【後半】ウィンターコンサート2023 脚本

2023年 ウィンターコンサート

魔女 と 魔法使い と 魔術師【後半】

    ▶【前半】を見る

 

後半

 

演奏『Augustus Gloop』―Danny Elfman

 

洋子

この案内状、ほんものかしら。
魔女の集まりがあります、と……。
場所は……、「宝石・高級腕時計と高級喫茶の店」か……。
ここだ、ここだ。

 舞台上手側を使う。
 レストランのテーブル風なところに、魔女たちが集まっている。
 そこに洋子たちが加わって座る。 魔女1が立ち上がって台詞。

魔女1

今日は、お忙しいなか、お集まりいただき、ありがとうございます。
魔女会は、力を合わせて、魔女らしく生きるための勉強会の場です。
最近、魔女が非常にたくさん増えてきて、魔女会にも乱れが出てきています。
そういうわけで、効率よく神の意志にそむき、
より悪い世の中にしていけるように、
魔女としての行動をよく考えていきたいと思います。
今日は、新人が3名、見えています。

洋子

まだ、何もわからないので、ご指導、よろしくお願いします。

カオル・ライス

よろしくお願いします。

魔女1

1つ、魔女は、世間の人に魔女と知られてはならない。

全員

ひとつ、魔女は、世間の人に魔女と知られてはならない。

魔女1

いいですか、ふつうの女性として過ごしましょう。
決して、あの人は魔女だ、とか、知られてしまってはいけません。
いま、新聞やネットに、私は魔女ですと出ている人がいますが、
それだけは絶対にやめましょう。

 そこに3人組のピエロと手下たちが乱入する。

ピエロ1

おまえたち、静かにしろ!!
(魔女たちは、一斉にピエロ1を見てフリーズ)
俺たちはあーの有名な「ピエロ強盗」だ。
これを見ろ、「バールのようなもの」(本物のバール)が目に入らないか。

 (魔女たち、そしてピエロ強盗も、一斉に首を揃えて、魔女1を見る)

魔女1

(ゆっくり立ち上がる)それは、バール、に見える。

ピエロ2

(気を取り直して)明日の新聞には必ず、「バールのようなもの」と出るんだ。
どうだ、怖いだろう。

ピエロ1

そこの店員!、グズグズせずに、レジのカネをありったけ、出すんだ。
そして、お前たちみんなも、持っているカネと、
ローレックスの腕時計を差し出すんだ。

ピエロ3

そこのとんがり帽子の女ども、ピエロさまの声が聞こえなかったか。
床に手をつけ。皆殺しにするぞ!

 (この時、魔女1は後ろからセンター側の前に出てくる)

魔女1

お前たち、うるさいぞ。
私たちを誰だと思っているんだ!!
天下の命知らず、私こそあの魔女様だ!
(おもむろにほうきを真上に高くかざす、
それが機関銃へと徐々に変身する。(ほうきのままでよい)
それからゆっくりと構える。銃口を地面に向けて)
私の機関銃を受けてみろ!!
「ダダダダダダダッ」

 ピエロたちが踊るように飛び上がる。ヒエーッ!!
 魔女1は、銃口の煙をふーっと吹く。

魔女1

「バールのようなもの」とやらを置いて、うつぶせになれ。
へんなまねしたら、今度は土手っ腹に大きな穴があくよ。

洋子

機関銃?! 持ってたっけ? ……ダダダダって、

ピエロ2

ちょっと、あの機関銃、ほうきにしか、見えなかったんだけど。

ピエロ3

でも、弾は確かに飛んできた。

ピエロ1

あいつら、何者なんだ。

ピエロ123

やっぱり、魔女なんじゃない?

 (魔女1は、ピエロの頭のほうに移動して台詞)

魔女1

お前たち、明日の朝、目が覚めたら驚くがいい。
私の邪魔をした罰として、600年前の時代までお前たちを飛ばしてやるよ。
(ちょっと腰を屈め、小さな可愛らしい声で)
ここはちょっと騒がしいから、河岸(かし)を変えよう。
お代はこちらに置いておくよ。


 ウーウーというパトカーのBGM
 魔女たち、ほうきにまたがって、(後方から1列になって)去る。

 

演奏『Natural』―Imagine Dragons

 


 舞台下手に看板
 「資産家の皆さんへ 資産を100倍にする講演会」  
 下手にイスが用意されている。
 上手側に、新魔女の3人
 
 ボストンバッグを引いた女性たちが来ている。

資産家1

あら、お宅もこの講演会に?!

資産家2

ええ、資産が100倍になる、その方法を教えてもらえるんでしょう?
そりゃ、聞かなきゃ損よ。
そのバッグ、あなた、何をもってきたの?!

資産家1

だって、持ってきた資産を100倍にしてくれるんでしょう?
コレ、現金1億円と、ダイヤの宝石類、ま、時価5億円て、ところ。
だって、これが500億円になるんですもの。おたくも?

