気持ちが不安定なこと
私は周りの人に比べて、気持ちが安定していません。
調子が良いときは良いのですが、何もやりたくなくなることや、原因がよくわからない悲しさや、寂しさがあって、気が重くなること(そういう時期)が多くあります。
短期的に見ても気持ちの上下が激しいです。
これはどうしたら改善できますか。スタッフさんみたいに、いつも安定していられるためにはどう変わればよいのですか。
自分の答え
甘えが強いから。マイナスな気持ちのときにそういう自分を許さないで、考えずに何かをする。
【答え】
気持ちが不安定なのは思春期の特徴です。
気持ちが育つ、身体が育つ。まだ思春期の子はそういう育つ段階ですね。
この段階でどっしりして、「私に任せなさい」とか言ってたら気持ち悪いですよね。ふわふわフヨフヨ気持ちが上がったり下がったりする。それが普通なんです。
だから変わることができるんです。どんどん成長できるんです。気持ちが柔らかいから、いろんなことを吸収できる。
だから、不安定なことを悲しむんじゃなくて、不安定なことを良しとすべきなんですね。
で、僕は、こういう時期に本を読むことで気持ちをコントロールしましたよね。
小説とかエッセイには、いろんな内容があります。ユーモア的なエッセイだとか、かなりシリアスな小説とか、すごく深く考えさせられる小説とか、軽い小説とかあります。
日常的な営みのなかに、何て言うかな、食べる・寝る・風呂入る、みたいなルーチンの中に「小説を読む」というのも入れ込んでおけばいいのです。
それで、自分がちょっと悲しいな、寂しいな、というときにわざと悲しい小説を読んで「うーん、悲しい。いい感じで悲しい」みたいにね。小説に自分の気持ちを肯定してもらう。
そろそろ気持ちを上げようかなという時は、切り替えられそうなエッセイを読んだりする。
そうやって、なんか自分と道連れの同伴者を小説の中で常に作っておく。僕はそんなふうにしてきました。
で、それだけナイーブな自分については、僕はナルシストなので、なんて素晴らしいんだろう自分! って思ってましたよ。
そう思ってくださいよ。
本を読んで泣いたりすると女々しいな、とか思いがちですが、僕は他の人より感受性が豊かかも知れない、みたいにそれもいいことにしてしまうんです。
小説を読んで涙を流すほど、自分の中の雑味が涙と一緒に外に出る気がして、少しは心の汚れが落ちてきれいになったかなと思うくらいです。
だんだん大人になってくると、泣くに泣けないんです。ちょっとやそっとじゃ、なかなか涙が出ない。泣けるときに、どんどん泣きましょう。そんなわけで、気持ちが不安定なのを良しとしてください。
(2019年3月5日 掲載)
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