5月5日(日)「武蔵の里 鎌坂峠ツツジ園 第14回ツツジ祭りへの出演 & 午後はカボチャとジャガイモの畑へ!」

5月5日のなのはな

“誰に、何を、どう伝えたいのか。どんな景色を見て、どんな景色を見せたいのか。”

 新しい季節や命が芽吹く5月。宮本武蔵生誕の地である武蔵の里で、鎌坂峠入口の門をくぐり、すぐに見えたのは、輝く若い緑の中に色を添えるツツジと、青く広い空に泳ぐ、たくさんの鯉のぼりでした。

 

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〈武蔵の里 鎌坂峠へ続く道〉

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 鎌坂峠ツツジ園で開催された、第14回ツツジ祭りに、演奏とダンスで出演させていただきました。演目は9曲ありました。今回、以前に演奏していた『キラー・クイーン』を新しいメンバーと構成で踊った曲や、『トゥ・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』など、新しい構成の演目でした。また、『ビューティフル・ピープル』では、新しいメンバーも加わり、色々な面で新たな挑戦がありました。

 

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〈『トゥ・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー』〉

 

 田んぼや畑、キャンプなどとともに進めてきた、ツツジ祭りの練習。限られた時間の中での振り入れや、ダンス練習でした。ツツジ祭りの練習期間は短かったけれど、やはり皆で表現する時間、瞬間が好きだと感じます。自分たちの傷や痛み、自分たちだからこそ表現できる、伝えたいことがあります。それを踊るという表現で、たくさんの人に伝え、それを受け止めてもらえる、誰かの力になることができる、そう感じられるときに、生きていることに納得ができると感じます。

 

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〈『ハウ・ファー・アイル・ゴー』〉

 

 緑が若く光るツツジ祭り、会場に向かうと関係者の方々の温かい笑顔や、かけてくださった言葉がありました。場ミリの時からも、私たちが踊りやすいようにとシートを敷いてくださったり、テントまでの道のりで、裸足などで足が傷つかないようにと通路の部分もシートや筵を敷いてくださったりと、温かい心づかいもたくさんあり、その中で演奏させてもらえることが有り難かったです。

 この日は天候にもめぐまれ、日差しもどこか夏の日差しを遠くに感じさせるような強さでした。でも、その中でも青い空と若い緑の間に吹く風はとても爽やかで、そこに泳ぐ鯉のぼりがとても気持ちよさそうでした。

 

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〈『バッド・ハビット』〉

 

 1曲目『バッド・ハビット』からスタートです。
 今回、ツツジ祭りで踊るにあたって、自分たちでテーマにしたのは“華”でした。ツツジの花に負けないぐらい、自分たちの笑顔や表現に華をもち、魅せたいと思いました。『バッド・ハビット』では、新しい世界を魅惑的に見せるように表現したいと思いました。前日の練習では、皆でキレのある部分の統一や、大きな表情をつける練習を最終的に詰めた曲でした。

 

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『バッド・ハビット』が終わり、次々と曲が進みます。古代から生きる生き物の魅力や力強さも表現している『オ・ヴァイ』を踊っているときには、風が強く吹きました。青い空と緑の中、強い風に吹かれながらオ・ヴァイの表現の一部として存在しているのが心地よかったです。オ・ヴァイを踊っていると、生き物が必死に生きる美しさや祈り、強い願いのようなもの、まっすぐでシンプルな利他的な関係があるように感じます。それが、まだ見ぬ誰かにどうかつながりますようにと、思う気持ちで踊りました。

 

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〈『オ・ヴァイ』〉

 

 今回一番緊張したのは、『キラー・クイーン』でした。キャンプが終わった次の日から急ピッチで振り入れをし、フォーメーションを決め、踊り込んだ曲でした。以前に踊っていたなるちゃんが、振りの解読、フォーメーションの考案、練習を進めてくれました。日中、お仕事があったり、キャンプの準備などもある中、練習をいつも見てくれた曲でした。絶対に成功させたかったです。

 

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〈『キラー・クイーン』〉

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「時には大胆で、常に好奇心旺盛」「いつだって、今いる場所を都にできる」あゆちゃんのMCのキラークイーンがとても素敵で、その役を演じながら、自分もその一部となれることが、とても嬉しかったです。
 この曲は、曲のアウトロと一緒にはけになります。はけながら、お客さんの拍手を背中で感じて、お客さんに喜んでもらえたことを感じ、成功したのだと思い嬉しかったです。

 

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〈『ビューティフル・ピープル』〉

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 最後の曲は『ホワイト・フラッグ』。「やれるもんならやってみな」曲の紹介の最初の言葉に、気持ちが強くなりました。
「覚悟しな、私の白旗が上がることは決してないから」
 あゆちゃんの言葉を、同じように自分も言うように曲のスタンバイに入りました。足元の悪かった面もありました。屋外で平衡感覚や皆との間隔をとるのは、室内と違って難易度も上がります。

