私は、日記を書くとき、いつも自分は情緒が浅いなとすごく感じます。どうしても小学生みたいな日記になってしまい、そのことが不満な気持ちや、不安な気持ちがあります。小説を読んだりしていますが、それでもまだ情緒が育っていないという焦りがあります。どのように改善していけば、もっと具体的で楽しい日記が書けるようになるか教えていただけると嬉しいです。
【お父さんの答え】
自分が解放されていないというのが、原因になっていると思います。いつも正解を求めていて、こんなふうに感じるのが正解だろうとか、こう思うことが正しい、この場の楽しみ方はこれが正解というふうに、誰も求めてはいないのに、自分で正解を出さなければといつも頭の中で想定問答集を繰り返しているのではないでしょうか。
例えば、誰かの誕生日だったら「おめでとう」みたいな、定型文をいくつも用意していて、何をするにも、何を楽しむにも、ありきたりな決まり文句だけで頭の中をいっぱいにしているのだと思います。
だから、定型文を用意することはできるけれども、本当に感じることができなくなっているということだと思います。
そうではなくて、本当は自分はどう感じているのかを問いかけ、常識をとっぱらって本当の気持ちを自分で引き出すようにしてはどうでしょう。自分の一番の心の芯のところで感じてることは何か、ということを、常識をとっぱらって考えてみる、それがいいんじゃないかな。
ありきたりな楽しいだとか嬉しいというような感情は排除して、まずは自分がどう感じているか、率直な気持ちを言葉にしてみる練習をしてはどうかな。常識を疑うというか、本当はどうなのという問いかけをいつも自分にしてみることがいい。
ありきたりな言葉を排除して、自分のオリジナルの言葉で感情を表現する、ということを心がけてもいいと思います。そのほうが書いていて面白い日記を書けるし、読んでも面白い日記になります。目の前の楽しさをありきたりの言葉で表現する人は、ありきたりの楽しみしか感じていない、ということも言えると思います。
レベルの高い面白さを体験したり、感じたかったら、まずはありきたりの言葉に象徴されるありきたりの楽しみ方を排除して、より高いレベルのオリジナルの面白さを感じてみたい、という願いを持てばいいのかなと思います。世間一般の常識的な発想には乗らないこと、それが大事だと思います。
(2023年5月30日 掲載)
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