第３９１回「運転中、後ろから 車に追突されそうなときは」

　職場の子で、赤信号で車で停まっていたとき、後ろから追突されるという事故に遭いました。幸い、身体の怪我は何もなかったそうです。
　その時、バックミラーで後ろから車が走ってくるのが見えて、ノーブレーキでぶつかるなとわかったけど、赤信号で逃げ場がなくてどうにもできなかったといいます。
　そこで質問なのですが、私がそういう場面になって、追突されるというのがわかったとき、身体をどう身構えたらいいと思いますか。ハンドルにしがみついて前傾姿勢をとろうと思うのですがそれでいいですか。後ろの窓ガラスが全部、割れたそうですが危険じゃないですか。

【お父さんの答え】

　その時は、サイドブレーキを思い切り引いて、さらにフットブレーキを強く踏んでおくというのが基本だと思います。
　身体の姿勢としては、頭をシートのヘッドレストにピッタリとつけて、身体を反らせるような感じで力を入れておくといいでしょう。前傾姿勢の反対ですね。
　どうして前傾姿勢をとらないかというと、後ろから追突された弾みで、瞬間的に車体は前に進むと、身体が取り残されてシートに叩き付けられるような動きとなりますから、前傾姿勢からシートのヘッドレストまでの距離を頭が瞬間的に動き、むち打ち症になる可能性が高いです。しかし、頭をヘッドレストにつけておくと、身体と頭はシートと一緒に車の動きに同調するだけなのでむち打ち症になりにくいはずです。

　割れた窓ガラスですが、車のガラスは、強化ガラスか二重ガラスのどちらかが使われていて、強化ガラスであれば丸く粒状に割れるので深く刺さったりしません。（シートベルトをつけずに助手席に乗っていると衝突したときガラス窓の窓枠部分が目に刺さることはあります）
　また二重ガラスであれば割れてヒビが入っても飛び散ることはないです。どちらにしても追突された時にガラスで怪我をする心配はないと思います。

（2023年9月7日　掲載）