自分は甘えがすごく強いと度々教えてもらっています。そのその甘えをなくし続けることと、自分にとって摂食障害から回復し続けるということと直結するように感じるんですけど、そういう認識で合っていますか。
【お父さんの答え】
甘えというのもいろいろあると思いますが、質問者の場合にはいつも自分を見ていてもらわないと不満だとか、自分に関心を持ってくれないと不安だとかいう種類の甘えです。
自分に関心を持っていて欲しいというのは、別な見方をすると、私が一生懸命やっていますというのをわかっていてくださいよ、という意思表示で、何のためにそんな意思表示が必要かというと、突然、叱られるのを恐れる気持ちが強いからということです。
自分は叱られないようにやっていますよ、という証拠集めをしながら生きてるような感じがするわけです。いつでも、私は無罪です、そういうポーズを取りながら生きているのは、時間とか手間からすると余分なポーズだなという感じがするんですね。無罪じゃなくていいから、もう少しオープンな感じで、おおらかに生きたほうがいいんじゃないの、というふうに思ってしまうんです。
私は悪いことしてませんよっていう言い訳と共に歩くのはやめたほうがいいです。
いったい誰に言い訳をしているんですか、といえば、それは目の前にいる一番、力がある人に対してしているようだけれども、実は心の中に密かに残っている子供の頃に恐れていた親の残像に向かって言い訳を用意しているのだと思います。
そういうものから自由になって、誰のことも恐れない気持ち、言い訳を用意しないで生きていく気持ちで、物事に向かうことを意識的に続けることが必要だと思います。
そうしていたら、いつか言い訳なしで、怒られるときにはちゃんと怒られます、というふうにできる日が来ると思います。
怒られないための証拠集めをする生き方は、もう面倒くさいから省略します、っていう潔さが必要なのかなとちょっと思いますね。
(2023年8月7日 掲載)
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