職場で、窓口にくるお客さんのなかに素敵だなと思う人がいます。目をみてコミュニケーションがとれる人で、自分に自信があるというか、自分は非のあることをしないし、相手もしないだろうというようなことを感じさせる落ち着いた雰囲気があって、それがすごく素敵だなと思います。
化粧っけもなく、シンプルな恰好だけど、綺麗だなと目をひく人です。そんな人になりたいと思いますが、どうしたらそんなふうに落ち着いた奇麗な人になれますか。
【お父さんの答え】
それは普段の生活から醸し出される雰囲気だと思います。
朝、起きてから、夜、寝るまでの間に、人はいろいろな雑用をします。洗面、トイレ、朝食を作って食べ、から始まっていろいろな雑用を、毎朝ルーティンでやっています。
そのルーティンには様々なやり方、様々な感じ方があって、まったく面倒だなと思いながらやる人もいれば、日々の雑用を楽しいなと思いながらやる人もいます。
楽しいなと思いながら日々の雑用を面白がってこなしていたり、ルーティンでいつも同じことをしながらも、そこに変化をつけたり、新たな面白さを見つけたり、と細かく緻密にやれていたら、そんなところから自信が身についてくるのかなと思います。
自信というのは、言い換えれば、自分の未来の展開が明るいものになると信じる力です。不確実な未来に対して、楽観的な展望を持つことができる力が自信です。
いまの足下のなんでもない日々の生活を、楽しく自分のものにしてこそ、未来も明るいものにできるという自信にすることができるのです。その自信が、そういう雰囲気を作るのだと思います。
とても楽しいと感じる日、辛いと感じる日、悲しい日。それぞれありますが、とても楽しい日はほんの時々しかやってきません。とても辛い日もそう多くはないでしょう。
一番多いのは、おそらく『なんでもない日』です。
そのなんでもない日を、密度高く、充実した日にできている人なのでしょう。
おそらく自分が生きる意味がはっきりわかっていて、その自分なりの役割を果たしているという確信があるのでしょうね。そして、少しずつ前進しているという手応えも感じているかもしれません。
そんな充実した日を送るには、やはり利他的な目標を確かに持って、ゆったりと暮らしながらも、無駄な時間とか空回りしている時間は作らないことです。
人は、やっぱり時間の中を生きているわけだから、川の水が流れていくように、一日として繰り返しの時間はありません。家の掃除をしても進化させ、朝食を作っても進化していく。仕事のなかでも、プライベートな生活でも、大きな進化じゃなくても、日々、進化させている人が、常に生活を楽しむことができて、その余裕がにじみ出てくるのだと思います。
(2023年9月8日 掲載)
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