資産家2

私は、現金2億円と、金のインゴットを。
んー100倍になったら、1000億円てことかしら?!

 資産家の女性たちが5、6人、席についている。
 魔女のライスとカオルは、資産家の後ろのほうに回って魔法の準備

洋子

本日は、資産100倍講演会にようこそ。
みなさん、資産はお持ちいただけたでしょうか。
では、講演会を始める前に。

(マジック ポケットからたたんだ紙袋を取り出し、
 それを拡げて袋の中に手を入れて取り出すとシャンパンが現れる)

まずは、シャンパンをどうぞ!(と高く上げて、注ぐしぐさ)

 (効果音 トクトクトク)
 資産家たちはエアのグラスを掲げて、注いでもらった酒を飲む。

 んーーーーー、と3人が腕を振り回す。
 照明が明滅を繰り返し、効果音、ふわんふわんふわんふわん。
 資産家は、腕を上げて、キョンシー状態になり座っている。

洋子

みなさんが、お召しのコート、せっかくですから、
最高級のミンクのコートに取り替えて差し上げます!!!

 この言葉でキョンシー状態を解除して会話できる

資産家たち

わー、うれしい。

 3人は、新聞紙で作ったコートを着せて、
 着衣を奪いとって、舞台上手にもっていく。

洋子

そして、ご来場記念に、なんでも欲しい物を差し上げましょう。
どうぞ、遠慮なく、おっしゃってください。な、ん、で、も。

資産家1

いいんですか? わたし、ハワイに別荘が欲しい。
それはいただけないでしょう?!

 パンパかパーン!! (効果音)

洋子

おめでとうございます!! 
ちょうどハワイに超豪華別荘をご用意しておりました。
はいどうぞ。これが玄関の鍵でございます。(と大きな鍵を渡す)
このカギを回してみてください。目の前に別荘が現れます。

 カギを回すと、会場の上に別荘が幻で現れる。
 資産家たちが詰め寄る。

資産家1

えーっ、この別荘が私のものなの? あー、うれしい!!

資産家2

ほかにも、プレゼントはないんですか?

洋子

もちろん用意してございます。

資産家3

私は高級車が欲しい! 超高級車!!

 パンパかパーン!! (効果音)

洋子

おめでとうございます!!
はい、超高級車の鍵でございます。
こちらを押してみてください。

資産家3

あー、ロールスロイスじゃないの。欲しかった!!!

資産家4

私は、高級賃貸マンション1棟!!!

資産家2

あたしの番を、どうして飛ばすの!! 

洋子

心配いりませんよ。
いまから、一万円札が降ってまいります。
それは拾い集めた分だけ、あなたのものです。
好きなだけ、お持ちください!!

 カオル、ライスが上から新聞紙の紙をバラまく。
 照明が明滅している。効果音で軍艦マーチ
 資産家たちが狂ったように紙を拾い回る。

 その間に、洋子とカオルは資産家のバッグを上手に持ち去る。

 照明が明るくなる。急に効果音が止まる。
 資産家たちの動きもピタリと止まる。

資産家2

あ、札束が!!!  ただの新聞紙!

資産家3

あなた、新聞紙を着ているわ。

資産家1

あら、わたしのバッグがない!(4人が一斉にバッグのほうを見る)

資産家2 3 4

私のバッグもない!

資産家1

これは……!!!

資産家1 2 3

魔女のしわざ!!!?

 照明が暗くなる

 

演奏『Calm Down』―Rema & Selena Gomez

 

洋子

資産が100倍になるわけないでしょー!!!
ヤマト、いないかな。
ヤマト、いる?

ヤマト

……きみか。

洋子

また、来ちゃった。

ヤマト

ふーん。そんなふうに魔法を使っているんだ。
どう、魔女になった感想は。

洋子

お陰で、ほとんど生きる辛さが、なくなった。
でも、生きる希望っていうのか、夢も何も持てない感じ。
辛さがなくなれば、幸せを感じられると思ったけど、無理だった。
私の心には、幸せの種は蒔かれていなかった、ということかな。
結局、死なないだけ……。生きてるだけ……。

ヤマト

……。そう。

洋子

どうしたの。魔女になった私を軽蔑してるの。

ヤマト

別に。

洋子

なんだか、もう私に興味ないみたいね。

ヤマト

もともと、友達でもなんでもなかったよ。

 BGM ゴゴゴゴ……。揺れる。フェードアウト。

洋子

あのー、この島に何度も何度も、地震があって、気になるんだけど、
どうしてこんなに地震が多いの?

