「桃を育てるために」 よしみ

5月16日

 今日は風が強く、最大で風速6メートルになる予報が出ているとあんなちゃんが教えてくれました。本当に台風がきているんじゃないかと思わせるくらい風が強かったです。その影響で、昨日と播種の前日に桃の木にかけたネットが、ほぼ全てはがれてしまいました。単管パイプやブロックなどで重しをしたり、支柱にスズランでネットを結んだりと、今できる範囲で厳重に固定していたけれど、それでもあっという間にはがされてしまい、みんなと力を合わせてかけたネットがはがれてしまったのがすごく悔しかったです。自然の大きさを感じた1日でした。

 でも、はがれてしまってもまたかけ直せば良い! とみんなで言い合って、起こったことは前向きにとらえます。私はネットがけが楽しくて、緊張もするけれど、かかったときに達成感を感じられる好きな作業なので、またもう一回全部かけられるんだと思うと嬉しいです。次かけるときは、脚立部隊のみんながネットをかけやすいように、もっと良い動きができるように頑張りたいし、無駄な動きがなるべく少ない作業を意識します。

  
唯一ネットがはがれなかった古畑は、昨日お父さんが注文してくださって今日届いたネット止めのピンを使って、1メートル間隔で固定していきました。今朝も、ずっとネット止めが届くのを今か今かと待ち望んでいて、午後に届いたときは本当にうれしかったです。
 ネット止めを土にグッと押し込むとき、手では地面が少し固くて最後まで押し込むことができない場所が多かったのですが、あんなちゃんがハンマーを持って来てくれて、カンカンとピンを打ち込むとガッチリと地面にくいこんでいき、打ちこんだあとは、「お、これは今までと違う!」と感じたくらい、がっちりと地面に固定していくことができました。ネット止めで固定した上から更にブロックなどで重しをした結果、古畑のネットは今日1日とばなくて、本当によかったなあと思います。ネット止めで本当に固定できるのか、最初はドキドキしていたけれど、想像の何倍もガッチリと止まって、さすがお父さんとあんなちゃんだなあと思いました。

 明後日以降にまたネットがけしようと話していて、次こそは必ず虫から桃を守れるように頑張りたいです。

 今、桃作業に入らせていただいていて、自分は気持ちにも身体にもまだ粘りが足りないことを感じるときもあるのですが、あけみちゃんやりなちゃんたちが、いつも本当にどっしりと安定感があって、気持ちも身体も粘り強さがあって、一緒に作業していても本当にすごいなあと思います。桃を育てるためには、みんなみたいな強さが必要なんだなと思って、私もあんなちゃんたちに少しでも近づけるように、心と体を使って精一杯頑張ります。

 午後の最初は梅林の草刈りをしたのですが、久し振りにガッツリと草を刈って、梅林の急な斜面や、手強い草との闘いもすごく楽しかったです。

 明日は2巡目の摘果を終わらせて、3巡目にも入ると思うし、明後日は防除もする予定だと聞いているので、良い作業がしたいです。

 読んでくださってありがとうございました。