「山小屋キャンプ」 あや

2024年 山小屋キャンプ感想文

 マラソン大会が終わってからずっと準備していた山小屋キャンプ。

 第1日目は、基地作りがありました。私は須原さん・さくらちゃんチームでした。須原さん指導のもと、ドームをみんなで作り進めました。綺麗な星形になるように、模型を持ってきて正確に出来るようにしたり、メジャーで測って印をつけたり、とても繊細な作業でした。杭で打ったり、テープで止めたりしているうちに綺麗な星形が見えてきました。

 凄く早い段階からドームの形が見えてきて、他のチームよりも凄く早かったと思うのですが、ドームも丸くて綺麗で雑さがなくて流石、須原さんとさくらちゃんだなと思いました。ドームの飾り付けは、あんなちゃんが素敵な葉っぱがたくさんついたつるを持ってきてくれて、自然感を無くしすぎず、かつオシャレでインテリアのような飾り付けになって、凄く自然に可愛いドームになりました。テープの結び目が分からないように、葉で隠すなど工夫がたくさんでした。

 床には、細い竹で星形を作って、その上にシダの葉やピンクのお花も飾って、可愛いけど少し不思議な感じがする空間が完成しました。

 私はモデルにもならせてもらって、タマムシの衣装を着させてもらいました。準備の期間、タマムシに見える衣装を探すのはとても大変でした。まず、タマムシの色が何色なのかから始まって、色んな色が入っているドレスや緑のワンピース、何着かの衣装を試しました。

 最終的にあゆちゃんが、タマムシの衣装にどうかと貸してくれた、キラキラしていて、青や緑が入っている素敵なワンピースに決まりました。
 そこから、メンバーのみんなが、タイツを2枚履いて、片足ずつ違う色になるようにしてくれたり、黒の手袋やブーツを組み合わせてくれたりして、凄く大人で綺麗な衣装に完成しました。ドームが完成し始めて、着替えるタイミングになった時、ドームに合ったものに出来るか、私があの衣装を着こなせるか凄く不安な気持ちでいっぱいでしたが、みんなに似合っていると言ってもらったり、タマムシっぽいと言ってもらえてタマムシの世界観に合わせることが出来て安心しました。

 私達のチームは高得点を貰って、最後には最優秀賞をもらう事もでき、初めての基地作りでしたが素敵なものを作ることができて嬉しかったです。

 夕方にはみんなのライブがありました。私はみんなのライブを一番楽しみにしていて、みんなのライブを見る事が出来て嬉しかったです。噂の「たつみ」の漫才の空気感がとても好きで、3人のかけあいやツッコミが本当に面白かったです。前からずっとたつみの漫才を見たいと思っていたので見れて嬉しかったです。今年の漫才を見せてもらって、よりいっそう去年の漫才が見たくなりました。

 「POPO」のフラダンスも凄く印象に残っていて、頭から離れません。振付がとてもかわいくて、3人とも笑顔で、みている私までも笑顔になれました。フラダンスは本当に表情が大事なんだなと再認識しました。夏などにPOPOのみんなのダンスを見ることが出来るのが楽しみです。私も踊る事が出来るのなら踊りたいなと思いました。

 相川さんのイラストクイズも凄かったなと思いました。みんなの特徴をそのまま捉えていて、誰のイラストなのかすぐに分かるものばかりで本当に凄かったです。そっくりで可愛いイラストだったなと思います。

 お仕事組さんの『キボウ』のチームの歌もとても感動しました。歌詞も、音楽もどちらも素敵で明るい未来に向かっている前向きな曲だなと思いました。この曲を歌ったというコンサートを私は見た事がないのですが、設定や世界観がとても好きで、もしビデオがあるなら見たいなと思いました。今までのコンサートでやった曲も、他に何があるのかとても気になります。

 私はりなちゃんと一緒に「ANT(アント)」としてステージに立たせてもらいました。OMTの時に一緒に出ようという話になり、本当に2人で出られたことが嬉しかったです。歌詞を見る度、りなちゃんの事を思い浮かべる事が出来て、そんな曲をりなちゃんと2人で歌えたのが嬉しいです。

 私は、同じ境遇の人が集まっても、どちらのほうがより辛く、過酷な人生を送ってきたかの不幸自慢大会になるだろうと思っていました。実際、私のなのはなにくる前の友達と、そういう辛い出来事や複雑な家庭環境の話になった時に、私が共感しても、自分のほうが辛くて悲惨だと言われたり、友達がどのように辛いか、他の誰よりも自分が辛いか、他の人は全然辛くないかのように話されていたので、同じように辛くても、どっちが辛いかで争いになるんだなと感じていました。

 実際、私もそのような感情を別の友達に持ってしまっていた部分があり、なのはなに来る前は、なのはなに入って同じ辛さを持っている人でも共感してくれても嬉しくない、自分のほうが辛いのだから共感して欲しくない、自分が自分がという気持ちが出てくるのではないかと思っていました。

