私は何か悩みがあるとき、すぐに相談にいきません。集合で他の人がした質問の答えを聞いているうちに解決できることも多いです。
自分で考えて解決すべきときと、お父さんお母さんに聞きにいくべきときがあると思うのですが、そこをどう考えたらいいか、教えてください。
【お父さんの答え】
集合のときに出た質問を、自分のこととして考えて、それを手掛かりに解決するというのはいいことだと思います。
よく思うのは、上手な悩み方と、下手な悩み方があるということです。
悩みを分解すると、質問者が自分で、回答者が自分です。それで上手く答えが出せないときを悩みといいますね。つまり、なかなか自分で答えが出せない質問が多い場合には、悩みが多い人ということになります。ですから、質問が多くても、次々に答えが出せていけたら、悩みにはなりません。
そこで、次々に答えを出していくための方法ですが、「上手な質問」をすれば答えが出しやすい、ということです。
ある占い師によると、上手な質問をするお客さんと、答えにくい質問をするお客さんがいるそうです。
「私は、結婚できますか? 幸せになれますか」という漠然とした質問には、答えにくいと言います。でも「年齢が何歳で、職業がこれ、家族構成はこうで、趣味はこれとこれ。この男性との縁談が持ち上がっているのですが、結婚するべきか、やめるべきか、どっちでしょう」という質問になると答えやすい、と言います。
つまり、漠然とした質問ではなくて、二者択一にして質問してもらえると、答えが出しやすいというのです。
そこで、上手な悩み方っていうのは、自分の悩みを絞り込んで、こっちにするのがいいか、それともこっちかという二者択一に絞り込んだ悩みにすることだと思います。自分でも判断をしやすくなるからです。
その二者択一にするために、条件とか目的を整理していくと、自動的に答えが出てしまうことも多いです。だから、悩むときにはまずは紙と鉛筆を持って、困っていることを箇条書きにする。そして、条件なども箇条書きにして、自分の取るべき答えを2つに絞って、その2つの答えのうち、どちらを選んだほうがよりいい結果になるか判断しよう、というふうに考えるといいでしょうね。
他の人に相談したほうがいい時というのは、その絞り込んで出した2つの答えのほかに、何かもっといい選択肢がありそうだなと思ったときですね。その2つの答えがどっちも魅力的ではなかったとき、他に選択肢があるでしょうか、という相談をしたら自分でも納得のいくいい答えをもらいやすいでしょうね。
(2023年10月8日)
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