ったりします。
 
 限界まで努力した人は、人間のできる事、限界まで行くと、その先には何があるかというと、神様の領分があり、そこを垣間見るような境地に達するのです。
 神の領域に近いところまで行くと、人間の力には限界があって、神様から力を借りなければいけないと思うようになります。自分がなにがしかの神様の力を借りていると思ったら、100%人間の意志だけで生きているものではないな、なにがしか神様の思し召しがあってそういう事になっているのだ、そういう気持ちになるのです。
 
 中途半端な人は、神頼みなんかするものか、神様なんてくそくらえ、と思っています。
 目一杯やった人は、「これは自分の力じゃないです」と言えるようになりますね。

 

〈お母さん〉

 余裕ができてきたら、そっとその人のぶんも片付けられるんだよね。

 

〈お父さん〉

 そうだね、その人に嫌みにならない程度に、ね。

 

〈お母さん〉

 そっと知らないうちにね、ありがとうって言わさないように。
 それができるようになるって言うのは素敵な事だよね。
 まだ、目標にしているけれど、できないよ。
 そうなれたら素敵だろうなって思うわ。
 まだお母さんが、お父さんの机を片付けるの、ぶいぶい文句言っているもんね。

 

〈お父さん〉

 今ネットワークの時代で、株式も0.何コンマ秒で決済される時代。
 すぐに決済をする、そのスピードで何十銭を稼ぐ、何億円をかければ、何十銭でも結構な金額になっちゃうんですが、そういうパソコンを使った取引を専門にして株とかを売買するネット証券会社があります。
 こういう会社はコンピューター投資がすごいです。コンピューターを空調きかせた部屋にダーって並べている。
 
 そのコンピュータ群の中心になっている、全部を統括しているサーバーが、キャビネットに入れられていて、そこに、なんとか八幡大社っていう札があった。取材で行ったとき、広報の人にそれは写真撮らないでくださいって言われました。
 証券会社が神頼みしているんです。
 最新の証券会社のコンピュータールームに、どこかの神社からもらってきたお札が奉ってあるのです。
 
 システムエンジニアが何人も頭をより集めて、ばっちりシステムを組んでいても、本当にバグがないのに、なぜかシステムエラーを起こすときがあるんです。
 だから、止まらないようにお札を置いているんです、とその会社の人が言うのです。神頼みなんですよね。
 コンピューターでも神頼みをする。
 この写真を出したらうちのコンピュータシステムの信用がなくなりますからって、写真は撮れなかった。でも、コンピュータが止まらないように神頼みしているのは事実なんです。そういうものだと思います。
 
 限界までやって、本当に止まらないでほしいっていうときは、やっぱり神様に頼むんですよ、コンピューター会社の人も、ネット証券の人も。
 それは、情けないとかいう話ではなくて、難しさではトップクラスのシステムを組んでいる人も、理屈だけでなく、神様の存在も大事にしたくなるようなそんな繊細な心で仕事をしているということなのです。
 頑張って、頑張って、理屈で理屈で、パーフェクトの理屈でシステムを組む、その後は、神様お願いします、と思うんだよね、本当に努力した人はね。
 
 中途半端な人は、俺様の実力だ、とそう思う。
 そうじゃない。
 1人ひとり、他の人が力を出すと、他の人が、神様にも等しく思える事がありますよ。
 50人いて、何かやって、ものを動かそうとするとき、50人がよいしょってやっても、全然動かないのに、あと3人来たら動く。すると、その3人が神様のように思えるでしょう。
 1人ひとりが一生懸命やっていたら、隣の人も神様のように思える事があります。

 その辺のおばあさん、それこそ、畑と自分の家を行ったり来たりしているだけのおばあさんがいるとして、そんな存在があったとしても、自分の人生にとってはその他大勢の一人みたいなふうに、若いうちは思うんですよ。
 ところが、僕とかお母さんくらいの年になってくると、そういう人にちょっと助けられた事で、すべてが変わっちゃうくらい、なんでもない人の怖さっていうか、力の大きさは、何度も経験してきています。
 今までに、何度も、ね。
 
