明らかに自分が悪かったなとか、自分の社会性のなさとか、勘違いとかから、ちょっと間違ったぶつかり方を人にしてしまったりとか、申し訳ない態度をとってしまったことがあります。
勘違いから、悪い態度をとってしまったなと後から分かって、相手に対して申し訳なかったという気持ちが出てきたときに、それを謝ったほうがいいのか、そのままにしたほういいのか、教えてください。
【お父さんの答え】
そうですね、ラグビーの試合では、審判がアドバンテージをとる、ということがあります。対戦している片方のチームに反則があったけれども、ゲームが進行していて、反則していないほうが有利に展開しているときです。
反則を受けた側が有利に展開して試合が続いていたら、敢えて試合を止めないで、アドバンテージを見ていますよという意味で主審が片腕を高く挙げています。
そしてそのまま試合が流れずに、次の反則で試合が止まったら、アドバンテージを取った地点までゲームを戻して再開する、というふうにします。
それを今の質問に当てはめると、自分のミスで人とぶつかってしまったら、相手にアドバンテージがあるわけです。それで相手が有利になっていたら、敢えてわざわざ謝りに行くことは、そのぶつかった時点までゲームを戻す、というようなことになってしまいます。だとしたら、相手に優しいのは、そのまま流すということだと思います。
そして、何かのきっかけがあって、また一緒に何かするようなことがあったら、サラッと謝っておく、というくらいでいいでしょう。つまり、ひとまず流しておいて、心の中で相手にアドバンテージをあげておく、何かの機会にお詫びというか、お返しができたらいいかな、と思いながらその機会が来るまで待っておく。
そうではなくて、その衝突がきっかけで、相手が怒っているとわかったら、その地点までゲームを戻すという意味でハッキリ謝ったほうがいいですよね。
でも、謝るときは、その謝罪の賞味期限というのがあると思いますね。謝るならその日のうちか、次の日の午前中までで、あとは賞味期限切れで謝る効果はない、と思ったほうがいいんじゃないでしょうか。
(2023年10月15日 掲載)
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