よいお母さんになる10か条はなんですか?
【答え】
第1条、子供に指示する前に、自分がやってしまう。
まず、第1条ね。子供に何かをさせたいと思ったら、自分がやってしまう、ということですね。やれって言わないで自分がやる。
例えばピアノを習っている子供がいるとしますね、子供がさっぱりピアノを練習しない、そういうときに自分がピアノを練習しちゃうんですね。そうすると、「お母さんやめてよ、私が練習しようと思ったのに」って必ず来ます。
それから、子供に勉強をさせたいなと思うなら、テレビを消して、まずお母さんが勉強している姿を見せる。お母さんが書き物をしていたり本を読んでいると、子供が私もやるって勉強をします。何でも、まずお母さんが先にやって見せてしまう。
第2条ね。子供に、大人の愚痴は絶対聞かせない。
第3条、いつも笑顔でいる。
第4条、朝早く起きること。朝寝していない。子供より遅くまで寝ていない。
第5条、子供に美味しいものを食べさせる。
私は料理が下手なの、という言い訳は許されません。一番いいのはね、料理を7つ覚えること。なんでかと言うと月火水木金土日なんですね。7つ得意料理を覚えて、美味しいものを1週間の日替わりで食べさせる。
第6条、片付け上手になる。
やっぱり基本的に家の中はきれいにしておくんですが、それができない場合が多いんじゃないでしょうか。そういう時は、ひと部屋だけ、荷物を貯め込む部屋を作っておく。1部屋くらいは、仕方ないです。その代わり、一つの部屋以外はきれいにする。僕はそれはお母さんから教えてもらったものです。出会って間もない頃、「お母さん、部屋片付いているね」と言うと、「うーん、そう見えるんだけどね」と――。
第7条、きれいなお母さんでいること。僕ね、お母さんを見てて思うんですよね。いつもきれいなんですよね。自慢のお母さん、きれいで若々しいお母さん、というのはいいんじゃないかなというふうに思うんですよね。
あと3つですか。いいお母さんになる10か条――。
第8条、子供の前でお父さん自慢をする。
あのね男性の場合、愛妻家かあるいは家庭を愛しているかというのは、その人がどれくらい家族の話をするかでだいたいわかるんです。結婚している男性が、女房の話を一切しないというのは、これは、あんまり愛してないのかな、関係が悪いのかなという感じで受け止めてしまいます。逆に女房の話がたまに出るとか、子供の話しが出る、するとこの人は家庭を愛しているなと感じますね。
それで、いいお母さんはどうするかと言うと、お父さんのいないときにお父さんを褒めるんです。子供の前でね。お父さんってすごいんだよって、お父さん自慢を子供に言って聞かせる。これはね、いいお母さんになるコツですよね。お父さん自慢をする。お父さんが好きで好きでたまらないって子供の前で言う。
これほんとですよ。いいお母さんになれますよね。
第9条、夫の親、舅、姑を大事にする。
やっぱりお母さんというと、どうしたっておじいちゃんおばあちゃんとの関係がありますね。自分の親よりも、夫の親のほうと近い関係になる、これが大事じゃないかなと思います。お母さんがしょっちゅう自分の親に電話して、電話でベタベタしてるのは子供にとってあまりいい気持ちがしない。夫にとってもあまりいい気持ちがしない。自分の親とは疎遠だけど夫の親とは近い、そういう関係になる、それがいいんじゃないかなと思うんですよね。
第10条、いつもおカネがあるふりをする。
ラスト1個、ですね、どんなにお金がなくても、お金があるふりをするのが大事ですね。子供に、うちは貧乏なんじゃないかと思わせないことです。
「うち、貯金いくらあるの」って子供が聞くことがあります。僕は聞かれたら、
「28億7千万円くらいしかないんだよね」
って言うんですね。
「え、そんなにあるの?」
「世間の人は、みんなこれくらい持ってるから」
そんな感じで、お金はあることにしておく。いつでもありそうでないのがお金です。誰にとっても、そういうことなんです。いい暮らしをしているならしているなりに大きなお金がない。小さな暮らしをしているならしているなりに小さなお金がない。だいたいいつも、おカネは足りないことになっています。でも足りないことにはしない。
これが、いいお母さんになる、10か条です。
(2019年4月30日掲載)
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