「希望を映す」 みつき

5月3日 

 

*吹き矢大会

 

 4連休の始まりで、たくさんの家族が帰ってきてくれるなか、みんなで吹き矢大会ができました。

 わたしの青チームは、ゲストチームで永禮さんやちかちゃんご家族が居てくださいました。永禮さんはやっぱり吹き矢の名人で、「この的にお願いします!」と話していたら、本当にその的に百発百中で当ててくださっているのが、すごく格好良かったです。ちかちゃんも旦那さんも「初めて!」と話されていたのに、すごく上手で、一緒に喜び合えた時間がとても嬉しかったです。

 実行委員のみんなの作ってくれた仕掛けや的も面白かったです。的の真ん中に命中させるたびに「カン!」という音が響いていて、それを聞くとスカッとしました。色とりどりで華やかな昆虫の的が、まるで昆虫図鑑のようでした。

 やっていても、やっていなくても、その場にいるだけで楽しい吹き矢大会でした。

*希望を映す

 午後、明後日のつつじ祭りのリハーサルをしました。

『ビューティフル・ピープル』の立ち位置が新しく変わりました。変わることになったとき、お母さんに「はい!」と自信を持って、即答することができませんでした。情けなくて、自分でも悔しかったです。

「1人ひとりがプランを持つんだよ」
「あけみちゃんが引っ張ってくれるように、1人ひとりが周りを引っ張るような気持ちで居るんだよ」

 その後にあゆちゃんが出はけを見てくれたときに話してくださった言葉も、自分のことに当てはまっていると感じました。
 みんなの中で踊っているのは、心強いです。けれど、みんなの中で埋もれて、目立たないことで安心しているのは、違います。わたしが不安を感じてしまったのは、まだ自分が自分のままでいて、「表現できる自分」に飛べていないからでした。
 自分が下手くそだとか今のレベルがどうだとか、そういうものをさっぱりどこかに置いておいて、わたしはただ「なのはなの子」として踊る。自分を透明にして、明日と明後日は「なのはなの子」としての誇りを持って、踊ってきたいです。

 あゆちゃんが歌い、なるちゃんが踊る『トゥーマッチ』も、初めて聴かせていただきました。あゆちゃんがなるちゃんを見つめる瞳も、なるちゃんの踊りも、釘付けになるくらいに綺麗でした。
 1人でもそのくらいの表現ができる、しっかりと伝えることができるのが、本当に格好いいし、強いです。いつでもどこでも、メンバーが多くても少なくても、誰もが同じくらいの「伝えたい」という気持ちを持っていないといけないと感じました。

 その責任、役割を果たしたいです。

 改めてみんなの中で表現できることのありがたさを感じます。自分に足りていないところ、これから生きていく上で自分が身につけていかなくてはいけないところを、教えてもらっていると思います。

『ホワイトフラッグ』のダンス練習の時に、あけみちゃんが話してくれました。
 まだ、先が分からないから身構えている、今まさに戦っているんだ、という気持ちで踊るのは違うんだよ、ということです。
 わたしたちは、答えを知っている。もっと優しくて生きやすい世界があること、広めていけることを知っている。戦っているけれど、その先にある希望はもう掴んでいる。
 あけみちゃんのように、わたしもそうでありたいです。今ここに居られるわたしの中には、希望しかないです。
 その大きな希望を感じさせる踊りにしたいです。

 今回は、新しい子たちも踊りに入ってくれています。
 なのはなに来て知ったいくつもの希望と誇り、そのとき感じた喜びを、もう一度自分の中で新鮮なものにして、はっきりとそれを映しながら、ステージに立ちます。
 新しい子たちも、まだ見ぬ誰かのことも守れるように、ステージに立ちます。