 ですが、なのはなに来て、りなちゃんが今まであった事や辛さ、自分が抱えてきたものに共感してくれるのが凄く嬉しくて、自分の感情を理解してくれる人がいるんだと思いました。りなちゃんと一緒に成長していける感じが、凄く、私達が歌った『アイネクライネ』とマッチしていて、歌えて嬉しかったです。

 本当はハモリをしたり、他の曲も歌ったり、楽器を演奏したりもしたかったのですが、時間を作ることが出来ず、今回のライブではすることが出来ませんでした。またの機会もあると思うので、その時はもっと前から準備を始めたり、次の発表に向けて日常的に練習をしたりして演奏出来たらいいなと思います。

 夜になって、少し下まで降りて2人で星を見に行きました。私は星を見るのが大好きで、山小屋周辺は建物が少なく、電柱などもなかったので、最高の状況で見られたことが凄く幸せでした。かなり多い数の星が空に浮かんでいて、プラネタリウムにいるような感じがしました。とても綺麗で、空が少しグラデーションになっていて、地球というドームに何者かに自分が入れられているような、誰かが自分を作って地球の外側から見ているような不思議な感覚を覚えました。なかなか見られる景色ではないと思うので、見られて嬉しかったです。

 星を見終わって、初めてテントで寝ました。寒かったり、寝心地が悪いかなと思っていたのですが、凄く寝心地が良くてぐっすり眠る事が出来ました。寝るときに虫や鳥の鳴き声が聞こえるなか寝られたのもとても贅沢で、古吉野で寝る時よりも眠りに入りやすかったです。とても静かで気持ちのいい空間で寝ることが出来て、またテントで寝たいなと思います。

 朝はウォークラリーの準備で7時に起きました。朝は少し冷えていて寒さを感じましたが、空気が綺麗で澄んでいてひんやりとしていて、眠気から覚めるような気持ちのいい朝でした。

 ジップラインの調整をしていて、最初はスピードがとても速く、衝撃がものすごいものでした。私はそのくらい速いのが丁度いいと感じて、それに乗れたのも嬉しかったです。私の主観になってしまうので、りなちゃんやさくらちゃんにも乗ってもらい、みんなが乗りやすいスピードにすることが出来て、一人の意見だけではなく何人かの意見を取り入れる事は大事だなと思いました。

 準備中に滑車が壊れてしまったのですが、ウォークラリー本番ではなく、準備中に壊れたのは不幸中の幸いでした。須原さんがホームセンターまで買いに行ってくださって、なんとかウォークラリーの出発時には準備が出来ていてよかったです。みんな、まつぼっくりを投げるのが上手くて点数を稼いでいて、ジップラインも楽しんでいてくれたのが嬉しかったです。司会進行も予定通りにすることが出来たと思います。

 須原さんがジップラインの隣に綱渡りも用意してくださっていて、待ち時間が出来てもみんなに楽しんでもらうことができました。やすよちゃんは5秒代で渡り切って新記録を出していて驚きました。なのはなのみんながほとんど10秒以内に渡り切っていて流石でした。

 途中で滑車が壊れてしまい、修理の時間にチームの人に手伝ってもらったり、長い時間待たせてしまったのが反省点だと感じます。ジップラインの修理に手一杯になってしまい、事前に調べたトリビアなど、待ち時間対策に準備していたものを活用できなかったので、来年は何か問題が起きた時の対応の役割分担までしておくことを頭に入れて取り組みたいです。トラブルはありましたが、全体的に楽しんでもらえてよかったです。

 他のウォークラリーのエリアから歓声や悲鳴も聞こえてきて、色んなブースで楽しんでもらうことができて嬉しいです。またみんなの他のエリアでの話も聞かせてもらいたいなと思います。

 「料理の鉄人」では、みんなと協力してカレーを作れた時間がとても楽しくて、審査の評価はあまり高くなかったのですが、十分美味しくて幸せなご飯だったなと思います。みんなで作ったからこそ味わえる美味しさや喜びだなと思いました。あゆちゃんが考えてくれた卵料理やサラダも凄く美味しかったです。またみんなで何か作りたいなと思いました。

 お父さんお母さんのライブでは、私は、お父さんお母さんの歌をちゃんと聞かせてもらえるのが初めてで、とてもワクワクしていました。最初に歌ってくださった『大空と大地の中で』という曲が、とても明るく前向きな曲で、背中を押してもらっている気分になり涙が出ました。お父さんお母さんの歌は力強くて、歌詞に心が乗っていて凄く心に響くなと思いました。あんなに長時間聞かせてもらえる機会は多くないと思うので、たくさんの歌を聞かせてもらえて嬉しかったです。
 朝早くからずっと動いていたので、夜は眠気が凄くてぐっすり寝る事が出来た夜でした。

 あっという間に3日目になり、新聞紙ファッションショーが行われました。私はかにちゃんのチームで、最初にかにちゃんからデザイン案を見せてもらいました。羽がとても大きいオオムラサキがモチーフのドレスが描かれていて、デザイナーさんが描かれたようなデザイン案で、凄く素敵で着てみたいと思っていたところ、かにちゃんにモデルに選んでいただいて本当に嬉しかったです。

