作業でリーダーをする機会には、作業内容をみんなに伝えなければなりませんが、そのほかではお風呂で話しをしたり、リビングで雑談をするなど、いろいろと話しをする機会は多いです。でも、話し相手の人に対しての理解が浅いために、優しくない言い方をしてしまったなと反省する場面が結構あります。
その人の性質とか気持ちをもっと汲めていたら、もっとこういう声かけをした方がよかったんじゃないかと、あとから気付いて悲しくなることがあります。
どうしたらその人の気持ちを正確に汲んで話せるようになるのか、教えてください。
【お父さんの答え】
そういうふうに思うときは、自分がちょっとナイーブになっているときですね。
実際のところを言うと、質問者の場合には、周囲の人はもう質問者の性格をよくわかっていますから、もし何か言い間違いをしても、間違えなくても、何も誤解することはないと思います。
つまり、質問者にまったく悪気がないのはよくわかっているので、優しくない言い方になったとしてもそれで嫌だなと思う人はいないし、何もマイナスはないよ、ということで心配はいらないと思います。
いまみたいにナイーブになっているときは、やる気を出しすぎないように気をつけるといいでしょう。いま質問者は新しい子のシスターをしていて、常に新人と一緒に行動しているので、なんとかベストのサポートをしたいと思って張り切っているけれども、その気持ちを100%出してサービスしようとすると、自分がオーバーヒートしてしまいます。
むしろ、少しペースダウンして、100%サービスしようと思わないで、そこそこでいいというふうにしましょう。80点主義ぐらいのイメージで、100点を求めない。
100点にしようと思うと、あれも伝えなきゃ、これも詳細に話そうとなるけど、80点ぐらいでいいから頑張ろう、とざっくり取り組んだほうが、自分も相手も緊張しないで済みます。
世の中の人は、できれば手抜きをして楽したいと思う人と、あわよくば150%の素晴らしい結果を出したいという人がいて、質問者は後者なので、ついついオーバーペースになりがちです。そういう時に調子を崩すと自滅しかねないので、自分で出力調整しながら、80%くらいでいいという雰囲気でいると、周囲の人もそれくらいならやれるかも、と気楽な気持ちで受け止めてくれると思います。
相手の気持ちを汲もうとセンサーをたくさん出していると、それだけでこちらも疲れてしまうし、相手も気持ちを汲んでもらえるのは嬉しいけど、自分でどういうペースでやったらいいのかわからないのに、あまりセンサーで心の中を測られても困ってしまう、ということもあるでしょう。
だから、アバウトに構えて、ある程度、ペースを抑えながら、80点主義でいつもこちらからリードしていく、くらいの気持ちがちょうどいいのではないか、と思います。つまり、リーダー的なポジションにいるときは、自分の地そのものでいるのではなく、周囲の人にわかりやすくペースメーカーとしてのポジションを見せながら、後をついてきてくれるのを見守っていればいい、というスタンスでいってはどうでしょうか。
(2023年7月13日)
Copyright © なのはなファミリー 2025 | WordPress Theme by MH Themes