【マラソン日記】「第31回 津山加茂郷フルマラソン全国大会 本番 ― 摂食障害だった私たちが、時間内に全員、42.195キロを完走! ―」

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〈第31回津山加茂郷フルマラソン全国大会に出場し、出走者全員が、制限時間内に42.195キロを完走することができました!〉

     

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〈りなちゃん〉

フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第9位
記録 4時間42分16秒

 今年フルマラソンに初めて出場させてもらいました。そのため、42.195キロという距離が、果たして走り切ることが出来るのか、足が壊れないのか、とても緊張していました。

 でも、フルマラソンは、今日一日が本番なのではなくて、これまでみんなと積み重ねてきた過程が、本番だったのだなと気が付きました。だから、今日は、それを自分の精一杯で、出し切るだけなんだと思いました。完走できるか、出来ないかが問題ではなくて、ただ、これまでフルメニューを通してみんなからもらってきた気持ちやパワーを、還元するために走りたいと思いました。

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 スタート地点から、周りには、同じフルマラソンを走るなのはなのみんなが居てくれて、至る所で応援組のみんなが、「頑張って!!」と力強く声を掛けてくれました。本当に私は1人じゃないんだなと思いました。
  
 なのはなファミリーに出会っていないと、私は自分の身体を痛める手段として、走ることを使っていたと思います。でも、今は、心から走ることが楽しくて、そして自分のためではなく、同じゴールを目指す仲間のため、自分と同じような苦しさを抱えた、まだ見ぬ誰かのために、自分の身体を精一杯使うことが出来たと思いました。本当に180度、転換して、走り切った時、ものすごく達成感と嬉しさでいっぱいになりました。
 

  
 全員が時間内に完走できた時、緊張がほぐれるのと同時に、涙が溢れてきました。仲間の存在が、走っている間中ずっと支えてくれたし、そしてこれからも、気持ちは一つなのだと思うと、そんな仲間に恵まれていることが、本当に幸せだと思いました。

(りな)
  

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〈ななほちゃん〉

 フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第11位
 記録 4時間47分07秒

 42.195キロ、無事に完走しました!
 正直、今朝まで今日がフルマラソン大会当日だという実感があまりなく、(本当に今日、フルマラソンを走るんだろうか)(私は42.195キロを走り切れるのだろうか)と不安な気持ちがありました。

 けれど、蓋を開けてみれば42.195キロの道のりは長いけれど、あっという間で、走り切った感想を一言で表すとしたら「楽しかった!」というところでしょうか。走っていても、応援組のみんなや地域の方々が色々な場所から声援を送って手を振ってくださったり、色々な救援物資もいただいて、最初から最後まで笑顔で走り切ることができました。
  

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 私は結果的に時速8.8キロで走りました。なのはなファミリーでは基本的に時速8キロのペースでこれまでマラソン練習をしてきて、本番も時速8キロで走れば5時間20分程度でゴールする予定で、時間制限の6時間には余裕に間に合うペースなのですが、走っていたらあまりにも、走るのが楽しくて、気持ちよくて、ついつい、ペースは飛ばし気味でした。

 けれど、最初から最後まで疲れるとか、しんどいということもなく、一定して楽しく走ることができたのは、応援組のみんなや仲間の存在を近くに感じたからです。
  

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 また、私はフルマラソンへ向けての練習が始まった1月15日から約3か月間、マラソン日記のカメラマンや編集をしていたため、普段のランニング練習でも、時速8キロより少し速いペースで走ることに慣れていたこともあり、そのペースが一番走りやすく感じました。

 それらの全ての過程が今日に繋がり、これまで仲間と積み重ねてきたものがあったから、今日、無事に完走することができたことを感じます。
  

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 少し疲れて来ても、いつでもなのはなの応援組の子がいてくれたり、すぐ後ろにみんなの存在を感じました。
 
 なのはなファミリーに来る前の私には、42.195キロを走るなんて信じられなかったのですが、なのはなファミリーで体力も気力も十分について、こんな風にみんなと喜びを感じながらフルマラソンを全員、完走できたことが嬉しかったです。

(ななほ)

 

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〈よしみちゃん〉

フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第12位
記録 4時間49分28秒

 自分にとって初めてのフルマラソンは、なのはなのみんな、地域の方のたくさんの温かい応援のおかげで完走することができたと、心から感じています。初めて走った感想は、長いようで、あっという間に感じたフルマラソンでした。

 スタート直前は、不安の方が大きかったです。服装はこれで良かったのか。靴紐はキツすぎたりしていないか。お腹が痛くなったりしないか、足が最後までもってくれるのか……。考えれば考えるほど、いろんな不安が浮かんできました。
  

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 でも、その不安は、全て吹き飛びました。様々な場所で、なのはなの応援組のみんなを始め、たくさんの地域の方が応援してくださり、どこを走っていても、常に応援してくださる方たちの笑顔があって、応援の声に応えているときは、足の痛みも、不安も全てなくなって、その代わりに自分の中にパワーがみなぎってきました。

 自分の完走は、自分の力ではなく、ずっと応援してくださった地域の方、なのはなのみんなのおかげです。本当に、みんなに支えられて完走できたフルマラソンでした。
  

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 また、この日は朝から霧雨のような雨が降ったりやんだりする天気で、私は最初2回だけ水分をとったのですが、それ以降は水分補給しないで走ることができたくらい走りやすい天候で、本当に恵まれていたなと思います。

