「『このお花が実になるんだね』」 ふみ

4月8日

 桃のお花見

 昨日の夕方から夜にかけて、桃のお花見をしました。

 古畑の白鳳と紅清水の木の下で、みんなでセブンブリッジをしながら、桃のお花見をした時間がとても楽しかったです。
 楽しかったし、時間がゆっくりと穏やかに過ぎていく感じがしました。

 桃の木の下に座って、上を見上げると、上一面に桃のピンク色が広がっていて、花びらをよく見ると、透き通って見えました。
 桃の花も、濃いピンク色と、薄いピンク色があって、おしべやめしべのところが濃くピンク色になっているお花と、ピンク色になっていないお花があって、不思議に思いました。

 以前、あんなちゃんが人工授粉をしたあとに、おしべやめしべのところが濃いピンク色になっていると受粉が成功している、と教えてくれたことがありました。
 古畑の紅清水と白鳳は、人工授粉はしないけれど、受粉したお花と、そうでないお花の違いとかもあるのかなと思いました。

 お母さんが、桃の花を見ながら、「このお花が実になるんだね」と仰っていて、お母さんの言葉を聞いて、お花一つひとつが未来の桃の実に繋がって、それが、まだ見ぬだれかの手に渡り、その人の笑顔にも繋がってくれたら嬉しいなと思いました。
 私も、美味しい実が育つように、できることを精一杯でしていきたいです。

 セブンブリッジのゲームは、昨日は個人的には、そんなに大きな点数はないけれど、何回か勝つことができて、桃が力をくれたのかもしれないです。
 お母さんとなっちゃんとゆいちゃん、かにちゃん、ゆきなちゃんと同じリーグで遊んで、たくさん笑ったり、桃の木の下だと、気持ちも優しくなれるような気がしました。

 あんなちゃんが、みんなが楽しめるように、桃のお花見をすることを考えてくれて、お仕事組さんがセブンブリッジを企画してくれて、みんなの気持ちをいっぱい感じた時間でした。
 ゆいちゃんがライトアップもしてくれて、ライトアップされた桃の花は、一段と華やかに見えました。

 お花見セブンブリッジの最後に、『桃の唄』をみんなで歌いました。

 桃の唄の最後の方の歌詞で、「あなたは人じゃないけれど、あなたは出会いをくれました」という歌詞を歌っていて、桃の木もまだ見ぬだれかだったのかなと思いました。

 なのはなの桃の木と出会うべくして出会い、そして、まだ見ぬだれかに繋がる桃の木なんだと感じて、なのはなの桃を守っていくことは、まだ見ぬだれかを守ることにも繋がるのだと思いました。

「あなたが生きる姿から、私は迷いを捨てました」
 という歌詞が私は好きです。

 桃作業をしているなかで感じること。自分の拘ってしまっていたもの、怖さ、そういう気持ちを捨てて、なのはなの桃のため、まだ見ぬだれかのためを思うと、今もまだ途中経過ではありますが、迷いを捨てられてきた部分があると感じています。
 自分を守っていたら、桃の木は守れないと感じました。

 これをしたらダメなんじゃないか。叱られるんじゃないか、怒られるんじゃないか、とよぎるものは、それは誰のため? なにがダメなのか、ということを考えたときに、それは、すべて自分を守るためだったことに気が付きました。
 それも、ミーティングで教えていただいたように、人を見ているから。目標がなかったことが原因だったのだと、今思います。

 そういう気持ちを潔く捨てて、目の前の桃、そして、まだ見ぬだれかに尽くすこと。守ること。
 私は、そういう生き方をします。

「このお花が実になるんだね」
 お母さんの言葉、お母さんの未来を見る表情から、私の気持ち、決意がより強くなっていくのを感じました。