 だから、そういう、その他大勢みたいな、世間の狭そうなおばさんこそ、いつ、自分の神様になるかもしれないと思ったら、本当に粗末にできない。
 既に自分の助けになっているかもしれない、そういう事が本当にあるんです。
 色んな事で色んな人に、思いがけなくお世話になって生きてきていると、そっちこっちの人に向かって、手を合わせたくなる。
 そういうものだと思いますよ。

 まあ、それでも、若いうちは、そんなことをやっていたら、とてもじゃないね。若いときから、そんな老練さばかり身に付けてもつまらないかもね。
 若いうちは、自分の力を伸ばす為に、自分だけを信じて頑張ろうってやってもいい。そしてその時に、本当に自分が力をつけないとダメだね。
 そうでないと、人の有り難さをわかる人にはなれないかもしれない。
 
 ただ、どんなときも自分の力だけではないよ、と頭の隅に置いておく事が大事だと思います。
 そういう気持ちで、もう一度、散らかしている人の存在を思ってごらん。
 そういう人に、いつか助けられる時が来るかもしれないよ。そう思えば、心の許容範囲は自然と広がっていくよ。









第1回~第100回(クリックすると一覧を表示します) 第1回「縦軸と横軸について」
第2回「神様は何をしようとしているのか」
第3回「本で涙を流すことについて」
第4回「本を読んでも内容を忘れてしまうことについて」
第5回「時間をうまく使えるようになるには」
第6回「太宰治について」
第7回「摂食障害の人が片付けが苦手だったり、約束の時間に遅れてしまうのは何故ですか?」
第8回「自分のことを『僕』『おいら』と言うのをやめられなかったのは、なぜか」
第9回「おいしいカレーと、おいしくないカレーの違い」
第10回「楽しんで走る」
第11回「死ぬことへの考え」
第12回「『聞く』と『教えてもらう』」
第13回「頑張るフルマラソン」
第14回「他人の成功」
第15回「『今』という時間」
第16回「不安の先取り」
第17回「良い協力関係」
第18回「急に悲しくなる」
第19回「夢の持ち方について」
第20回「心の許容範囲」
第21回「疲れるのが怖い」
第22回「スポーツの勝ち負け」
第23回「人といること」
第24回「“好き”という気持ち」
第25回「何でも知っている」
第26回「舞台鑑賞が怖かったこと」
第27回「生まれ変わるとしたら」
第28回「一番感動した景色、美しい国はどこですか?」
第29回「好きな時代はいつですか」
第30回「体型について」
第31回「行きたいところ」
第32回「悲しくなったら、動く」
第33回「意志を持てないこと」
第34回「心を動かす」
第35回「恋愛できますか」
第36回「日記の重要性」
第37回「心配されたい」
第38回「ONとOFF」
第39回「いつも同じ態度で」
第40回「涙腺が弱い」
第41回「子供が苦手」
第42回「正しいことを通そうとして」
第43回「流されて生きる」
第44回「才能について」
第45回「身長は伸びますか」
第46回「否定感が強い」
第47回「ぐっすり眠れない」
第48回「見え方、感じ方」
第49回「強さについて」
第50回「自分の出し方」
第51回「身体の調子と気持ち」
第52回「何のために変わるか」
第53回「痛みを知る」/a>
第54回「投げやりな気持ち」
第55回「未完成」
第56回「相手を許す」
第57回「書けないとき」
第58回「甘いと甘え」
第59回「イライラしない」
第60回「落ち込んだ時」
第61回「生きているなら」
第62回「わからない問題は」
第63回「眠ること」
第64回「子育てについて」
第65回「夫婦で大切なこと」
第66回「自己否定について」
第67回「友達が欲しい人、そうでない人」
第68回「未来を信じる」
第69回「山を登ると」
第70回「リーダーをすると苦しくさせる」
第71回「自分から人を好きになる」
第72回「小さいころからの恐怖心」
第73回「お姉さんのような存在を」
第74回「作業に対して気持ちの落差が激しい」
第75回「大きな希望を持つとき①」
第76回「大きな希望を持つとき②」
第77回「夢について・集中力について」
第78回「やるべきことをできていなくて苦しい」
第79回「やるべきことをできていなくて苦しい②」
第80回「真面目さは何のために」
第81回「高いプライドをつくるには」
第82回「番外編:そうだ、お母さんにきいてみよう!」
第83回「相談、確認が多いことについて」
第84回「自信を持つ」
第85回「間の良さ、間の悪さ」
第86回「過去を美化してしまう」
第87回「統合力を高めるには」
第88回「見張られているような不安」
第89回「どうして人間だけに気持ちが必要なのか」
第90回「休日になるとやる気がなくなってしまう」
第91回「低気圧」
第92回「どうして動物を飼うの?」
第93回「自分を褒める話をするには」
第94回「眠れない」
第95回「ふいに恥ずかしくなる」
第96回「躾について」
第97回「壁をなくしてオープンになるには」
第98回「自分がオーラのある人になるには」
第99回「私のストレスは何?」
第100回「社会性を身につける」
 
