私は作業時間内に作業が終わらなかったとき、それをリーダーの人に終わりませんでしたと言うことができません。それが機械の不調や、アクシデントで、時間内に終わるはずだったものが終らなかったとしても、それを言ったら怒られると感じてしまい、それを隠そうとして、あとの用事に遅れてでも必死になってやってしまいます。この強迫観念的な感情はどうやったら抜けるでしょうか?
【お父さんの答え】
それは、重症ですね。人から怒られる恐怖が、子供のときからずっと続いていて、「怒られないこと」が、自分の行動基準を左右する指標になっていると思います。
怒られるとか、怒られないとかは、くだらないことだと思います。だけどこの人にとってくだらないことではない。
そうなると、かなり初歩的なところから気持ちを作り直さなきゃいけません。それには、作業に出るときには、しばらくの間は誰かの補助に徹するといいでしょう。1人で何かを担当せずに、補助でやるだけにする。
その上で気持ちを作り直すことです。たぶん、親からられた印象が強く残っていることが原因です。親がまだこの人の心の中にいて親だけでなく、誰からも「怒られない」「られない」が、かなり大きなテーマになっているのだと思います。
それには自信をつけていくのが一番いいのですが、そんなに簡単には自信はつけられないので、自分は「られないをテーマにしないで、進んでられよう」と意識しながら生活してはどうでしょうか。
そして誰かの補助をしながら、その担当者の作業が遅れたとき、どう報告するのか、どういう結果になるのか、何度も見届けましょう。そして、自分も遅れたときにはそうすればいい、というのを自分の中にきっちりと収めるといいでしょうね。
怒るか、怒らないか、というのは大人にとってはどうでもいいことで、それよりも遅れた作業をどう挽回するか、どう手を打つか、ということが大事なことなのだ、ということに気が付けば、遅れてもきちんと報告することができるようになると思います。
(2023年10月6日 掲載)
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