3月29日
●桃の木の下で
今日はりゅうさんのお誕生日でした。
りゅうさんのバースデー黒板は、ポップでカラフルなりゅうさんのイラストが描かれていて、可愛くて、心弾む世界が広がっていました。
早く週末になって、りゅうさんのお祝いがしたいなあと思いました。
お昼に、みんなと桃畑でお花見をしてきました。
開墾26アールの『白皇』の桃の木は満開で、大きな花があちこち咲いているのがとっても可愛いらしかったし、その色は、まさに「桃色」の、やさしいピンク色でした。
みんなで並んで座って、台所さんの手作りお弁当を頂きました。
なのはなのお弁当と言えばこれ! というような定番メニューが詰められていて、まだあたたかい握りたてのおにぎりや、ハート形の甘い卵焼きに、ほっとした気持ちになりました。
綺麗なものを見ながらおいしいものを食べていると、幸せゲージが満タンになっていくのを感じました。
『桃の唄』も歌いました。
あゆちゃんが配ってくれた歌詞カードを、ふたりでひとつで、隣のりなちゃんと見合いました。りなちゃんの歌っている声、わたしの歌っている声、みんなが歌っている声……。みんなの声が桃畑中に広がっていて、指揮も合図もなくても、こうやってすぐにみんなとひとつになって歌えたことがうれしかったです。
何度聞いても心が癒されていく、大切にしていきたい、(わたしたちの歌だなあ)と思いました。
最後に、ちょっとしたゲーム『パートナーゲーム』をしました。
おでこにシールを貼ってもらって、他の人に質問していきながら、自分のおでこに何の言葉が書かれているのかを特定して、自分の言葉と「組み合わせ」になっているパートナーを見つけ出すゲームです。
わたしは、何人かの子に聞いていくうちに、「自分は植物である」「野菜ではない」「なのはなで育てている」ということなどが分かりました。
「果樹ですか?」と聞くと、
「えっ、ん~………。いいえ!」
という、意味深な返事が返ってきたり。質問を重ねるうちに、なぜか謎が深まっていき、「わたしは何なんだ!」と、最後まで分かりませんでした。
おでこに「桜」というシールを貼ったまなかちゃんに会って、いっしょにあゆちゃんの元へ確認をしに行きますが、「違いまーす!」と言われてしまいました。
他の子が次々とパートナーを作っていく様子が見られる一方、わたしは誰にも声を掛けられることがなければ、わたしも声を掛けることができない……。なんだか、寂しくなってきて、そろそろ焦りを感じてきます。
……さあ、わたしのパートナーは誰!?
結局、最後まで残ってしまって、残すは「秋」というシールを貼ったけいたろうさんと、わたしだけ。ふたりしか残っていないのに、けいたろうさんは、「えぇ~…。でも、僕じゃないと思うよ」と、最後まで納得できない様子でした。
ふたりで疑いの気持ちを持ちながら、あゆちゃんの元へ行きました。「正解です!」と言われ、びっくり!!
「秋」と「栗」。そこで初めて、わたしは「栗」だったことを知りました。
けいたろうさんと質問をし合ったり、何度も顔を合わせていたのに! そして、けいたろうさん自身は、自分が「秋」ということを知っていたのに!
なかなかパートナーに出会えない、物語のようなすれ違いがいくつも起きていることが、とってもおかしくって、楽しかったなあと思いました。
他のみんなも、「牛肥」と「てみ」や、「野球」と「大谷選手」など、面白い組み合わせのパートナーや、面白い展開があったようです。ゲームが終わったあとの車の中でも、この話題でもちきりでした!
機会があったらぜひまたやりたいし、リベンジしたいです!
今日は、みんなで同じうれしさと楽しさをたくさん共有できて、いま、心もお腹いっぱいです。
毎年のように、綺麗な桃の花が咲いてくれること、そしてみんなで桃の花を見られること、その下で歌を歌えること、おいしいお弁当が食べられること……。
お花見を含めて、なのはなのいくつもの行事がわたしのなかで「恒例のこと」「大好きなこと」になって積もっていくのが、本当にうれしくて幸せだなあと思います。
おやすみなさい。