私はとても頑固で、人の意見を聞きたがらない性格なんですけど、最近ちょっと心境の変化があって、あえて読んでいなかったお父さんの本とかも読み始めたり、他の人の意見とかも聞くようになりました。
自分の意思を持つことと、人の意見を受け入れることの比率はどのくらいがいいのでしょうか。
【お父さんの答え】
人の意見を聞き入れる割合と、自分の意見の割合、その比率をどうしたらいいか。
場面によって、人の意見を聞く割合が0%から、時には100%まで、柔軟に減らしたり増やしたりするのが正しいような気がしますね。
あるときは、人の言うことを全く聞かない人になる。ところが、場面が変わったら100%、人のいうことを聞く人になる。それが素晴らしい女性だという感じがします。
人の意見を全く聞かない人と、人の意見を100%受け入れてしまう人がいたとして、これは両方とも同じ理由だと思います。自分に自信がないというか、自分が弱い状態だと自分で自覚があるので、自分を守る為に「何も受け入れない」という方法をとるか、その反対に自分を守る為に「全て相手のいう通りにしてしまう」ということだと私は思います。
しかし、自分がある程度、元気であって、嫌なら嫌だと言える状態であれば、余裕をもって受け入れることもできれば、あるいは拒否することもできる。
いま、質問者は「他の人の意見も聞くようになりました」といっていますが、それは気持ちに余裕が出てきたことの表れだと思います。
ですから、人の言うことを受け入れる比率を事前に決めておくのは不自然で、いいなと思った意見は100%聞いて、嫌だなと思ったら自信をもって完全拒否をする、という姿勢でいってよいと思います。
人の意見に100%流されて、誰の言うことも聞いてしまい、全く自分の意見を持たないというのは危険です。全く聞かない人も、どんどん自分の世界を狭めてしまいます。
では事前に中間くらい人の意見を聞きましょう、と決めておくのもおかしなことで、自分が共感できない人の言うことは全く聞かないけれども、自分が共感できる人の言うことは100%聞きます、というくらい変化することが、むしろ自然ではないでしょうか。
その状況や展開に合わせて、メリハリをつけるということだと思います。
そうは言いながら、自分の近くに理解してくれる人がいないと、それはできないでしょうね。自分を理解してくれる人がいて、自分の将来に希望が持てる、というときには、自分を守ることに汲々としないで済むので、心を開くことができます。
しかし、気持ちが苦しい状況で、誰も助けがないときには、やはり気持ちは0か100かになってしまって、ほかの人と柔軟な関係がとれなくなるのだと思います。
(2024年2月14日 掲載)
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