私は人と話すときに遠慮してしまう癖があります。自分が思ってることをそのまま言ったら、何を言っても相手の気を悪くしてしまうのではないか、と心配になってしまって、言えなくなってしまいます。また、何かを話そうとすると、混乱して何が言いたいのかわからなくなって、結局、何も言えなくなってしまいます。どうしたらいいでしょうか。
【お父さんの答え】
よく、私は話しべたです、という人がいますが、そのほとんどは話し方が上手ではないというよりも、話すべきことが頭の中で形になっていない、ということのほうが多いように思います。
だから、まずは自分の意思をもつことが大事です。自分の意思を持つと、相手の話しを聞くときに、ただ漫然と聞き流すのではなく、心の中で、(それは同感だな)とか(それはちょっと違うんじゃないか)というふうに自分の意思と照らし合わせて考えながら聞くことになるので、意見を求められたとき、即座に自分の考えを話すことができます。
それができない人というのは、子供の頃に親から強く否定されたり、プレッシャーを与え続けられたりした人で、何を言っても否定されるという諦めの癖がすっかり身についてしまって、いっそのこと何も考えない、強い人の言う通りに従うしかないという習慣がついてしまっている人に多いです。
つまり、子供の時から自分の考えを持たない訓練を家庭の中でしてきてしまったようなものです。
それを踏まえて、自分の考えを持つ訓練をしたほうがいいです。
いま、なのはなファミリーでは習慣的なトレーニングとして、日本昔話の朗読を聞いてから、この作者は何を伝えたかったのか、というのをグループで話し合うということをしていますが、まさにそれが自分の考えを作って話し、相手の話しと付き合わせて一緒の結論を出す、という話し合いができるようになるための訓練です。
(2023年9月9日 掲載)
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