7月14日
●今だけの夏の味
まだぼうっとしている中、玄関下に降りていくと、ゆりかちゃんが食管を持って、待っていてくれました。
その鮮やかな黄色で、すぐに分かりました。ゆりかちゃんが手渡してくれたのは、茹でトウモロコシ。変わらない甘さと美味しさがぎゅっと詰まっていて、かぶりつくとたちまち目が覚めるようでした。
早朝の作業前に、エネルギーが満タンになりました。
今日は、ナスの収穫の時に、バジルの摘心もしてきました。
ナスの成長も著しいけれど、そのナスとナスの間で、気がつけば一緒に大きくなっていたバジル。脇芽をいくつも伸ばして茂っていて、少し近寄れば、すぐ香りを感じます。どんどんとバジルの存在感が強くなっていました。
何人かのみんなで、1人4つずつ摘心をしたのですが、もっともっと採りたくなって、うずうずしました。少しツンとするような爽やかな香りと、あの少し内巻きになっている丸い葉が可愛くて、嬉しかったです。
昼食で、台所さんやあゆちゃんが、スペシャルメニューを作ってくださいました。
コーンマヨのトーストと、桃のコンポートのサンドイッチ……。そして、採れたてのバジルを使った『バジルトマトサラダ』が、すごく美味しかったです。バジルが少し入っただけで、こんなにも風味ががらりと変わって、イタリアンになるんだなあと感じました。オレンジ色や赤色のミニトマトがごろごろ入っていて、こんなにたくさんミニトマトを頂けるのも、本当に贅沢だなあと感じました。
なのはなでいくつもの種類の野菜を育てているから出来ることだと思います。そして、お父さんお母さんや台所さんが、調理にもこだわってくださって、本当に美味しいかたちで頂けることがありがたいです。
今日の昼食もだけれど、「全部大好きなものばかりで、もうどうしよう!」と思ってしまうくらい、好きな野菜や好きな味が増えているのを感じます。
当たり前のようにご飯を食べられるようになった、美味しいご飯を頂ける毎日に幸せを感じなければいけないです。自分のためだけじゃない、誰かのために、もしくは誰かと分け合って食べることがこんなに幸せなのだと知れて、良かったです。
美味しいご飯を頂くたびに、もっともっと頑張るぞ、みんなで野菜を作るぞ、という希望も与えてもらっていると思います。
今朝、ピーマンも初収穫したそうで、ぴかぴかの立派なピーマンを見せてもらいました。夏の2トップ、ナスとピーマンが収穫されたら、なのはなの夏野菜が始まった、という感じがします。
「本当に夏なんだ、わたしは今、なのはなの夏を過ごしているんだ」
と、いつも野菜が教えてくれて、実感させてくれます。
本当に、みんな1人ひとりにとって、良い夏にしたいです。
夏のイベントも続々やって来ます。きっとそれは楽しくって、一瞬で終わってしまうはずだから、思いきり向かっていきたいです。