ヤマト

だから、もうすぐ、沈む、と思う。
この島は、世の中に助けが必要になると海の中から出てくる。
そして、魔女をたくさん作って、
死にそうな子を依存に逃がして助けていく。

洋子

え……。私たち、この島のお陰で助かったのね。
教えてもらいたいことがあるの。
私は魔女になった。
でもヤマト君は、魔女になっちゃダメだと、私に言った。
でも、私には選択肢はなかった。
死ぬか、魔女になるか、そのどちらかしかないから。
私は死んだほうがよかったのか、
魔女になってよかったのか、教えて。

ヤマト

僕の母親は、僕を生んですぐに亡くなってしまった。
いつだったか叔父さんから、母は悪魔との契約を拒否して亡くなった、
と聞いた。

 BGM ゴゴゴゴッゴッゴッゴゴゴゴ 揺れる。

ヤマト

君が死んでいいとは思わない。
だけど、魔女になっていいとも思わない。
辛く生きてきた人は、ただ辛さから逃げたい一心で、
後先を考えずに魔女を志願してしまうんだ。
魔女になれば、生きられるかもしれないけど、
それはごまかしの生き方でしかない。本当の人生にはならないよ。

案内人

まあ、まあ

ヤマト

いや、せっかくだから言わせてほしい。
悪魔に魂を売って魔女になってしまったら、利己的な生き方しかできなくなる。
そんな人ばかりになったら、いつか世界は終る。

洋子

世界が終る?

ヤマト

そうだよ。魔女ばかりになったら、世界は終る。
天使のいない世界なんて、いつまでも続くはずがない。

洋子

じゃあ、魔女となってしまった私は、
天使とは正反対の心を持つ存在ということ。

ヤマト

とても残念だけど、そうなってしまった。

洋子

それなら、私、生きることよりも、死を選ぶわ。

魔術師

早まらないでくれ。君は魔女になってよかったんだよ。

洋子

どういうこと? なんで、なんで魔女になってよかったの。

魔術師

私の話をしよう。島で暮らす私を心配して、妹は私を探しにここに来た。
それが、ヤマトの母親だ。
妹は、魔女になることを潔し(いさぎよし)とせず、
人としてよりよく生きたいという葛藤の中で、亡くなってしまった。

私は思うんだ。まずは、生きる。それが大事だ。
悪魔の手下になってしまってもいいから、生き延びるんだ。
この100年というもの、
人間らしいゆとりや、思いやり、優しい関係をもつことから、
大きく逸れてしまって、誰もが苦しく生きる時代になりつつある。
……むしろ、今となっては、世の中を救う存在が、魔女なのかもしれない。

洋子

魔女が、世の中を救うっていうことができるんですか?!
言ってください。どんなことでもします。
私、自分の命なんて、ちっとも惜しいと思っていません。

魔術師

え……。そうだ、そうだよ。
確かに、魔女が世の中を救ったことがあった、あった。
君はどこかで会ったかと思っていたんだが……
君はジャンヌ・ダルクの生まれ変わりかもしれない……。
ジャンヌ・ダルクはね、魔女となって消滅しかけていたフランスを救ったんだ。
知ってるかい? ジャンヌ・ダルク。

洋子

名前だけは……。

魔術師

今から600年前、フランスはイングランド軍に攻め込まれ、
フランスは連戦連敗、全土を失ってしまうと見られていた。
そんなとき、農家の生まれだった19歳のジャンヌ・ダルクは、
なんとか国を救えないか、と悩んでいた。
自分の命など、顧みない勇気があった。
そんなジャンヌ・ダルクだからこそ魔法の力を授けたんだ。
魔法の力で先を見通すことができた彼女は、
女性でありながら軍隊の先頭で指揮をとり、
ついにフランスを守りきったんだ。
見に行かないか? ジャンヌ・ダルクを。

 

演奏『Stairway To Heaven』―Led Zeppelin

 

 フランス ドンレミ村。村人の寄り合い。
 ジャンヌ・ダルクは後ろのほうで、聞いている。

村人1

いよいよ、フランスもおしまいだ。もう戦争が始まって100年近くもたつが、
このところフランス軍は、ずっとイングランド軍に負け続けている。

村人2

このままでは、間もなくイングランド軍に滅ぼされてしまう。

村人3

そうだ、そのうちこの村にもイングランド軍がやってくるだろう。
いずれ、我々は残らず、この土地を追われることになる。

村人1

そろそろ、逃げ出す準備を始めたほうがいいかもしれない。
しかし、……祖国を捨てたら、どこに向かっていったらいいのか、
行き先などないんだ。どうしたらいいのか、わからない。

ジャンヌ・ダルク

どうして、戦わないんですか?!
土地や国を奪われるままにしておかないで、
どうして、戦わないんですか?!