第101回~第150回(クリックすると一覧を表示します)
第101回「依存を切り離す期間は? その後はどう変わる?」
第102回「依存を切り離すことについて②」
第103回「会話が理解できない・生きる意味」
第104回「何者にもなれないのでは、という不安」
第105回「一緒に長時間いられない」
第106回「人の気持ちを汲めない」
第107回「リーダーとしてちゃんと動くには」
第108回「仕事への情熱と、興味があること」
第109回「日々の習慣を持つ」
第110回「自分のアスペルガー的な要素について」
第111回「外見について」
第112回「芸術、情緒、愛情 心の深さ」
第113回「なぜ風俗業は禁止にされないのか」
第114回「生き難さを抱えていなかったら、どんな将来の夢を」
第115回「健全な家庭なら自我は育つのか」
第116回「自我を育てる」
第117回「説明が理解できない」
第118回「好きな花①」
第119回「好きな花②」
第120回「血を連想させる単語を聞くと」
第121回「社会性と、基本的な姿勢」
第122回「深い関係をとって生きる」
第123回「ノルマ感、義務感が強い」
第124回「野菜の収穫基準がわからなくなる」
第125回「自分を楽しませること、幸せに過ごさせることが難しい」
第126回「向上心を持てないこと」
第127回「アーティスティックな心」
第128回「野性味を取り戻す」
第129回「個人プレイからチームプレイへ」
第130回「すべてのことを高いレベルでやりたい」
第131回「なぜ、痩せているほうが良いと思われるのですか?」
第132回「予定が変わると、気持ちがもやもやする」
第133回「楽観主義者と悲観主義者の境界線」
第134回「上品に、笑顔で、美しく」
第135回「続『上品に、笑顔で、美しく』」
第136回「嘘をつけない」
第137回「お父さんが怖い 前編」
第138回「お父さんが怖い 後編」
第139回「見事やで」
第140回「頼まれごとが不安・時間に遅れる①」
第141回「頼まれごとが不安・時間に遅れる②」
第142回「頼まれごとが不安・時間に遅れる③」
第143回「大きな声を出すこと」
第144回「時間の使い方」
第145回「お腹がすく」
第146回「本を読む時、第三者の視点になってしまう」
第147回「罰ゲームの答えとユーモア」
第148回「アイデアが出ないこと」
第149回「気持ちと身体の助走」
第150回「花や動物を可愛いと思えない」
 
第151回~第200回(クリックすると一覧を表示します)
第151回「美味しいセロリ」
第152回「尊敬している人といると、あがってしまう」
第153回「考え事がやめられない」
第154回「認めてもらいたい気持ち」
第155回「寝汗をかかなくなった」
第156回「時間の不安について」
第157回「楽器を練習したい、本を読みたい」
第158回「疲れを認めたくない」
第159回「アトピーと蕁麻疹」
第160回「はっきりした人になりたい」
第161回「会話と、興味の深さについて」
第162回「思春期の不安定」
第163回「潔癖症について」
第164回「自尊心」
第165回「自分の身体のサイズ感をとらえるのが苦手」
第166回「兄弟を心配する気持ち」
第167回「自分の声への違和感」
第168回「野菜の調子が悪いと、自己否定してしまう」
第169回「好きな気持ちと、誤解をされることへの不安について」
第170回「トイレが近いことについて」
第171回「競争意識について①」
第172回「競争意識について②」
第173回「コンディションによって態度が変わる人、変わらない人」
第174回「恐がりなことについて」
第175回「テンション」
第176回「目を見ること、見られること」
第177回「よいお母さんになる10か条」
第178回「音楽と我欲①」
第179回「音楽と我欲②」
第180回「時間の使い方と焦りの気持ち」
第181回「自分に疑心暗鬼になって、不安に陥ってしまうのはなぜ」
第182回「有志の募集に手を挙げづらい」
第183回「緻密に」
第184回「いつも怖い」
第185回「体型に対するこだわり」
第186回「気持ちの切り替えが、うまくできない」
第187回「米ぬかぼかし作り」
第188回「評価すること」
第189回「堂々とした人に怯えてしまう ①」
第190回「堂々とした人に怯えてしまう ②」
第191回「耳が良くないこと」
第192回「限界」
第193回「物を簡単に捨てることができてしまう」
第194回「整理整頓、片付けができない」
第195回「次のミーティングは、いつですか?」
第196回「整理が過ぎるのは症状ですか」
第197回「人をもっと理解したいということについて」
第198回「体育の授業が怖くて、さぼっていたことについて」
第199回「完璧が怖い」
第200回「やるべきことに追われてしまいがちな気持ちについて」
 
