私はお父さんに聞きたいことがあり、今日の5時から質問の文を書いているのですが、5時55分になってもわかりやすい文を書くことができませんでした。どうしたら上手に文を書くことができますか。教えていただけたら嬉しいです。
【お父さんの答え】
ハウスミーティングでもそうだし、お父さんちょっと質問がありますと来る人で、そういう人がいますね。質問がまとまらない人です。
例えば、「ちょっといいですか、20分くらい時間下さい」と来ます。長いな、と思いますよ。それなりに深刻な問題なんだろうな――、と。
ところが、その子が質問を始めてから、こちらが返事をする暇もなく、18分くらい延々と質問の話しをしている。それで、最後に、「どうでしょうか」こちらに残された時間はあと2分しかない。
「それで良いと思うよ」と言うと、「ありがとうございました」で、おしまい。それ以上を求めていない。僕に聞く、という体裁をとりながら、自分でしゃべって考えを整理していただけなんです。
そういう人は質問が長い。まとまっていない。依存も切れていない。言い訳が多い。
ものごとをスパッと端的に言えないとか、スパッと聞けないときは、正しい質問になってないときだと思ってください。あるいは言い訳があるときだと思ってください。
できるだけ、スパッと言い切る。
それには、何か聞きたいことがあるなと思ったら、箇条書きにするんです。
ありとあらゆることは箇条書きにできます。どんな長編小説でも、それで伝えたいことを1行で書け、といわれたら1行で言えるものです。
もしも、どうしても長い質問を書きたいときは、まず1行で質問の本質を書く。
質問。何々は、何何ですか。それをひとまず書く。まとまらなくても、これが質問ですよ、とそれだけでも出せる文章にする。
自分で1行にまとめられないときは、考えを整理したらいい。ただ、切れが悪い人、甘えがある人、言い訳がある人は、なかなか自分の考えが整理できません。
そういうときは、単語を書く。質問に関連して思いつく言葉をすべて紙に書き出す。それをハサミでバラバラに切って、同じ種類の言葉をまとめていき、整理して並べると考えがはっきりしてきます。
僕は考えを整理するとき、ワープロで書きます。あえて1行ずつ書く。
その1行ごとに、カッターで細長く切って、机の上に並べる。内容を見て、グループごとに上下を入れ替える。それで整理されたら、セロテープを長く切って、全部をセロテープで押さえて、改めてA4に貼る。これできちっと整理されます。
これを元にワープロで上下入れ替え、またワープロの上で自分の考えをまとめていきます。こんなふうにすると整理がつくでしょうね。
(2020年3月6日 掲載)
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