5月2日のなのはな
「キャベツの追肥へ行く人、集合!」
あけみちゃんの声かけで、集まった仲間たち。向かうキャベツの畑は、びわの木畑、崖崩れハウス前畑、山畑の3枚。
今作は、かなり畑の面積が大きくなりました。さあ、どうなる?
この日は、草刈りや、太ネギの種まきなども進めたい日。思っていたよりもコンパクトな人数で、「余裕で終わらせられるね」とは言えない、少しタイトなスケジュール。そのぶん、一人ひとりの覚悟と気合を感じました。
みんなで、「終わらせるよ!!」と、言いながら、勢いよく外に駆け出していきました。
牛肥を軽トラックに積もうと思っていると、勉強組のななほちゃんやのんちゃん、さやねちゃんがやって来てくれて、積むのを助けてくれました。軽トラックの荷台には、馬の背の形に、牛肥が山盛りになっていました。
まずは、びわの木畑に向かいます。
びわの木畑は、比較的面積が小さい畑です。
三角ホーで株の間に穴を開けて、その穴の中に牛肥を入れていきます。三角ホーはもちろん、2アクション。2回で穴開けを決めると、さくさく進んでいくのが気持ちがいいです。
両手ひとつかみの牛肥は、その穴の中にちょうどよく収まりました。その牛肥に土をかけて蓋をして、キャベツの株の土寄せもして、ネットかけもして……ばっちり! わずか15分で、全行程を終わらせることができました。
崖崩れハウス前畑と山畑になると、面積が大きくなり、やや苦戦しました。
しかし、あけみちゃんやしなこちゃんが、新たな方法を考えてくれました。ここからは、穴開けはせずに、筋まきで牛肥を施し、土寄せもクワで行うやり方に変わりました。
立ち止まることなく、まるで畝間を走っているような勢いで、あっという間に牛肥の追肥を終わらせることができました。
この畑は土が粘土質なこともあり、思うように進まなくなってしまいました。
「ああ、あと1時間もない。山畑が残っている……」
焦る気持ちのなか、クワを動かしていると、遠くから声が聞こえてきました。
「お願いしまーす!」
手には、クワを持っている!
別の畑で作業をしていた仲間たちでした。
次々とヘルプの子が来てくれて、みんなで山畑にも移動しました。ネットかけは残ってしまったのですが、この日の目標だった追肥は、無事に終わらせることができました!
「キャベツにご飯をあげることができて良かったです!」
あけみちゃんの言うとおりで、たくさんのキャベツの子どもたちが居たけれど、たくさんの仲間たちの力のおかげで、栄養を与えることができました。
畑3枚、どのキャベツも大きく育ちますように。みんながキャベツを楽しみにしているよ。
(みつき)
***
この日は、私にとって、ナスDayでした! 午前は、まりのちゃんとナスの仮支柱を立て、午後は、多人数のみんなと、ネキリムシ対策の草敷きに入りました。
あたり一面に広がる、大きな畑。そう。その名も、かちかち大畑。
そこでの2人きりの作業は、とても気持ちが良かったです。
周りを見渡すと、たくさんのナスが。サンサンの太陽に当たって元気そうなナスに囲まれて、作業が始まりました。
やる工程としては2つです。
1つ目は、株との間にほんの少しの空間を開けて、篠竹を指す。これが仮支柱になります。
2つ目はスズランテープを使って、篠竹にナスを誘引します。
全体で4区画あるのを1区画ごとに分け、1畝で、お互いに追い越す方式でやってみることにしました。
そのやり方でやってみると……かなりいいペースで順調に進んでいきました。
やっている際も、ずっと、まりのちゃんがスピード感を持って竹をさしていく姿を見て、自分も同じ気持ちで着々と進めていきました。
それもあっという間に終わり、次は誘引です。
意外とスムーズに終わるのでは、と思っていたのですが、ここからが本題でした。
1株1株、スズランを篠竹に1周半まき、クロスをして、ナスの生長点に当たらない下の部分でリボン結びをする。
この工程は単純なのですが、これを全部やるとなると、かなり多い!
けれど、株数が多いということは、たくさんのナスが穫れるということ。それに、私はこういう、根気強さがいる作業は好きなので、やる気は十分にあります。
まりのちゃんがタイムコールをしてくれて、活気のある空気で進めることができました。
そして午後は、草敷きをしました。
午後はたくさんの人数がいて、お父さんも、初めにやり方を見に来てくれました。
人数を半分に割り、畑の両端から真ん中に向かって草を敷いていきます。
スピード感も大切なのですが、草と株の間や、地面との間に隙間を作らないよう、敷き草が少なすぎないよう、草敷きの効果がちゃんと出るように、と。このポイントを逃さず頭に入れながらやっていきます。
試行錯誤しながらやっていく作業は、良い作業につながっていき、とても楽しかったです。
この草しきは1時間もかからずに終わることができ、他にもやりたかった作業を進めることができました。
改めて1日、ナスの手入れをして、もう夏が始まるんだな、と、とってもワクワクしたし、これからナスが大きくなっていく姿を見られることも楽しみです!
(すにた)