
鮮やかなオレンジ色のキンセンカ。白、桃色、濃桃色、臙脂色、そして、爽やかな青がコーンフラワー・ブルーの色名にもなっている矢車草(英名コーンフラワー)が、切り花として色とりどりに玄関や食堂を彩っています。
キンセンカは、切り花としてはいち早く花を付け、なのはなファミリーでは、園芸の一年の始まりを告げる花となりつつあります。花を摘む時の強い香りや、害虫を寄せ付けない茎のベタベタした粘液から逞しさを感じ、鮮やかな花だけでなく、畑で咲く姿からも元気を貰っています。
また、去年の秋に種蒔きをした矢車草も、ユーノス畑で一冬を越し、草丈八十センチ程に大きく丈夫に育っています。

■ノゲイトウ
春夏の園芸の種蒔きも始まっています。今月は、花壇のマリーゴールドとジニア、切り花のノゲイトウ、ジニア(アートデコ)、カスミソウの種蒔きをしました。ノゲイトウは鶏頭の原種で、なのはなで育てるのは初めてです。ロウソクのような淡いピンク色の花穂と対面する夏を想像して、浮き浮きしながら蒔きました。
■温もりを運んで
四月最後の週は、霜が降りるほど夜間の気温が下がり、吉畑ビニールハウス内のセルトレーで眠る、発芽前の種たちを守るため、湯たんぽを入れています。野菜の苗を管理するまりのちゃん、せいこちゃんに、ペットボトルにお湯を入れた湯たんぽを、園芸にも分けてもらいました。
冷える夜は毎日、保温のビニールを掛けた中にこのペットボトルを入れます。消灯三十分前に、浴場のお湯を貰い、三人でランタンを持ってハウスに行く時間が嬉しいです。
お湯で満たしたペットボトルを入れたコンテナ四個を、二人が猫車で、一人が手で運びます。重いけれど、ぬくぬくと嬉しい重さです。
園芸の場所には、コンテナからせいこちゃんがペットボトルを手渡してくれて、私が定位置に置き、野菜の場所には、反対に私がコンテナからペットボトルを手渡し、二人が手早く置いていきます。日に日に手際が良くなることや、受け渡しのチームワークが嬉しいです。
帰り道は三日月や、冬の大三角かもしれない西の空の星々が綺麗です。
ユーノス畑では、芍薬がふっくらとした蕾を付け、カサブランカ、アイリス、アマリリスなど、露地で育つ球根の芽が出始めています。追肥をして、一雨ごとに成長する様子が嬉しいです。