村人1

戦わないんですかって言われても、我々のフランス軍は戦っているさ。
戦っている。けれども、負けてばかり……。
我々にはどうしようもないよ。

ジャンヌ・ダルク

それなら、私が戦います。
私が戦場に行って、イングランド軍を追い出してみせる。

村人2

そんな無茶な。女が軍隊で戦うなんて、聞いたことがない。
軍隊は、男ばかりだぞ。
女が行っても、何の力にもなるもんか。

ジャンヌ・ダルク

私が産まれるずっと前から、戦争は始まっていた。
この戦争で、みんなが苦しんでいる姿を見て、ずっと心配しながら育ってきた。
私は、もう耐えられない。
私がこの戦争を終わらせてみせる。私がこの国を救う。

村人2

そんな、若い娘が、この国を救うなんてこと……。できるもんか。
魔女になったとでもいうなら別だが……。

村人3

そうね、魔女にでもなるなら……。

ジャンヌ・ダルク

私、夢を見たの。
枕元に3人の聖人が立ったのよ。
聖マルグリット、聖カトリーヌ、大天使ミッシェルが現れて、
フランスを救うのはあなただと、私に言った。
そして1人の青年が現れて、力を授ける、といったのよ。
私は、フランスを救ってみせる!!

 全員、驚いて、顔を見合わせ、ジャンヌ・ダルクを見る。

ジャンヌ・ダルク

私が、フランスを救います。

 

演奏『The Greatest』―Sia

 

 村人の集会

村人1

すごいぞ、我らのジャンヌ・ダルクが軍隊に加わってから、
フランス軍は急に強くなったぞ。負け知らずだ。

村人2

いやジャンヌ・ダルクは軍隊に加わったんじゃない、
フランス軍を先頭で指揮しているんだ。指揮官になったんだ。
敵の手に落ちる寸前だったオルレアンを救ったと思ったら、
ジャルジョーの闘いで勝ち、ロワールの闘いで勝ち、ボージャンシーでも。
バテーでも、オセールでも――。
ジャンヌ・ダルクが行く所、敵なしだ。

村人3

ジャンヌ・ダルクが言った通りだ。
あの子は、フランスを本当に救ってくれるんだ。
なんでそんなに強いんだ、ジャンヌ・ダルクは。

村人1

勇気だよ。首に矢を受けたり、投石機が当たって怪我をしても、
第一線を離れなかった。
ジャンヌ・ダルクは先頭で指揮をとり、軍隊を励まし、
軍隊の全員が彼女から勇気をもらっている。
いまじゃ、イングランド軍は、ジャンヌ・ダルクの軍隊が近づくと、
戦わずして降参している。
ただ進軍するだけで、フランス軍は領土を回復していくんだ。

村人2

ジャンヌ・ダルクの作戦もすごいらしい。
いままで敵の城を落とすときしか使わなかった大砲を、
敵の軍勢に向かって発砲したそうだ。

村人3

そりゃ、人間はひとたまりもないだろう。
いままでのフランス軍はどうしてそれをしなかったんだ?

村人1

頭だよ、今までの軍隊は、発想の転換ができなかったんだ。
ジャンヌ・ダルクは頭がキレる。いつも勝ち筋を見つけるんだ。
将棋でいえば藤井聡太のように。
これで我々、農民の生活も、もう不安はない。

村人3

我らのジャンヌ・ダルクが国土を回復したおかげで、
戴冠を先延ばしにしていたシャルル7世も、とうとう国王になることができた。
これでフランスも安泰だ。

そこへ上手から1人の村人が走ってくる。

村人4

たいへんだ!! ジャンヌ・ダルクが敵の手におちた。

村人2、3

なんだって?!

村人1

いやいや、大丈夫。戦死していなければ、心配することはない。
こちらの国王が身代金を払えば、
捕虜は引き渡してもらえることになっている。
ジャンヌ・ダルクの活躍のお陰でシャルル7世は、
ついこの前、フランス王になったばかりだ。
シャルル7世国王が身代金を払えば、
捕虜のジャンヌ・ダルクはすぐにも引き取ることができるさ。

村人4

ところが、そうじゃないんだ。
シャルル7世が彼女を裏切ったんだよ。
……身代金を払わないといっている。
彼女の評判があまりにも高すぎるから、
自分の地位が脅かされると怖がっているんだ。
そう、それだけじゃない。
ジャンヌ・ダルクは敵の手にありながら、魔女裁判にかけられることになった。
あまりにも強過ぎる。魔女に違いないというんだ。

村人1

魔女裁判というのは、始まったときに判決が決まっている。
死刑の判決しか、出たことがない。
彼女は、死刑になってしまうんだ……。

 村人、全員、凍り付く。

 

演奏『A Reva』―Vaiteani

 

 処刑台が4つ。一番上手にジャンヌ・ダルク。
 下手側4つは、なぜかピエロ強盗。
 十字架にはりつけになっている。

 天使ネコたちが4人をぐるぐるとまわってみている。
 見物人たちも集まってくる。ほかに魔女、悪魔たちも見る。
 下手からひろ魔女、まなか魔女。
 ヤマト、洋子、魔術師たちもあとから集まってくる。

ひろ魔女

おや、まあ。ジャンヌ・ダルクじゃないか。

まなか魔女

火あぶりの刑だよ。これは死刑のなかでも、一番、つらい。

ひろ魔女

いったい、何の罪なんだい?

