私は幼い頃から、周りの友達や学校の先生から、いつもいじめられてしまいました。保育園も転入したこともあるんですけど、友達が1人もいなくて、いつも先生と犬ごっこをして遊んでいました。
小学校1、2年生のときも友達ができなくて、いつも1人でいました。4年生頃になったら友達っていうか、グループには入ることができたんですけど。
常に先生からいじめられてたり、友達に仲間外れにされたり、いじめられていたという理由は、自分の認識が歪んでて、実際にはそうではないのに過度にいじめられてると思っていたからなのか、本当にいじめられてきたのか、どちらでしょうか。
自分はすごく周りから浮いている感覚があるのに、親には友達がたくさんいていいねとか、学校でうまくやれてていいねって言われていたのが、自分では今も疑問です。
【お父さんの答え】
答えは、その中間かな。傷ついた子供というのは、物心ついたころから親を庇うようになるので、大人目線で考えてしまうのです。親を傷つけないようにとかね。
それは別な言い方をすれば、無邪気な心とはかけ離れてしまう、ということです。
一方で、傷ついてない多くの子供は、無邪気です。幼稚園でも小学校低学年でも、無邪気な子供が多いとすると、無邪気な子供たちの中で、1人、無邪気じゃない子がいたらどうだろうか。やっぱり、あの子はちょっと大人びたことを言って変だよね、と言われてしまったり、浮いてしまうのを自分でも感じると思います。
それは先生も同じように感じるわけです。なんかこの子、大人目線でかわいくない、みたいな感じでしょうか。大人目線の子供という感じがどうしてもつきまとう。
だから、本当にいじめがあったかどうかはともかくとして、いじめられてる感じとか、周りから浮いてる感じには、なりやすいと言えますね。
特に周囲が幼くて無邪気なときはそれが目立ちます。でも小学校四、五年生ぐらいになると、普通の子供もちょっと大人っぽくなってくるから、そうすると自分とイコールになってきて、浮いた感じがだんだん少なくなるということです。
5歳前後で傷ついた人は、みんな似たような経験をしていると思います。ただ、その傷を理解する特定の先生には極端にかわいがられるということはあるでしょうね。
そして親からは友達がたくさんいていいね、と言われたというのは、そういう孤独な状況を知られないようにするくらいのことは幼い頃からできるようになっていたということだと思います。
(2023年4月10日 掲載)
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