今日、桃花作りをしていて、お父さんが教えてくださった方法で、みんなが“丸め”の行程をすると、すごくスピードが速くなっていました。同じ時間でたくさんの桃花が作れるようになりました。私はそれの組み立てをしてたんですけど、組み立ても効率よくできるようになりました。
私は他の人よりも作業の手がすごく遅いなと感じてたんですけど、頭を使って、自分で考えてできるようになったら、作業のスピードも上がっていきますか。
【お父さんの答え】
頭を使うかどうかが問題なわけではない気がしますね。
作業のスピードを上げるかどうかは、自分の気持ち次第なので、頭を使うかどうかより、意欲と意識の問題で、速く作業をしようという意識を持てるかどうかだと思います。
だれかに、「あなたの作業のスピードは頭を使えば上がりますよ」と言われて、上がるようなものではありません。速くしようとするのか、しようとは思わないのか、それはその人次第です。
この前、誰かが午前中に数人で44個、午後は77個作ったというのを聞いて、最初はたくさん作れたね、と思ったけど、よく考えたらそれは遅くないか、と思いました。
それで作業の進め方が間違っていると直感して、みんなのやり方を見てすぐに、1人ずつ複数行程をやる方法から、行程を分解して分業でやる方法に変更したのです。
どうして遅いとわかったのかというと、やっぱり美意識をどう持つかが大きいでしょうね。これを作るならこのくらいの速さが適当でしょう、というのも美意識と思います。お互いに時間を使うなら、有効に使いたい。どんな作業であろうとも、速いほうが面白いし、やっていて気持ちがいい。
そういう意識をどのくらい持っているかで、速いか遅いかが決まってしまいます。
だから、頭を使うかどうか以前に、スピード感の美意識をどのくらい持っているかということ。それを持っていると、直感的にこの作業は遅過ぎるよね、じゃあ、速く進めるためにどこを改善しようか、ということになります。
ところが、そういう美意識を持っていないと、遅いということに気付けないから、頭を使おうにもそこまでいかないわけです。
そういうわけで、頭を使う、というよりも、スピード感の美意識を磨いていって、その作業が速いのか、それとも遅いのか、それがわかるようになることが大事だということですね。
(2023年6月11日 掲載)
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