 衣装作りの流れが決まって制作に取り掛かり、上半身の土台を作ってもらいました。新聞紙が綺麗に折られていってキャミソールのような可愛い土台が出来た時、新聞紙とは思えないぐらい綺麗で驚きました。その後、私も一緒に、スカートのフリルにするためのジャバラ折り紙を大量生産しました。青のドレスになるように、新聞紙が青のところを選別することから始まって、新聞紙だけでも色を出すことが出来る事を知り、驚きました。

 りなちゃんとりんねちゃんが肩につける羽の部分を作ってくれました。新聞紙を立たせるのは難しいと思うのですが、りんねちゃんがホッチキスの付け所を変えていって羽が立った時は本当に感動しました。羽もモチーフの蝶みたいに大きくてぴったりでした。

 残り時間15分ぐらいの時に、下半身が完成してスカートが取り付けられました。この時点で、既に布で作ったようなドレスだったのですが、新聞紙の重さによって下がってしまい、見えていたお腹周りをパンフレットや折り紙で隠したり、髪にバラやモールで作った触覚をつけてもらうと、さらに素敵なドレスになりました。あまりにも素敵でディズニープリンセスになれたかのようでした。メイクもドレスに合わせるなど全体的に統一された本当に素敵な衣装で、着る事が出来て嬉しかったです。

 他のチームの衣装も全部素敵で、私は特に自分以外のチームだったら、あけみちゃんモデルのカブトムシの衣装が素敵だと思いました。あけみちゃんに凄く似合っていて、かっこよさと女性らしさが合わさったクールビューティーな感じがとても好きだと感じました。
 ミラースパイダーの衣装のデコボコした三角や、蛍の衣装の上半身の部分など、どのように作ったのか謎なパーツがたくさんあって、来年のために私もその作り方を知りたいです。

 私は新聞紙で作る衣装はどんなふうに作られていくのか、どうやって素敵なものにするのか不思議に思っていたのですが、本当に新聞紙で作ったとは思えない衣装ばかりでした。みんなの発想力やそれを再現する力が凄いなと思います。

夜のセブンブリッジでは、私は初めてセブンブリッジで勝つことが出来ました。最初は良いカードが来ても出せずに終わったり、自分の番だけ飛ばされてしまったりしていて、小さく負けを重ねていました。
負け点が重なっていったとき、勝ち点の多いかにちゃんと風水で席を交換してもらうと上がる事が出来ました。かにちゃんパワーは強かったなと思います。
その後も勝つことが出来て、計2回勝てました。私はまだ一発上がりを経験していないので、いつか一発上がりも出来たらいいなと思います。

最後の最後でえっちゃんが7を4枚持って負けた事を聞いたとき、今回も罰ゲーム組かなと覚悟していたのですが、他の青チームのメンバーが勝っていてくれたおかげで、罰ゲームを免れる事が出来て嬉しかったです。2位に入っているとは思わなくて本当に驚きましたが、嬉しかったです。

 今回の罰ゲームもジェスチャーゲームで難しいお題がたくさんでしたが、みんな表現するのが上手くて、昇華させる力が凄かったです。相川さんや大竹さんも罰ゲームをしてくださって、蝉の脱皮が本当にリアルで表現力の豊かさを感じました。短い時間でクオリティの高いジェスチャーを作っていたのが本当に凄いと思います。

 最後に大竹さんが彫刻のポストカードをくださいました。木とは思えないぐらい繊細で蝉と冬虫夏草の共生の美しさが伝わってきました。本当に細かくて、綺麗で感動しました。また違う作品も見せてもらう機会があったら嬉しいです。
 
 あっという間の3日間でしたが、3日間とは思えないぐらいボリューム感満載で充実した3日間でした。あっという間なのに、1、2週間ぐらいの出来事であったような不思議な感じがしています。準備の期間は凄く長く感じたのに、片付けはあっという間なのも不思議です。本格的に集中して準備をした期間がたったの5日と聞いて、5日で全部のイベントがクオリティが高く面白いもので流石なのはなのみんなだなと思いました。

 今回、虫のコンセプトでキャンプをさせてもらって、今までは知らなかった虫に関する事をたくさん知る事が出来てとても楽しかったです。虫への見方が以前と大きく変わったと思います。
 また、虫は生き物の種類の半分の約100万種もいることを知り、虫の歴史は本当に長く壮大なものなんだと思いました。どうして環境に合わせて進化したり、機能を変える事が出来るのか、不思議でたまりません。
 虫がいないと私達人間の生活がなりたたなくなる事も分かり、私達は虫によっても生かされているんだなと思うことが出来ました。
 色々な機能を持ち合わせ、暮らしている虫が本当に凄いと思います。これから、ウィンターコンサートにむけてなど、虫から学べる機会が多くあると思うので、吸収していきたいです。