第201回~第250回(クリックすると一覧を表示します)

第201回「正面から受け取りすぎることについて」
第202回「手持ち無沙汰にさせることが怖い」
第203回「生き物が好きで触りたくなる気持ちについて」
第204回「魚の食べ方について」
第205回「ステージで間違いがあったときは」
第206回「作業で焦ってしまう」
第207回「調理されて食べられる魚はかわいそう?」
第208回「頑張ろうとすることに疲れた」
第209回「自己愛性パーソナリティ」
第210回「期待について その①」
第211回「期待について その②」
第212回「アウトプットで生きる」
第213回「キャパシティを大きくしたい」
第214回「コミュニケーション」
第215回「秋が寂しい」
第216回「我欲と、自分を大切にすることの違い」
第217回「声を前に出して歌うには」
第218回「できる気がしない、と感じてしまう」
第219回「苦手なことをしている時間を苦痛に感じてしまう」
第220回「握力について」
第221回「喜び合うための全力」
第222回「リモコンの操作と、ゴミの分別が覚えられなかったこと」
第223回「相談をしたり、買ってもらったりすることが怖い」
第224回「ケアレスミスが多い」
第225回「恥ずかしさにどう対処するか」
第226回「きつく締められないこと」
第227回「豆掴みと羽根つきが、うまくできるようになっていた」
第228回「プライドを守り合える関係」
第229回「人間味を学ぶために」
第230回「リーダーをするときの不安と罪悪感」
第231回「幸せについて」
第232回「不思議ちゃんと言われていたのはなぜか」
第233回「話の絶えない人になるには」
第234回「サービスをする人になる」
第235回「ソフトボール部に入らなくてはいけない気がする」
第236回「ディストピアと野蛮人の村」
第237回「好きと言ってみる」
第238回「質問がまとまらない」
第239回「ソフトクリーム」
第240回「謙虚について」
第241回「人との間にしか幸せはないこと」
第242回「思いっ切り遊んだことがない」
第243回「癇癪について」
第244回「友達について その①」
第245回「友達について その②」
第246回「センスよく生きる」
第247回「根拠のない自信」
第248回「先生になること」
第249回「演じること、正直になること」
第250回「怒りと感謝の気持ちは共存しない」
 
▶第251回~
第251回「アメリカンドリーム」
第252回「悲しむこと」
第253回「限界までやってみる」
第254回「リーダーの向き不向きについて」
第255回「悲しくならない求め方」
第256回「人前に立つ緊張」
第257回「野菜の見方」
第258回「プライバシーについて」
第259回「寝相について(前半)」
第260回「寝相について(後半)」
第261回「変わっていくことについていけない恐ろしさ」
第262回「速く書く事」
第263回「利他心について」
第264回「集中力について」
第265回「読書について 解釈と鑑賞」
第266回「年齢、役割に見合った振る舞いについて」
第267回「相手に喜んでもらいたい気持ちと、自分が幸せを感じることの怖さ」
第268回「相手を幸せにするということについて」
第269回「シンプルであること」
第270回「人のために動くとき」
第271回「周囲の人や家族のなかで浮いている感覚があったことと、個性について」
第272回「楽しませる人、発信する人になりたい」
第273回「目の前のことに集中できない・利他心と利己心について」