まなか魔女

魔女裁判だよ。彼女があまりにも活躍したので、
どうしても魔女にして死刑にしたかったのさ。
世の中を変えようとか、新しい価値観を生み出そうという人は、
いつもそういう運命になる。

ひろ魔女

あれあれ、あのピエロの格好をした3人も、
何か、新しい価値観を生み出そうとしていたのかい?

まなか魔女

いや、あれはただの間の悪い強盗だって聞いてるよ。
なんでも間違って、魔女の集会を襲撃してしまったものだから、
魔法で600年も昔に飛ばされてきちまったらしいよ。
あの格好のまんまで、さ。
裁判もなにもあったもんじゃない。火あぶり確定さ。
ああ、始まるよ。

死刑執行人

これから、公開処刑を執行する。
ジャンヌ・ダルク、この者は魔女となり、
人の心をかどわかし、世の中を騒がせた罪で火あぶりに処する。
そしてピエロ3名、同罪で火あぶりに処する。
最後に、何か、言い残すことはないか。

ピエロ強盗1

誰か、魔女を呼んで元の世界に帰してくれ!

ピエロ強盗2

このジャンヌ・ダルクは、本物でしょうか。

ピエロ強盗3

どうせ火あぶりなら、もっと沢山、薪を積み上げてくれ。
いっそのことさっさと死にたい。これじゃ生焼けにしかならないぞ。

死刑執行人

いや、薪は少なめにしてある。
煙が少ないほうが、確実に死ぬ所を見届けられるからだ。
ジャンヌ・ダルクが苦しむ姿を見せつけるのだ!!

死刑執行人

ジャンヌ・ダルク、何か最後にいうことはないか。

ジャンヌ・ダルク

私の前に、十字架を立ててください。

死刑執行人

じゅ、じゅうじかってそれは……。
(隣の執行人に)おい、魔女は十字架を嫌うんじゃなかったのか?

副執行人

ええ、魔女は十字架が嫌いだと思いますが。

(ジャンヌ・ダルクを見上げてから)
死刑執行人

おい、十字架を用意しろ。よく見えるように立ててやれ。

ヤマト

ちょっと、待った!(刑を止めようとする)

魔術師(案内人)

おい、やめておけ。歴史を変えてはいけない。

 副執行人が十字架をジャンヌ・ダルクの前に立てる。

死刑執行人

これで、……これで、いいか?

 ジャンヌ・ダルクがゆっくりと頷く。
 ステージの灯りを全体的に落としていき、
 洋子とジャンヌ・ダルクだけに光。
 他の人はフリーズする

洋子

ジャンヌ・ダルクさん……。

 磔(はりつけ)になったジャンヌ・ダルクはうなだれている。

洋子

私は、生きるつらさに負けて、魔女になりました。
あなたは、辛さに負けず、戦う道を選びました。
そして勇敢に闘いました。そんな生き方を尊敬しています。
どうか、教えてください。
私も、魔女を捨てて戦おうと思います。
どうしたら、あなたのような勇気を持つことができますか?

(ジャンヌ・ダルクはゆっくりと顔を上げる)

ジャンヌ・ダルク

勇気を持つためには、……自分を捨てることです。
あなたと同じ苦しみを、同じように苦しんでいる人がたくさんいるのです。
その人たちが生きられる道を、
自分の手で伐り拓いていこうと、そう思うことなのです。
そのためには自分の身を投げ出しても構わない、
そんな志を立てたなら、
そのときから、あなた自身が救われることになるのです。
勇気をもって、自分を捨てて、時代を伐り拓いていく1人になってください。

洋子

よくわかりました。必ず、やってみせます。
どうか、見守っていてください。

 光がステージ全体に戻る。
 見物人たちが、ジャンヌ、と口々に言う。
 ジャンヌの声が次第に大きくなる。

死刑執行人

火をつけろ!(助手が、火をつける)

 ボーッという効果音。照明が真っ赤に。
 ジャンヌ・ダルクだけに光を当てる。
 すべてがフリーズし、効果音を消すと同時に照明を消す。

 

演奏『Elastic Heart』―Sia

 

  魔女会議

洋子

今日は魔女の皆さんに、相談があって集まってもらいました。
私たち、……もう魔女は、やめませんか。

 エーッ という声が漏れる。

魔女1

洋子さん、それはどういうことでしょうか。

洋子

私たちは、生きるのがつらくなって、人間のままでは生きていられないので、
魂を悪魔に売り渡して、魔女になりました。
それは、つらさから目をそらして、逃げた、ということです。
ジャンヌ・ダルクは、祖国を救う為に、たった1人で立ち上がりました。
私たちもジャンヌ・ダルクのように、
立ち向かうべき相手を見据えて、勇気と智慧を出して、
戦うべきだと思うんです。

魔女3

ちょっと待って。私は反対です。
私は魔女じゃなきゃ、やっていけないわ。
魔女でなければ、生きていけません。

魔女4

そうよ、(洋子に向かって)なに、その偉そうな言い方。
あんた、ジャンヌ・ダルクになったとでもいうの?
私もあんたに正面から向き合ってあげる。私の気持ちはこれ。
エイッ(軽く腕を洋子に向かってふる)