 なのはなのみんなで完走できて、みんなと一緒にフルマラソンを走らせていただけて、本当にうれしかったです。ありがとうございました。

(よしみ)

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〈さくらちゃん〉

フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第15位
記録 4時間51分50秒

 加茂郷の地域の方々が、10キロ地点くらいまでは「いってらっしゃい」「頑張ってください」、折り返してきてから残り10キロ地点では「おかえりなさい」「帰って来てくれてありがとう」と温かく応援してくださいました。最初から最後まで、嬉しい気持ち、感謝の気持ちで走り切ることができました。なのはなのみんなで、フルマラソン、ミニマラソンを時間内完走できたことがとても嬉しかったです。
  

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 走り出す前から霧雨が降っていて、少し肌寒いと感じるくらいの気温が丁度良く、とても走りやすかったです。折り返し地点まで来て、これまで上ってきた道を下る方向になったとき、向かい風で雨が顔に当たり、上りが追い風だったことに気が付きました。大きな存在に守られて、走らせてもらっていることを感じました。

 応援組のみんなの車が通るとき、車が通ることが分かるくらい、すぐに見つけて全力で応援をしてくれて、応援組のみんなも走っているみんなも、全員が全力で同じ気持ちで走っていることを感じました。

 これまでの練習で鍛えたことも、フルマラソンを走り切ることができた体験も、次に積み重ねていきたいです。

(さくら)

 

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〈なつみちゃん〉

 フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第17位
記録 4時間55分28秒

 人生初のフルマラソン当日。昨夜から、目前に控えた42.195キロに緊張や不安を持ってはいたけれど、スタートラインにみんなと立っていると、これからの未知の世界への旅に対して、楽しみな気持ちのほうが大きくなっていました。

 話には聞いていたけれど、走り始めると、いつも地域の方の温かな声援があり、どこを走っていても10分に1回は、大好きななのはなのみんなも笑顔で応援してくれていて、だからいつも笑顔で、気持ちも身体も元気に走っていられたなと思います。
  

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 わたしは、往路を時速7.5キロから徐々に速度を上げて走り、復路では時速9キロ以上で走っていたと思うのですが、周りのランナーさん方が、「足に天使の羽が付いてるみたいだ」「フォームが良いから、この先もっと伸びると思うよ」と、たくさん声を掛けてくださって、嬉しかったし、でも、自分が軽々走れたのは、ペース配分やランニングフォームを教えてくれたお父さんやまえちゃんがいるからで、みんなとの日々の練習があったからです。自分の後ろには60人のともに走る仲間がいることを、スタートからゴールまで、ずっと感じていました。

 

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 3か月の練習で、完走できる体力、精神力を、まだ見ぬ誰かの為に、仲間と積み上げてこられたこと、その過程が尊くて、こんなに貴重な体験を出来て、本当に有難く、とても幸せな1日でした。

(なつみ)

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〈みつきちゃん〉   

 フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第21位
 記録 5時間03分40秒

 午前10時、フルマラソンがスタート。これからどうなるかわからない、そんな長い旅を、楽しみにしている自分がいました。驚くことに、心も身体も、今までで1番軽かったです。不安だった折り返し地点までの距離もあっという間で、走るのが、すごく楽しかったです。
  

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 それは、たくさんの人の支えがあったからです。どこを走っていても、「みつきちゃん、頑張って!!」と言うなのはなのみんなの応援や、「お疲れさま!」と言ってくださる地域の方の応援がありました。わたしは1人ではありませんでした。ずっと、たくさんの人に見守って頂いて、一緒に走りました。「みんなに早く会いたい」「早く帰ってきたい」その気持ちで、ずっと走り続けることができました。
  
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 今こうして生きていられること、走れること、それは自分だけでは得ることができなかったことばかりです。本当に、わたしは幸せ者なのだと、マラソンに向かった日々が教えてくれました。

(みつき)

 

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〈ほしちゃん(写真中央)〉

フルマラソン女子18歳以上39歳以下の部 第27位
記録 5時間18分08秒

 本当に、みんながいたから、完走できました。5時間18分8秒。42.195キロを走った。そのことが信じられません。
 今日の本番は、今まで一番、足が軽く、「もう走れないかも」というように、一度も気持ちが辛くなりませんでした。こんな風に、足が羽が生えたように、走れたのは、人生で初めてです。

 走っていると、ふとしたときに、応援組のみんなが、「ほしちゃん頑張って!!」と大きな声で、笑顔で手を振ってくれて、そのことがあったから、フルマラソンを走っている間、少しの間も、一人で心細く走っているという気持ちはありませんでした。
  

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 最後の2キロくらいは、すごく足は痛くて、もう限界のはずだけだけれど、限界がありませんでした。ゴール地点にみんながいると思うと、いくらでも走れました。

 

 

 ここまで来る過程でも、フルメニュー実行委員さんの工夫や、一緒に走るみんながいたから、乗り越えられたことで、自分の力ではなくて、みんながいたから、走れたフルマラソンです。私が走りきれたことは、みんなとの宝物です。

(ほし)

 

1月15日から97日間、私たちのことを応援してくださり、マラソン日記を読んでくださり、ありがとうございました!