4月25日(木)「爽快、竹割り器 & ズッキーニに応援を」

4月25日のなのはな

 27日に控える山小屋キャンプ初日のアトラクション、秘密基地作りへ向けた、竹の加工を行いました。
 前日は雨が降っていましたが、秘密基地作りの実行委員は、合羽を着て竹取りへ行ってきました。何分、日が迫っているため、強行軍です。それでも、雨のおかげでどこかドラマチックな竹林で、お互い、髪が額に張り付いた顔に笑みを浮かべ、「サバイバルのようで、面白いね」「19本目、切れました」と声を掛け合いながら、みんなで作る秘密基地の大切な材料を伐り出していきました。

 そんな前日とは打って変わり、この日は、暑いほど晴れた1日でした。朝から、伐り出していた竹の先端をカットし、長さを整え、枝払いをして、古吉野なのはなへと運搬しました。この竹を割いて、節を落とし、基地の骨組みとします。

 

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 効率よく竹を割るために、手製の竹割り器を用意しました。中央に十字ができるよう竹を組み、その十字に、なたで4等分に切込みを入れた竹をあてがい、思い切り押し込むと、あっという間に、孟宗竹を4等分することができる、というものです。

 初めは、太い竹の勢いを受け止める強度を出すのに苦労をしましたが、杭を打ち込んでつっかえ棒を増やすなどして、しっかりとしたフレームが完成すると、いとも簡単に竹を割っていくことができました。竹を押し込んでいくと、シュルシュル、という竹の滑る音に、節々を突破していく打楽器的な音が連続的に鳴り、最後には、ばらり、と美しい断面が地面に散らばる。その感覚を表すなら、たった一言「とても爽快」でした。

 

 

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 その後は金槌で節を落として整え、長さ5メートルの、割いた竹が合計96本、できあがりました。

 野菜の支柱などで竹を使う場面は多々ありますが、竹の丈夫さ、しなやかさ、清々しく割って加工できる柔軟さを目の当たりにして、竹を、改めて、とても魅力的に、大切に感じました。自分たちで加工した竹で、人が過ごせる本格的な秘密基地を作れることが、嬉しいです。

 

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〈作業棟では、山の中に設置するジップラインや、昆虫たちの模型が作られています〉

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〈山小屋へ行き、ライブのためのステージの設置や、キャンプサイトの整地をしたチームもありました〉

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 頑張れズッキーニ! 大きくなーれズッキーニ! ゆず畑と、ゆず畑下で育つズッキーニに、硫安の追肥を行いました。
 特に、ゆず畑下の畑は、土がこれ以上にないくらいにサラサラ、ふかふか、なのですが、水をやっても、なかなか根に届いていかない感覚があるという、不思議な土をしていて、ズッキーニの株が、「ご飯が欲しい……」と私たちに言っています。

 

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 そんなズッキーニにエネルギーチャージをします。まなかちゃんとさとえちゃんが株周りに硫安を追肥し、それに続いて私とゆうなちゃんが中耕と土寄せを行います。土の表面が固まってしまっているところは、しっかりとほぐして、水を吸い込みやすいようにします。

 それに、作業中はズッキーニを常に応援し、褒めました。「頑張れー!」とか、「頑張って大きくなってるねー!」とか……たくさん言葉をかけてもらって、ご飯ももらって、どこか株が喜んでいるように見えました。明日たっぷりと水をやれば、これから一層大きくなってくれること間違いなしです。

 

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 中耕をしていると、株の中心部分には蕾がいくつか出始めているのが見え、中には、新しい葉が見えている株もありました。まなかちゃんや、ゆうなちゃんと、ズッキーニがどのようにしてこの株に生るのか、ということや、どんな花が咲くのか、といった話もして、これからの成長が、より楽しみになりました。

 追肥から中耕、土寄せを終え、最後は、虫が侵入しないように、しっかりとネットもかけ、万全な状態で作業が無事に完了しました。

 

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 畑の周りには白いタンポポも咲いて、久しぶりのポカポカとした太陽に照らされて、作業する私たちももちろん、色々な植物たちも、気持ちよく嬉しそうで、私までエネルギーチャージされた時間でした。大きくなーれズッキーニ!

(ももか)