 ドーンという効果音。洋子が後ろに飛んで倒れる。

ライス

なにするの! 2倍返しよ。エイッエイッ(と腕を2回ふる)

 ドーンという効果音。魔女5が後ろに吹っ飛ぶ。
 魔女たちが乱闘。エイッという声が次々に起こり、
 効果音もドーン、ドカーンという騒ぎ。

魔女1

静かにしなさい!
ババババババババッ(機関銃)

 この機関銃に全員が吹っ飛ぶ。

魔女3

魔女をやめるなんて、選択肢はない。私はそう思うの。

 ステージが薄暗く照明が落ちて、魔女Aだけ光の中で独白。

魔女3

私はね、子供の頃から、なぜか母親に可愛がられることがなかった。
最初のうち、そうねえ、4歳になるかならないかのころは、
自分が悪いから、妹ばかり母親に可愛がられても仕方ないと思ったよ。
私だけ、納戸に閉じ込められたり、口を利いてもらえなくなったり、
こっぴどく叱られてしまうのさ。

私は、壊れそうな母親を気遣っていた。
それに、自分が長女だから、妹たちを優先してやったり、
面倒をみるのは当然だとも思っていた。
だけど、そうやって、何年も、何年も、ずーっっと、
ないがしろにされたままだと、自尊心ていうのか、
自分のプライドが、よわーくなってきて、
本当に自分は情けない駄目人間なんじゃないかと思えてくるわけさ。

やがて中学生くらいになると、母親からの風当たりは尋常じゃなかった。
母親は本気で私を憎んでいたと思うさ。
13歳で生理がこないといって、母親は私を婦人科に連れていき、
この子はおかしいから、調べてほしいとご丁寧に医者に頼んだのさ。
どういう意味かわからなかった私は、屈辱感をたっぷり味わうことになった。
母親はことあるごとに、私のことを、普通じゃない、変てこりん、変てこりんと罵った。
お前は人間の出来損ないだ、恥を知れ、そう言われている気分だった。
そんなふうに私は言葉でも、肉体的にも、母親から虐められ、
誰に助けを求めることもできず、日々、屈辱をなめさせられた。

それで、どうなったと思う?
魔女になるしか生きる道はなかったってこと。
私は許せないんだよ。のほほんと生きてるすべての人間が許せない。
みんな私と同じ屈辱と恥ずかしめを受けろ、
自尊心の上に土足で踏み込まれ、泥まみれにされた上に、
全身に恥ずかしめをうけるがいい。
許せない、許せない、許せない、許せない、許せない……。
どうあっても許すことができないんだよ。
しまいに私は、自分自身さえ、許すことができなくなってしまったんだ。

私はね、魔女になって、すべての人を巻き込みながら、
地獄まで堕ちてやると決めたんだ。

(魔女Aの光を落とし、魔女Bが光の中で独白)

魔女4

賛成、賛成。私も魔女をやめたくはないね。
私は、母親から可愛がられていた。
とてもよく勉強ができたから、母親の自慢の種だった。
私は母親が大好きだったし、家族が大好きだった。
ところがある時、成績が落ちてしまった。
すると、母親の目の色が変わった。私は焦った。
もっといい成績をとらなくちゃ。しかし、険しい目で私を観察する母が怖くなった。
次第に勉強に身が入らなくなり、成績は急降下した。
母親は手のひらを返したように、私を嫌った。
私は何の価値もない人間だと、私は思った。
それなら、価値がないように生きてやる。私は人間をやめた。魔女になった。
そして、すべての人間の価値という価値を、
手当たり次第、叩き毀(たたきこわ)してやることにした。

魔女5

そうだよ、そうだよ。魔女をやめるわけにはいかないよ。
私は自慢の娘だった。
品行方正、成績優秀、パーフェクトないい子で、
教育者一家の自慢の子だった。
ただし、それは、表向きのこと。
確かに私はよくできた子だった。
ところが、家の中は、私にとってただの空き箱でしかなかった。
私に話しかける家族は誰もいない。
私に用事のある家族はいないし、私を構う家族もいない。
私は空き箱の中にぽつんと置かれた一体のひな人形のようだった。
いや、ひな人形のほうがよっぽど私より可愛がられていたよ。
私はといえば、素通しのガラスで、誰の目にも止まらない。
家族のすべてが、私抜きで、スムーズに運んでいて、
私が何を考えようが、私が何を悩もうが、楽しもうが、
それは私だけのことで、家族とのかかわりはひとつもなかった。
幼い頃から思春期に至るまで、私の心を育てようという家族は1人もいなかった。
それで、私はどうなったか。
私は人間になりそこねてしまったんだよ。
心を持たない、何も感じない、
ただ生きていることが苦しいだけの、空っぽな人間なるしかなかったんだ。
それはもはや人間ではない。それで、私は魔女になるしかなかった。
もう私に、人の心は、1ミリも入ってこない。

