ある程度気持ちができていると思う人でも自分のコンディションによって人に対しての接し方、普段の態度が変わってしまう人と、常に明るく優しく居続ける人の違いは何ですか?
(私もコンディションによって態度が変わってしまう子供の部分があります)
自分の答え
利他心の強さの違い。親の間違った姿を真似てしまった。
【答え】
本当は、誰だって、いつも朗らかでいたいんですよ。
気持ちが落ちて不機嫌な表情を晒したいと思う人は、誰もいないんですけど、どうしても落ちちゃう人がいるんですよね。いや、落ちたところを見せてしまう人がいる。これ残念ですよね。
気持ちを落として、不機嫌な顔を晒してる人と晒さない人の違いは何か。
例えば僕は、気持ちが激しく上がったり下がったりしてます。かなり落差は大きいです。
だけど、みんなはあんまりそう思わないんじゃないですか? たまに、あ、お父さん機嫌悪いなと思う人もいるでしょうけどね。僕はあんまり不機嫌をやってられない。なんでかというと毎日、みんなの前で喋らないといけないからです。
不機嫌になると、喋りたくないです。自分を晒したくない、と思います。寝込んでしまいたい、と落ち込んでいるとき、人前に出て喋るのは嫌ですよ。こら、おまえら、……って気持ちが落ちた勢い、あるいは怒った勢いで間違って言ってしまうかもしれない、それは困っちゃうことだし、絶対にしてはいけないこと。だからそんなこと言っちゃいけないな、そんな態度を見せてはいけないなといつも思っています。
つまり、みんなの中でしゃべるということは、普通を装ってなきゃいけないということです。
落ちた振りができないんですよ。僕もまだまだ子供で、未熟だなと本心では思っています。64歳にもなって、自分はまだ子供だというのもおかしいですけど、子供なんですよ本当に。
だけど一応、なのはなのお父さんって言われてるから、大人の振りをしているのです。あんまり落ちた顔も見せられないなとか、あんまり不機嫌な顔してやってられないなと思うので、無理して、元気なふりをしてるうちに、いつのまにかほんとに元気になってくる。
だからそうやって、僕は自分のポジションを頑張って、意識的に投げ出さないようにしているんです。投げ出さなかったらキープできちゃうわけですよね。
だから不機嫌な人と、いつも明るく優しく居続ける人、その違いは何かというと、周囲を見て自分の役割をわかった上で、どれだけそれを守ろうとしているかということだと思いますね。
その違いじゃないのかなという感じがしますよ。
不機嫌になるのは、誰だって同じです。それを見せる人、見せない人の違い。見せてしまう人は、周囲を意識しない人、あるいは自分の立場を意識しない人なんだと思います。別の言い方をすれば、自分しか見えていない人、自分本位の人はすぐに不機嫌な態度を外に出すでしょう。
だけど、周囲の人のことを思い、自分の役割を思ったら、本当は誰だって不機嫌を表に出してはいられるはずがないんです、ということだと思います。
(2019年4月12日掲載)
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