時々、作業のリーダーをさせてもらうことがあります。その時、いつも優柔不断になってしまうな、と感じています。
普段からリーダーをしていて効率よく作業を進めている人とか、例えば支柱用の竹取りのリーダーをすると得意な人がいるとか、そんな人が作業メンバーの中にいるときに自分がリーダーになってしまうと、自分の判断が合っているのかすごく不安になって、優柔不断になります。
それで、この方法でいいかなとその作業のリーダーが得意な人に何度も相談したり、それでも不安がつきまとったりして、自分は駄目だなと思ってしまいます。
どうしてこんなふうに優柔不断になってしまうのでしょうか。
【お父さんの答え】
それは、美意識を持たないからだと思います。
僕はどんな作業を誰とやっても、いつも小さく不満を抱えるくらいでないといけないと思っています。決して反省点がゼロということはないです。どうしてかというと、常に高い目標を立てているからです。その高い目標というのが美意識です。
だからもっといい方法はないか、もっとこうできたのではないかと、心で思いながらやっていて、時には作業の途中でやり方をどんどん修正していきます。そしてなるだけ理想に近づけるようにしていく。
そういうのは、美意識や認識が異なる他の人に相談するよりも、自分自身に問いかけたほうがよりよい結果に結びつきやすいです。
常に、どんなことに関してもすぐに理想的な形を思い描くので、そんな自分の考えを意識してやっていっても、その結果を自分で評価すると、いつももっとうまいやり方があったなと思ってしまいます。
なのはなファミリーでは、毎年、3時間を超えるウィンターコンサートをやるけど、お客様からはいつも凄いステージでしたねと褒めてもらうことが多いです。それでも、自分自身では、あそこはこうすればよかった、ああすればよかったと、きりがないくらい反省点がある。それはもっと、もっと上を目指したいという気持ちがあるからです。
何をやるにしても、高い理想、高い美意識をいつも意識するので、何かを始めてしまったら人に相談する余地はない、というのが実際に思うところです。
だから、優柔不断にならないためには、普段から美意識をもって、その作業の落としどころというか、完成形を思い描きながら進める、というのがいいのではないでしょうか。価値観とか美意識は人によって違うので、何より自分の美意識を信じる癖をつけたほうがいいと思います。
(2023年5月14日 掲載)
Copyright © なのはなファミリー 2025 | WordPress Theme by MH Themes