３月１５日（金）「卒業生の医師国家試験合格発表！ & 春のヨモギ摘み大会」

３月１５日のなのはな

この日は、卒業生の医師国家試験合格が発表されました！
医師となった卒業生が送ってくれたメールを掲載させていただきます。合格おめでとうございます。

〈卒業生のメール〉

　自分の番号を見た時、涙があふれました。
　嬉しいというより、重い使命を託された、ずっしりと身に滲みました。とても複雑な感情でした。保健所に集まった同級生達もみな複雑な感情をしていました。

　私は勉強して勉強して、これ以上無いくらいに頑張って、高校ではトップクラス、大学でも上位の成績でした。神様はなかなか私を医師にしませんでした。医師になる前に、他の学生には無い試練をたくさん与えました。
「医師になる前にまず自分の傷を癒やしなさい。自分の飢えた愛を埋めなさい。人に愛を持って接し癒やしを与えられるように。」
「自分のように傷んだ人を救う、自分の使命を自覚しなさい。どこまでも利他心で生きる覚悟を持ちなさい。」
　そう言われているのだと思います。そして、神様はGOを出しました。不完全だけれど、未熟すぎるけれど、私の魂は夢を追い続けるだろう、そう判断されたのだと思います。これからも、試練を与え続けられ、上の２つの事を問い続けられると思います。
　なのはなのみんなに受け入れていただき、こんなに温かいそして希望に溢れた人間になれたこと、本当に感謝しています。

　合格発表後自然と足が向かったのは大学の図書館でした。学生の頃は国試レベルで精一杯でした。でもその奥にまだ私の知らない世界が広がっているのを知っていました。知りたい、心の底からそう思いました。
　読んでくださってありがとうございます。

***

●ヨモギ摘み大会

　朝食であゆちゃんが、「今日の午後はみんなでヨモギ摘み大会をします!!」と言った瞬間、周りからは「わー！」「楽しみだね！」「やったー！」とにぎやかな声が食堂中に響き渡りました。
　実は、その前日のこと。山小屋便りを見ていて、ヨモギ摘みやりたいね。と皆で話していたところなんです!!
　ヨモギ摘みをするのが初めての子が多く、私も初めてでした。どんなふうにヨモギを摘むか。どんな感じのものなのか。体育系なのか。ピクニック系なのか。それすら予想がつかずドキドキワクワクしていました。

「２時になったら皆、中庭に来てください。来た人から順におでこを見せてシールを貼ってもらいに来てください。おでこのシールは隠してね!!」（え？　なんだろ。なんだろ）と、もうすでに私の頭はワクワクで止まりません。

「今からヨモギ摘み大会のルール説明をします。まず、おでこに貼っているシールに書いてあるものを、相手がイエスかノーで答えられる質問をしながら、考えます。
　そして自分のシールには、意味がつながるバディーがいます。そのバディーを探し出して、この人だ！　と思ったら私のところまで来て、バディーかどうか聞きに来てください。バディーが見つかった人からクリアとなり、最後にその書いている種類の同じジャンルの人同士でチームになってもらいます。そこで４チームできます。
　そして一番多くヨモギを摘めたチームが勝ちとなります」

「それではスタートです！」

　と言っても、結構これはむずかしいです。自分のおでこのシールが一体何なのか。生き物なのか。ものなのか。動くのか。動かないのか。何ひとつヒントもかけらのないので凄くむずかしいです。

　１人目「私は、なのはなにありますか？」「うーん。イエス!?」（え？　何々！　微妙な反応）
　２人目「私は大きいですか？」「うーん。イエス!?」（またもや同じような反応。いったい何なのー！）

　３人目と４人目といろんな人に聞いても手がかりがありません。と、思った時、「あー！　かわいいねぇ!!」と、まなかちゃんの声が。（かわいい?!　まなかちゃんのかわいいといえば……。かわいい。うーん。あ！　ピンクだ！）
　そしてそして、次の聞く相手がお父さんでした。お父さんのおでこには「桃の花」と書かれていました。もしや。もしや……と、「お父さん！　バディーかもしれません！　私、ピンクですか！」「イエス！」（はっ!!）とあゆちゃんのところに聞きに行きました。
「私とお父さん、バディーで合ってますか！」
「合ってます!!」
「やったー!!」
　と思わず、嬉しすぎて飛びはねてしまいました。

　周りを見ると、もう皆は同じ種類のチームごとに分かれていていました。ちなみに私の同じチームのメンバーは「菜の花」「黄色」など、花と色のチームでした。他には作曲家チーム。動物チーム。そしてカップルチームがありました。カップルチームの皆のおでこには「あゆみちゃん」「ひでゆきさん」や「ミッキー」「ミニー」がありました。