家族関係というか親戚関係についての質問なんですけど、私の家族は偏った親戚関係で、父親が義理の父母のことを快く思っていないというか、関係がよくありません。
なのはなのお母さんだと、水戸のおばあちゃん(義母)に対してすごく親しみがあるというか、心で接していたなと思います。その違いは何ですか。
【お父さんの答え】
人が誰かと関係をとるとき、同じような失敗をすることが多いですね。
急に近づいて仲良くなろうとして、近づきすぎて嫌になって離れる、ということを繰り返すというのが、一般的に多い残念なパターンだと思います。
なのファミリーも、みんながいろんなところで活躍して、みんなのことをすごいねと言ってくれる人が増えると、それと同時に競争心や嫉妬心がを持つ人が出てくることがあります。
なのはなファミリーが目立ったり、みんなにすごいって言われるのはしゃくに障るから、何とかして足を引っ張りたいとなってしまう。こういった気持ちはすごく強く働くんだなとつくづく思ったことがあります。
人を褒めたりとか、人の成功を喜んだりというのは、当たり前のようだけどかなり難しいことなのだと思います。
いまは大人気の大谷翔平が好かれるのは、どんな立場になっても人の成功を喜ぶことができるからだと思います。
そういう心をもっていない場合、ともすると褒めるのは自分自身と自分の家族だけで、人のことは全部、悪口になってしまうかもしれません。
そういう、本当に可愛げのない子供って見たことあるでしょう。子供はまだ社会性がないから、思ったままを口にすることがある。すごいわがままで自分の家族と自分のことだけ褒めるけど、人のことは絶対に褒めない、そんな女の子を見たことがあると思います。
大人になっても、人間っていうのは、いざとなると誰でもそういう要素が出てきてしまうものです。
簡単に言うと、知り合ったばっかりのときは、とてもその人を褒めるわけ。素晴らしい人だね、といってやたら近づきたがる。知り合って間もないうちは、あまりよく知らないので、その人に対して夢があるから褒めることができます。ところが時間が経てば、その人の悪いところも見えてきたりする。すると手のひらを返したように、悪く言うようになる。人間ってのは誰でもそういうパターンに陥りやすい。
結婚もそうですよね。結婚したばかりのころは、素晴らしいって大好きになる。だから結婚するわけだけど。しばらくすると、欠点が見えてきて、てあれほど好きで結婚したはずなのに、褒める気持ちがゼロになってしまったりする。そういうことになりがちです。
だから、高い社会性のある人は、結婚したら相手の親御さんとかに、あんまり急には近づかないようにする。素晴らしいなと思っても長続きする関係を作らなくてはいけないので、長続きするようにちょっとずつ、ちょっとずつ、関係を深めるようにする。
よく言うでしょ。結婚する前は、両目をよく開いて相手を見なさい。でも結婚したら片目で見なさい。それが関係を長続きさせるコツですよ、と。
誰にでも言えることで、この人は好きだなと思ったら、夢がなくならないように、ちょっと距離を置いて少しずつ関係を深めていくような付き合いかたをする。距離を置いているうちに相手がどこかにいっちゃったら、それは縁がなかったとあきらめるしかない。
義父母となったら、50年とか付き合うことになるので、かなりの距離をとったほうがいいですよね。素晴らしい人だなんて言って、近づいたら絶対に駄目だと思います。
それはどんな人にでも、同じように節度をもって近づきましょうということです。
(2023年4月26日 掲載)
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