5月18日のなのはな
【夜の勝央三味線教室】
月に1回開かれる、勝央三味線教室に、河上さん、まりのちゃん、すにたちゃんと行かせてもらいました。
今月が第1回目で、私は三味線を弾かせてもらうことも生まれて初めてでした。緊張する気持ちもあったけれど、三味線を間近で見たこともあまりなく、とてもワクワクしました。
東京から三味線の先生が来られていて、初心者の私達にも、基礎から教えていただきました。 三味線は、名前の通り、弦が3本のみで構成されていて、バチを使って弦を弾きます。音が鳴る原理は、ギターと似ているのかなと思いました。ただ、弦を巻く部分や、楽器のフォルムが、バイオリンにもとても似ていると思いました。三味線の音を共鳴させるところは、犬の皮が張られていることや、バチは、象牙でできていると聞いて、とても高価で繊細な楽器なのだと知って、手を出すことが少し憚られるほどに、ドキドキしました。
クラシックギターのように、三味線を斜めに持ち、右手でバチを持って音を出します。バチが、見た目の何倍も重くて、先が鋭角で尖っていて、驚きました。小指と薬指の間で挟んで、親指を立ててバチを持つのですが、バチが手のひらに比べて大きく、持つだけでも最初は難儀しました。また、面積の広いバチ先で、繊細に3本の弦を弾き分けることも、緻密で難しかったです。
同じく三味線教室に通うまりのちゃんは、三味線の経験があり、まりのちゃんの楽器を持つ手がとても綺麗でかっこよかったです。まりのちゃんが隣で居てくれると、どう持ったら良いのか、正しいイメージが持ちやすくなりました。
金時祭りでの演奏に向けて、『勝央音頭』の練習が始まりました。初めは持ち方も分からないところから、指使い、楽譜の読み方まで、1から教えていただきました。
三味線の楽譜は、4線譜のようになっていて、線と線の間に指番号が書かれていました。1番下から、1弦、2弦、3弦と読みます。左手で弦を押さえて音を変えるのですが、使う指は、人差し指と中指、薬指だけで、指にもそれぞれ、A、B、Cと記号が割り振られていました。
『勝央音頭』の楽譜を読んで、練習をしました。楽譜を読んで、片言だけれど音を出すと、聞きなれたメロディになっていくのがとても楽しかったです。でも、弦をバチで引き分けるのがやっぱり難しかったです。
途中で、先生が見本で『勝央音頭』を弾いてくださりました。とても綺麗な音色で、まるで聞いたことのない曲を聞いているようでした。右手のバチが滑るように動いていて、目が釘付けになりました。
2時間の教室が、三味線を弾いているとあっという間に過ぎました。夢中になって、三味線に向かっている時間が、とても楽しかったです。どこで音が響いているのだろう、と不思議に思うぐらい、三味線の音は大きく、弾き方によって、音の表現が変わってきました。奥が深くて面白いなあと思うし、綺麗な音が出せるようになりたいなと思いました。
なのはなファミリーには、三味線がこれまであまり登場したことはなかったけれど、実は10台以上あるのだと知りました。河上さん、まりのちゃん、すにたちゃんと三味線を覚えて、なのはなでも、三味線を弾ける人が増えたらいいなあと思うし、夢が広がります。今日教えていただいた事をしっかりと覚えて、毎月積み上げていきたいです。
(りな)
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桃のネットがけをしました。
虫の被害から桃の木を守るために、何枚かの畑を周りました。
ネットがけをするときは、8人の場合、脚立12段を3台と10段を1台使って、脚立に4人乗り、他の人は下でサポートをする役割に分かれています。
ネットがけをするとき、12段の脚立は高くて、ネットの重さに脚立ごと引っ張られて、体制が崩れたり、脚立が揺れたりしてしまう危険があるので、気持ちを強く持ってネットかけに向かいました。
「脚立移動します」「ネットを送ります」「ネットを引っ張ります」。
木を挟んで対象の人と一緒に脚立を移動すること、一緒にネットを引っ張ること、そうしないと、ネット片側だけ地面から浮いてきてしまうため、みんなで声をかけをしながら、相手に自分の行動を宣言して、自分のことを知ってもらい、相手の状態も確認しながら、進めていきました。
ちょっとでも引っ張り過ぎてしまうと、桃の枝が折れてしまったり、実を落としてしまったり、桃に負担が大きく、そして、ネットも破れてしまうこともあるので、慎重に、そして、みんなとの連携がすごくすごく大切だと感じました。
開墾26アールの清水白桃2列(合計8本)を、一気に1枚のネットでかけました。
26×50メートルの大きなネットです。脚立は4台、ネットの両側の端に2人、真ん中に2人、そして、脚立にのらないで下で動く人が4人。
大きなネットなので、気持ちをぐっと引き締めて、両側にあけみちゃんとゆずちゃん、そして、真ん中にまりのちゃんと私がそれぞれ1人1台、脚立を立てて入りました。
「せーの!」でネットを引っ張ります。
ぐぐっと少しずつネットが木の上でスルスルと動いて、少しずつかかり始めました。
順調にスルスルといくところもあったり、時には、高い枝があるところはネットが引っかかって、ひっかかっている枝の下に脚立を移動して、枝のひっかかりを手で解消したり、そして、木のなかでも1番高いセンターポールのところは、12段の脚立の天板より一段下の高さまで上らないと、センターポールを越えない場合もあり、12段の脚立の天板より一段下に上るときは、高さと脚立のバランスが崩れないように、体幹に力を入れて、ぐっと気持ちを引き締めて、脚立を一段高く上り、手を伸ばして、センターポールを越えられるようにしました。
「もうちょっと! 頑張れ!」「せーの!」
祈るような気持ちで、腕と指の先まで上へと伸ばすと、ネットがセンターポールを越え、「センターポール越えました!」と、みんなに伝えました。センターポールを越えると、一山越えたような気持ちになります。
脚立の一番上まで上るときは、最初は少し怖い気持ちもありました。でも、桃の実を、木を守るために覚悟を決めて、強い気持ちで向かいました。
まりのちゃんと私は真ん中を担当して、2人で追い越しながら、ネットでバトンを繋いでいくように、「はい!」とまりのちゃんにネットの端を手渡したら、私は、脚立を動かして、まりのちゃんの先にスタンバイし、その繰り返しをして、両側の2人と息を合わせて、少しずつネットを送り、下の役割のみんながネットのたぐまりを解消してくれたり、ネットが引っ張りやすいように助けてくれて、みんなで力を合わせて、清水白桃の8本にネットをかけることができました。
大きなネットの分、かかったときの達成感が大きかったです。
みんなと協力して、助けてほしいなと思うときに、だれかがすっとネットを引っ張ってくれたり、だれかのサポートに入ったり、みんなで足りていないところを補いながら、助け合いながらのネットかけでした。
白いネットがかかった清水白桃8本は圧巻でした。
開墾26アールには、他の品種もネットがかかっていて、虫の被害から守るために、みんなでネットをかける時間のなかで、どんどんチームワークがよくなっていくのを感じました。
明日以降もみんなと協力して頑張りたいです。
(ふみ)
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