
5月21日のなのはな
田んぼは、総合芸術。こうお父さんは教えてくれます。
日本の美しい文化、そして私たちの大切な主食となる米作り。
なのはなの田植えに向けて代掻きが始まりました。
お父さんが石生田んぼの代掻きを、永禮さんが那岐山三反田んぼの代掻きをしました。
動画を見て、予習したよ、計画を立てよう、お父さんは言いました。
トラクターが畦のきわまで来て、向きを変えようと回るとき、
泥が寄ってしまうのをできる限り抑えるために、1列間隔をあけながらかけていきます。
お父さんは紙に図を書いて説明してくれました。
お父さんがトラクターに乗り、泥を引きます。
ひろちゃん、れいこちゃん、私は、畦に立ち、お父さんが進む目印になりました。
お父さんは、ローターをゆっくり回して、真っ直ぐに進みます。
泥や水、ワラの端や田んぼに入れた肥料など、田の様子を心の目で見て、
どうトラクターをかけるべきか、お父さんは考えていました。
土を柔らかくするために、水を入れて、ワラの端、肥料を土に埋めていきます。
お父さんは、最後に、田んぼの外周を2周し、私たちはトラクターの通らない、
泥の寄っているところをクワで均しました。
隣の田でも、地域の方が代掻きをされています。
見渡す限り広がる水を張った田は、空を映して、泥色の水面と、青い畦の上を風が吹き抜けます。
素足を田んぼのなかへ、ひんやりと粘りのある泥に入れると、
自分が、空と風と田と溶け合い、清々しさが満ちました。
永禮さんと、まえちゃん、のりよちゃん、さくらちゃんが
代掻きをしている那岐山三反田んぼでは、泥がよくこねられ、均されていました。
この田んぼは、水が保つように、この冬からみんなで溝を埋め、畦シートを入れました。
みんなで作った田んぼが、今、美しい1枚の田として、丹念に田植えに向けて
仕上げられていることが嬉しかったです。
(さやね)
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田植えに向けて、田植え機のメンテナンスをしました。
なのはなには2台の田植え機があり、永禮さんが見てくださいながら
ネジの締め直しや油を差していきました。
稲をつまみ、植え付けていくツメ、均等に真っ直ぐに植え付けていくためのマーカー、
稲の補充を知らせるセンサーなど、メンテナンスをしながら
田植え機んいついて知るほどに愛着が湧くし、
一緒に田植えをする仲間のようで心強く感じました。 最後は、田植え機の掃除をしました。
みんなと隅々まで奇麗にできて田植えに向かっていけることが嬉しいです。
同じグラウンドでは、稲の苗の強化や水やりをするみんなもいました。
強化では、苗をぐっと押していくことで、根が強くなることを狙います。
押し込んでも、すぐに立ち上がる様子に稲の力強さを感じました。
水やりは朝夕に行っていて、稲の苗が日に日に大きく成長しています。
みんなで苗を見守り、田んぼへ旅立つ日まで、大切に育てていきたいです。
(のりよ)
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