魔女3

これが神様が作った世界だ。

魔女4

これが神様が作った世界で起きていることだ。

魔女5

どう? これが神様が作った世界の、現実なのよ……。
こんな私たちが、魔女をやめたとしたら……、
その瞬間から、空っぽの自分であることが苦しすぎて、
すぐにも死ぬことになるんだわ。

洋子

違う、ちがう。みんな、聞いて。
私たちは、確かに苦しくしか生きられない。
私、ジャンヌ・ダルクから教わったの。
自分を捨てたら、その苦しみから抜け出すことができる、とーー。
自分を捨てるのよ。
そして、私たちが苦しんでいるように、
多くの女性が同じように苦しんでいるはず。
その女性たちが生きられる道を、私たちの手で伐り拓いていけばいい。
その志を立てたときから、
私たち自身が救われる。
ジャンヌ・ダルクから、そう教わった。
みんな、自分を捨てて、魔女ではない人生を生きていこうよ。
魔女にならなくても、生きていける道をみんなで探そうよ。
わたしたちが生きる道を探すことは、
きっとみんなが生きやすい世界を創ることになる。

 

演奏『Always Remember Us This Way』―Lady Gaga

 

 島にヤマトを訪ねた洋子
 ゴゴゴゴゴという地震のBGM
 洋子は下手から。

洋子

ヤマト、ヤマト、いる?

ヤマト

(奥から出てくる)なに。

洋子

ね、この島が、沈まないようにする方法はないの?

  BGM ギターアンサンブル『流星』―岸部眞明

ヤマト

もう、限界を超えてしまった。この島は、もうすぐ、沈む。
君はもう、来ないほうがいい。

洋子

もう、魔女になる女の子も、いなくなるのね。
私たちのような子は、この先、
生きるつらさに耐えられないまま、死んでいくしかないの?

ヤマト

いや、助かる方法はある。
2つのことができさえすれば、命は守れる。

1つは、自尊心を守るんだ。自尊心はデリケートで、
あまりに痛めつけられすぎると、自分で壊してしまうこともある。
その壊れそうな自尊心を守ることを教えるんだ。
もう1つは、必ず心開いて打ち解け合える仲間を作ること。
この2つが実行できたら、命は救える。

洋子

わかったわ。
これから私がいま教えてもらったことを、必ず伝えていくわ。
私が、ジャンヌ・ダルクになっていく。
ねえ。

ヤマト

なに。

洋子

この島が沈んだら、あなたはどこへ行くの?

ヤマト

どこにも行かないよ。きみのこと、ずっと応援しているよ。

洋子

この島と沈むっていうこと? そんな……。

ヤマト

心配することはないよ。きみと出会えて、嬉しかった。

洋子

わたしも……。私も、嬉しかった。また、会え……。
ううん。嬉しかった。ありがとう。

 

演奏 ドラムアンサンブル
『Yellowstone』―Cassidy Byars

 

 魔女たちが集まっている。

悪魔

おいおい、魔女たちよ、いったい、悪魔様の私になんの用があるというんだ?

洋子

私たち、魔女を返上します。

悪魔

なに?! 魔女を返上する?!

洋子

そうです。自分さえよければいい
自分さえ助かれば他の人はどうなってもいいという悪い心を、あなたに帰して、
私たちは、人のためによかれという気持ちだけで生きていきます。
もう魔法の力は、必要ありません。

悪魔

待て、待て。いいか、よく考えろ。
君たちは、魔女をやめたら、生きてはいけないんだぞ。

魔女3

その通りです。
私は被害感情で、誰からもバカにされているように感じて、
私をなめるんじゃない、と怒りを爆発させてきた。

魔女4

私も、自己否定の、自分を貶める気持ちでいっぱい。
もう自分の人生なんか、どうなってもいいと思っていた。

魔女2

確かに、私も、もうこれ以上、生きられないと思っていた。

魔女5

私も同じ。
だけど、魔女になって気持ちを逃がしていたら、
楽にはなっても、やっぱり、いい人生にはできないと気がついた。
魔法を使って、自分だけ楽になったとしても、ちっとも幸せじゃない。

洋子

いよいよ、私たちの島が沈みます。
私たちはどんな闘いをしてでも、この契約を打ち切ります。
このまま人生が過ぎていくことに、耐えられません。
あの島で、私にメリケンキアシシギを見ていた青年から、
あんな小さな鳥たちが1万キロも旅をしながら生きていることを聞いたとき、
私は、生まれて初めてくらい、心が躍りました。
私たちは、もっと、もっと人間らしく生きます。
私たちの敵は、悪魔、あなたです――。

悪魔の声

ムーーーーーーーーーー生意気な、これでも喰らえ!!
(効果音 爆発音)

 ドーン!!! (洋子が吹き飛ぶ)

 これをきっかけに、悪魔と魔女たちの闘いが始まる。

 しばらく、戦闘シーン。(光を止めながらストップモーションで)

悪魔の声

時間よ、止まれ!

