摂食障害の症状として、蕁麻疹、アトピーもあると聞いたのですが、これは「摂食障害の人は精神的ストレスを強く感じているため、蕁麻疹やアトピーが出やすい、出ることがある」ということでしょうか?
私は、今まで蕁麻疹は1、2回しか出たことがなかったのですが、なのはなに来て、昨年末に出て治りましたが、最近また出るようになりました。
蕁麻疹やアトピーは摂食障害の治療中に、よく出る症状なのでしょうか?
また原因は、やはり精神的なものからくるものなのでしょうか?
身体も心もできていけば、収まっていくと考えてよいでしょうか?
【答え】
蕁麻疹とアトピーは、分けて考えた方がいいかなというふうに思いますね。
よく子供でアトピーが強く出る子供がいますけどね。アトピーが出る子供さんの場合に、一般的にはハウスダストが原因だとか、布団の埃が原因だとか、食べ物が原因で、ということで気を使う人が多い印象があります。けれども、あくまで僕の個人的な考えですけれども、アトピーの出る子供さんというのは、親からの何らかのプレッシャーを受けていることと関係が深いという印象がありますよ。
全てのケースでというわけではないでしょうが、親御さんが子供にプレッシャーをかけない、という場合にはかなり多くのケースで子供のアトピーもなくなるんじゃないかなと思います。
それと、摂食障害と全く関係がないかというと、そうでもなくて、アトピーのなかった人が、摂食障害の症状が出始めた16、7歳から、ひどいアトピーに悩まされているというのも、しばしば聞く話なので、関係はあるでしょうね。
何れにしても精神的なストレスとアトピーは関係があると思います。
蕁麻疹のほうですけど、これはなのはなファミリーを始めてから何度も経験していることがあります。
典型的な症状は、原因不明で、夜も眠れないくらいの痒さに見舞われる、というものです。
夜中の11時、12時くらいになって、眠れないほどの強いかゆみを訴えるので、さとう記念病院に連れていき、救急で診てもらったことが何度もあります。
だいたい蕁麻疹が出てかゆみが止まらないという患者には、お医者さんは、「昨夜、何を食べましたか」とか、「昼は何食べましたか」と聞きます。それを答えると、だいたいのお医者さんは「バランスのいい食事をしていますね」と、言います。今時、3食が和食というのも珍しいかもしれませんね。へえ、って。蕁麻疹の原因になりそうなものはない。原因は何だかわからないけど、かゆみ止めの強めの飲み薬を飲んだり、注射を打ったりすると、すぐに収まります。
2、3日もしないうちに、その蕁麻疹はすうっと収まる。こういうことを何人も経験してるんですけど、その人たちに共通していることがありました。
それは、自分は治らないと思ってた人、治りたくないと思ってた人が、「治る」って決心すると蕁麻疹が突然出る、というパターンがあるんです。蕁麻疹はそういう気持ちの変わり目に出る、という印象なんですよね。
本当に治ろうとする、依存を全部捨てるという、そういう決心をしたら最後の名残みたいに蕁麻疹がワッて出て痒いというのが特徴で、原因がわからないまますぐに治るというのが共通しています。
何か、次のステップに発展的に上がるというときの節目で、蕁麻疹が起きる気がします。だから僕とお母さんは、蕁麻疹が出たと聞いたら、あ、よかったねというか、とうとう気持ちの切り替えができそうだねと思うので、むしろ好意的に感じます。嬉しく感じますね、2、3日で治ることなのでね。ということで、ちょっと蕁麻疹とアトピーは違う風に感じています。
少なくともなのはなファミリーにいる間に蕁麻疹が出たら、気持ちの変わり目が来たのかな、と思ってくれていいんじゃないでしょうか。
(2019年2月22日掲載)
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