人に対して、怒りが出たり引っ込んだりを繰り返しています。上から目線で私は落とされたんじゃないか、馬鹿にされたのではないかと感じると、その時は流せても、1週間くらいたってから怒りがこみ上げてきて苦しくなります。何とかして正義を通したい、と思って相手に怒りをぶつけようとしたり、それが落ち着いたり、葛藤が起きてしまいます。どうしてそうなってしまうんでしょうか。
【お父さんの答え】
率直にいうと「利己心」を持っているために苦しくなっています。
あなたのいう正義は、自分だけの正義です。人を裁くのは自分ではない、神様が裁くんだというくらいに、気持ちを神様にでも預けてしまうことです。自分は正義を通す人ではないと思えばいいのです。それが利己的な気持ちがあると、常に自分が評価される人でありたい気持ちが強くなり、それが阻害されたと感じたときに怒りが出てくるのです。
利己心があると、世界は自分を中心に回っていることになってしまうんです。利己的な気持ちが強くなると、自分が、自分が、自分が、というように頭の中に自分しかいなくなって、その自分が落とされたのは許せない、というそれだけが全てになるので怒りが止まらなくなるのです。
利己心を捨てたら、自分はみんなの中の1人だから、自分が評価される必要がなくなります。正義を振りかざしたり、人を裁いたりというのはやめて、それは神様任せにしようと思えば、怒りも悩みもなくなるし、自分自身が楽になります。
利己心というのは、自分を利する心というよりも、自分以外の大きな存在、この世の中を動かしている大きな存在を忘れている心、といってもいいと思います。この世にある全てのものは、生かされている存在で、それらは全部、自分と同じだと思えば、こういう葛藤は起きなくなります。
(2023年9月28日 掲載)
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