【2月号⑨】「白と黒でメリハリを ―― 工夫を重ねて版画に向かう時間 ――」 つばめ

 

 今年初めての版画教室
 今回、私は版画の作成チームに加えて頂きました。
 版画をするのは、小学校の頃と、高校一年生の時の図工や美術の授業以来です。やり方も随分曖昧な記憶になっているので、この機会にまた版画をさせて頂けることが、とても嬉しいです。
 各自がテーマに沿った写真を撮影して一枚の版画を制作していくことになり、無事、土台の一枚が決まりました。
 版画にする写真が決まったので、各自A4の紙に下絵を描いていきました。寒い中、藤井先生が来てくださり、第一回目の版画教室が始まりました。
 みんなそれぞれ描いた下絵を先生に見てもらい、構図のアドバイスをして頂きました。
 この絵の一体どこを強調したいのか、余白の部分は大小を散らしたほうが面白い構図になるなど、先生からのさまざまなアドバイスを頂けました。

 

■黒七割・白三割

 私は、子どもと大人を題材にして、靴箱に並んだおとちゃんの小さな長靴となのはなのみんなの大きな長靴の写真か、ちいちの芋けんぴを一本、弟に内緒でお母さんに交渉するたけちゃんの写真かで迷っていましたが、先生のアドバイスを元に、たけちゃんの一枚に決めました。子どもを主役にするのなら、お母さんの肩や頭を構図の外に外して、ねだる姿を強調する方法や、背景を切って子どもとお母さんを画面いっぱいにする方法などを教えて頂きました。
 また、版画は、黒を七割・白を三割にすると見栄えが良くなり格好がつくと教えて頂きました。その知識を元に、初め塗りつぶしのなかった人物の服を黒く塗りつぶしてみると、全体に重厚感が増して、メリハリと説得力が出てきました。どこを黒くして、どこに白を置いて残すか、工夫を重ねている内に、あっという間に二十一時を過ぎてしまいました。
 次回は、二月になりますが、より良い作品作りのため工夫の積み重ねは怠らず、完成に向けて取り組んでいきたいです。

 

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アコーステックギター教室でも新曲の練習が始まりました!

 

 毎週火曜日の夜は藤井先生が来てくださり、アコースティックギター教室があります。
年が明けて、最初のギター教室では藤井先生が彫られた篆刻で「陽風」という文字が描かれた辰年の年賀状を一人ひとりにくださりました。
 ギター教室では、今月から新たに押尾コータローさん作曲の『Mother』の練習が始まりました。
 また、5月に藤井先生が版画を出展される展覧会のオープニングで私たちがギターを演奏させて頂くことになり、その演奏に向けて『軌跡の山』『タイムトラベル』『那由多』『流星』の練習をしています。