私にはまだ自信が足りないなと思っていますが、どうやって自信をつけたらいいのかわからないので、自信のつけかたを教えていただけると嬉しいです。
【お父さんの答え】
そうね、自信を持つ、といってもそんなに簡単に自信を持てるものでもない、とは思います。自信満々です、なんて言ったらいやらしい感じがしてしまうくらいです。自信ありげな態度というのも、それが鼻についたら、高慢で、のぼせ上がっている感じもします。
そこで「自信を持つ」ということではなく、「自尊心を持つ」というふうにと置き換えてみてはどうでしょうか。
私は美味しい料理を作ることに自信がありますとか、誰にも負けませんというと、よほど上手にできているときだけしか使えません。
だけど、私は丁寧に素材を扱って、一生懸命に、美味しくなるように料理を作るということを心がけています、というのだったら言えますよね。別に人よりも美味しいかどうか、というのは関係がない。自分はいつも丁寧にベストを尽くしています、と言えるようになる、そういうスタンスでいいのではないでしょうか。
そういう意味じゃ、自信があるかどうかはともかく、自尊心にかけてベストを尽くすという気持ちで仕事に向かったら、結果はともかく毎回の仕事を積み上げていくことができるようになり、迷う気持ちとか、弱気な気持ちが次第に排除されて、私はこのやり方でいいと思う、と自信を持って言えるようにもなっていくと思います。
自尊心をもって、自分なりに誠意を尽くしてやっているうちに、やがて後から追いかけてくるように自分に身に付いてくるのが自信だといっていいのではないでしょうか。
(2023年8月12日 掲載)
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