もうすぐ、ツツジが咲く季節。
「鎌坂峠つつじまつり」に向けて、まよちゃん、ちさとちゃん、ななほちゃん、りなちゃん、ももかちゃんと一緒に、ゆりかちゃんが新曲のフラダンスを振り入れしてくれました。
新曲はディズニー映画の『モアナと伝説の海』で歌われている『ハウ・ファー・アイル・ゴー』。
ゆりかちゃんが、
「ももかちゃんが主人公のモアナで、みんなはそのお姉ちゃんたちというイメージなんだ」
と話してくれて、大好きなももかちゃんを中心に、踊れることがとても嬉しいなと思いました。
この曲のハンドモーションの動きは、ゆりかちゃんが日本語版の歌詞を読んで、その時々の心情を考えて作ってくれたもので、打ち寄せる波が出てきたときは、手でさざ波を、大きくて広い、きれいな海に憧れるようなフレーズの時は、クロールをして海に潜り、一度大きく片腕を回してキラキラした瞳で憧れる海を見上げる動きが入っていたして、のびのびとした、心が自由になるダンスだなと思いました。
ゆりかちゃんが何度も曲を通して踊ってくれたのですが、腰の動きや、足のつま先まで神経がいっているステップ、柔らかいなかに数えきれないほど緻密さが詰まっているハンドモーション、思わず釘付けになる笑顔が本当に素敵で、わたしもゆりかちゃんの様に表現できるようになりたいなぁと思いました。
■なのはなポート
振り入れを終えて、次の練習時間には、ゆりかちゃんとちさとちゃんが、この曲の「テーマ」というものを考えて、発表してくれました。
それは「なのはなを港にする」。
お父さんお母さんは、時々、「みんなは船で、帰る港がない船だけど、なのはなを港にしたらいいんだよ」と話してくれます。
踊るたびに、私たちの港を大切に思う気持ちがふくらみ、それでいいんだよと神様に肯定してもらっているような、前向きな自分で居られるこの曲のテーマも、ゆりかちゃんとちさとちゃんがテーマを考えてくれたことも、とても嬉しかったです。
まよちゃんの、「良いですね、なのはなポート！」という言葉で、ダンスメンバーの中では「なのはなポート」が、踊る気持ちを作るうえで大切な合言葉になりました。
今ではダンスの振りが覚えられ、みんなと振りや目線を揃える段階に入っています。
ゆりかちゃんも、ダンスをみてくれたのんちゃんも、「フラダンスのゆったりした動きと、速い動きの緩急のメリハリが、このダンスの面白さだと思う」
と話してくれて、カウントを合わせながら、みんなとそれぞれの振りの緩急を意識して、揃えていきたいなと思います。
■ティーリーフスカート
そして、衣装のほうは、お母さんのお誕生日会で子供組のみんなと作った、〝葉っぱ隊〟の衣装を使ってもらえることになり、わたしはそれがとても嬉しくて、シルク・ド・ソレイユのデザイナーになったように誇らしい気持ちです。
しかし、制作したティーリーフスカートの数は五つ。ダンスメンバーは六人。
スカートの数が足りない！
ということで、りなちゃんと一緒に、予備含めて二着分のスカートを制作しました。
作り方も流れも、一度作ったことがあるからとってもスムーズ。
でも、前回と違うのは、籾摺り機小屋で色塗りして乾かすことができないこと。「どうしよう」と、りなちゃんと話していると、良いアイデアを思いつきました。
（そうだ！ 外で洗濯物のように干しながら塗って乾かせばいいんだ！）
ということで早速外に行こうとし始めたところで、あゆみちゃんと可愛い二人のちびちゃんたちと遭遇。今、出会ったのは運命。たけちゃんはそのまま一緒に、葉っぱの色塗りへ向かいます。
脚立を立ててスズランを脚と脚の間に結びつけて簡易竿を作成。
りなちゃんがホチキスを使って、作った葉っぱをスズランに通していき、わたしは深緑、たけちゃんは若草色の水性ペンキをはけで塗っていきました。
「なつみちゃん、みてー！」「おぉ、上手に塗れてるねぇ！ いいねいいね！」
そのうち、たいちゃんを背負ったあゆみちゃんも来てくれて、二人から五人へと仲間が増えて、ワイワイ楽しく葉っぱの色塗りが進んでいきます。
手が汚れたり服が汚れたり、たけちゃんは気になっても、りなちゃんが手洗い場に連れて行ってあげたり、「大丈夫、大丈夫！」と励ましたり、朗らかな空気の中で、無事に葉っぱづくりは無事完了。
翌朝、りなちゃんと一緒にスカート上に編んで完成したものをたけちゃんに見せると「はっぱだー！」と、昨日作ったことを覚えてくれていて、たけちゃんの笑顔も、あゆみちゃんの笑顔もすごくうれしかったです。
衣装を着ての通し練習では、みんなが、「すっごくみんな可愛かったぁ」と話してくれて、子供組とたけちゃんたちと一緒に作った衣装で、新曲『ハウ・ファー・アイル・ゴー』を、つつじ祭りでお客さんに観てもらえる時が、とても楽しみです。
ゆりかちゃんが振り付けてくれたダンスのほうも、しっかり練習して、希望や勇気がもらえる表現がみんなとできるように頑張ります。