 魔女たちがフリーズする。

悪魔の声

これで、勝負あり、だな。
私に逆らった以上、命をもらうことにしよう。
一人ひとり、片づけさせてもらうぞ。

 そこにヤマト、魔術師(案内人)が登場

ヤマト

ちょっと待った。
お父さん、あなたは今はただの恐竜。忘れたんですか?
ティラノサウルスが強いと言われ、自分の欲で、恐竜の中に自ら入った。
もう二度と、あんな悲しいことが起こらないように、僕たちが閉じ込めたんだ。

魔術師

もうそこから出しはしない。
一億年前の恐竜が生きた時代に戻って、絶滅するまで生きるがいい。

ヤマト・魔術師

ヤァ~~~~(魔法で恐竜を封じ込めてやっつける)

悪魔の声

ウワアアアアアァッァァァッァ~~~~~
(効果音 ひゅう、うーう、うーぅ、うーぅ、ポン! と終わり感を出す)

ヤマト

時間よ、動け。(みんなのフリーズがとける)

洋子たち

ヤマト!?(みんなでヤマトのほう(客席中央上)を見る。光を落とす)

 

演奏『Beautiful People』―Ed Sheeran

 

ひろ魔女

ホーホッホッホ。私たちも、そろそろ潮時ね。

まなか魔女

なんだか、ひとつの時代が終ったような気分だよ。

魔女3

いったい、どうなったんだ。

魔女4

なんだか、魔力がなくなってしまった。

天の声

魔女さんたち。
あなた方は、もう、魔女は卒業です。
あなたたちは、生きにくさを抱えて苦しんだことも事実ですが、
これからは、道を拓く役割りを与えられたのです。
まだまだ、厳しい時代は続くでしょう。
ですが、現代のジャンヌ・ダルクとして、
これからは、みなさんが、多くの人を助けていってください。
 
そうそう、種明かしをしておかなければなりません。
人に悪さをして不幸に陥れるのが、黒魔術で、
人を助けたり、癒す力を持つ魔法が、白魔術です。
どちらも自分だけの力で行うことは出来ず、
ある相手からパワーを借りなければ実行することが出来ません。

洋子

では、白魔術の力を与えているのは、誰なのですか?

天の声

白魔術は、決して達成するまでは、
明かしてはならないという決まりがあるのですが……。
白魔術の力を与えていたのは――。
ヤマト。

ヤマト

(前に進み出る)

洋子

ヤマト?!

天の声

ヤマトは白魔術の使い手に力を与える存在だったのです。
 
常に、仲間を守ること。相手の利益のために行動をすること、
そこで、生まれるのが白魔術の力です。
誰かの喜びや幸せのために力を尽くしたとき、
自分自身が誰よりも幸せや喜びを感じていると、気づくのです。
勇気をもって、白魔術の力を広め、伝えていく生き方をしてください。

案内人

さて、私たちは帰らねば。
あの島に帰って、いつの日かまた、
私たちが必要とされるまで、海の底で暮らすことにしましょう。

洋子

ヤマト……。

魔術師

(魔女3を向いて)最後に、君たちに聞いておきたいことがある。
今でも、世界中の人に同じ苦しみを味わってほしいと……。

魔女3

今は、思っていません。(ほかの魔女を振り返って確認する)
でも、本当に魔女をやめても……。

魔術師(案内人)

ああ、大丈夫だ。
洋子さん、あなたたちも、魔女を返上しますね。

洋子、カオル、ライス

はい!

魔術師

では、魔女の証の帽子を。
(魔女の帽子を返す。)

あなたたちが抱えてきた辛さは、
この会場の皆さんに聞いてもらい、充分に伝わりました。
そうですよね(と会場に)
もう、これ以上、辛さを抱え込まなくていいんです。
あなたたちの代わりに、この会場の皆さんが覚えていてくれて、
忘却の力となって、あなたたちを応援してくれます。
だから、辛さを手放して、
ここからは、神様が見据えている理想の世界を作るために、
前向きに生きていきなさい。

魔女2345

ありがとうございます。

魔術師

さあ、帰ろう。

 みんなで手を振りながら、4人を見送る(ネコがいてもいい)

洋子

ああ、あの島が沈んでいく。

(洋子、見送りながら、センターの前へ。他の子たちもV字型に続く)

洋子

(洋子はみんなを見回しながら)
私には、こんなにもたくさんの仲間がいる。
そして、私たちの気持ちをわかってくれて、
応援してくれる会場の皆さんがいます。
私たちは、きっと、新しい世界を切り拓いていける。
そう信じて、力を尽くし続けます、
(ここで、隣の子と、目を合わせてから、全員で正面を向く)
(全員で会場に手を広げ)皆さんも、ぜひ応援してください!!

 

演奏『White Flag』―Bissiop Briggs

 

 幕

 

 コンサートの映像や写真などは、整い次第、順次、アップしていきます。