私は人と話すとき目を合わせるのが怖いです。つい目線をそらしてしまいます。失礼だとは思うのですが、目が合うと恐怖を感じます。どうしたら人と目を合わせることができるようになりますか。
【お父さんの答え】
これは、目を合わせられるようにならなくていいんじゃないか、というのが答えですね。人と目を合わせるのが怖いというのは、本能としては正しいことです。
よく言われますが、山の中でクマとバッタリ出会ったときは、絶対に目を見ないこと。目を見たら、襲ってきます。
狼と出会ったときも、目を見ないほうがいいです。なかなか出会う機会はないと思いますが。でも、熊なら出会うことはあるかもしれません。
なんで、目を合わせてはいけないかっていうと、熊に喧嘩を売ってると思われるからです。それで攻撃を受けるのです。狼の仲間も目をそらさなくていいのは、ボスだけです。
時々ね、小さい女の子で、じっと僕の目を見ながら喋る人がいます。僕に喧嘩を売っているのかなと思っちゃうのですが、その子がいうには、「人の目を見て話しなさいって教わりました」という。
そんな教育しているんですか、とガッカリしますね。
それは喧嘩を売れ、ということですね。それは間違いですよって話だね。
目を見て最後まで目を離さなかった方が勝ちなんですよ。ヤクザの世界では。
みんなはヤクザじゃないんだから、目を合わせるのは一瞬でいいでしょう。一瞬、目を合わせたら、目上の人に対しては、相手の鼻ぐらいの高さまで目線を落として話しを聞くのが礼儀です。
もし相手がヤクザだったら、目をそらさないとナイフで刺されますよ。だから、目と目を合わせない方が無難ですよっていいたいですね。そういうことで、目を合わせるのが怖いというのは正しい感覚です。
勤めている人が仕事上で何か失敗をして、上司からられたら、目線は相手の顎くらいまで落として話しを聞きましょう。もしも大失敗をしてられているときは、相手の胸からへそくらいまで、深く視線を落として話しを聞きます。
そんなふうに、目線というのは、低ければ低いほど、反省の気持ちを表したり、尊敬の気持ちを表したりするものです。
だから、目を見ながら話すというのは、対等の立場に立っていることを表現しているようなもので、目上の人に対しては確実に失礼な態度ということになります。だから目下の人が相手の目を見ながら話す、ということは決してしてはいけないことです。
それを踏まえて、相手の目を見ながら話すということではなくて、最初の一瞬、目を合わせて、すぐに鼻くらいまで視線を落とす、時々、相手の話しに同意を示すときには、また一瞬、視線を合わせてから鼻先に戻す、というような視線の動きができるように習得してみてください。
そんな心構えでいると、目線を合わせるのが怖いという感覚はなくなるかと思います。
(2023年9月17日 掲載)
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