 でも、大切なのは、“私と同じように苦しんでいる、まだ見ぬ誰か。私たちの生きる姿や、つくろうとしている新しい道、答えを求めている人。一緒につくろうとする仲間に、自分の傷や生きる姿を材料として表現していく”ただそれだけだと思いました。

 

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〈『ホワイト・フラッグ』〉

 

『ホワイト・フラッグ』を踊っていると、客席の皆さんが真剣に演奏を受け止めて下さっていることを感じました。客席にいた応援組の皆から、お客さんの表情や反応をあとで教えてもらいました。涙を流しながら演奏をみていた方や、「綺麗だね」と喜んでくださっている若い女性の方がいたり、そんな話を教えてもらえて、私たちの表現が、一人でも、小さくでも誰かの心の彩りや、力や希望になったのだと思いました。そのことがとても嬉しかったです。

 なのはなで、お父さんお母さん、あゆちゃん、皆の中で表現をさせてもらいながら、自分の傷や痛みが誰かの力、まだ見ぬ誰かの力になれること。あるべき理想を教えてもらったり、見つけることができること。そういう中で自分自身が鍛えられているし、救われています。

 

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 今回、個人的に課題に感じたことも、もちろんあります。お昼ご飯の時には、お父さん、お母さん、あゆちゃんが、
「自分たちは、いつでも楽しませる側でなくてはいけない」こと、
「その場その場で、いつも役割がある」こと、
「どんな時も、その場所で、自分はその会場や場所で、どういう役割があって、どういう影響を与えたいのか、という考えを持つ」
 ということも教えてもらいました。ステージだけではなくても、日ごろのこと、日常の中でも、同じことなのだと思いました。

 本当に優しい気持ちの使い方、本当に優しい人とのつながり、あるべき姿、生き方、色々な手段で見つけられることが嬉しいです。これが、小さくても、材料の一部としてでも、まだ見ぬ誰か、まだ見ぬあなたの力につながりますように。

(あけみ)

 

***

 

 ツツジ祭りが終わり、古吉野へ戻った私たちは、作業着に着替えて畑に出ます!
 私は、まえちゃんたちと一緒に、山小屋へカボチャの植え付けに行きました。

 山小屋の畑に行くと、畑には、昨日立ててくれていた饅頭型の畝が立っていて、もう植え付けるだけの状態になっているのが有り難くて、やる気が出ました。
 ぽこぽこと畑に立っている畝は、星の王子さまの火山のようで可愛いなと思いました。

 

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 カボチャの苗はぽってりと厚い双葉と、ぱっと開いた1枚目の本葉が元気そうで、これから活着して大きく茂ってくれるのが楽しみだなと思いました。

 6人での作業だったのですが、改めてメンバーを見てみると……あら、新しい夏野菜チーム「チームウリウリ」のみんなだ!
 ズッキーニ、キュウリ、カボチャが主の担当チーム。
 今日はウリウリのみんなで植え付けをできて嬉しかったです。
 山小屋で、5枚の畑の植え付けを終わらせました。

 

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 思ったよりずっと早く植え付けが進んで、今度は古吉野に移動し、桃横畑の畝立てから植え付けまでを行ないます。
 畑に着くと、ツツジ祭りの片付けから帰ってきた、あゆちゃんとゆいちゃんが、饅頭畝を立ててくれていました!
 私たちも参戦して、畝立てと植え付けを並行して進めていきました。
 みんなの畝を立てる速さがものすごくて、どんどん、どんどん進んでいきます。

 あゆちゃんが、「この畝立て、すごく楽しい!」と言っていて、みんなの、午前中にライブを一本したとは思えないパワフルさを実感して心強かったし、私も、どこまでも動けそうな気がしました。

 

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 山小屋の畑も合わせて、710株のカボチャを植え終えることができました。
 みんなでスピード感をもって、最後まで植えられたことが嬉しかったです。

 予定よりも30分も早く終わらせることができて、その後は、ジャガイモの土寄せをしているお父さんと多人数チームのみんなのもとへ行きました。
 保育園前の畑に行くと、広い畑にぎゅうぎゅうになって土寄せしているみんながいて、本当に人数がたくさんいるなあと思いました。

 

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 お父さんに土寄せのコツを教えて頂いてから土寄せすると、株元にざくざくと土が寄っていて、気持ちよかったです。
 残りの畝を一気に土寄せし終わって、今日の作業終了です! 作業終了時間ぴったりに終わらせることができました。
 なのはなの多くのメンバーがこの畑に集まっているのだと思うと、嬉しくて、みんなの顔をぐるりと見渡しました。

 

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 イベントがある中での畑作業は、より団結力が高まる気がして大好きです。
 夏に向けて、みんなでどんどんパワーアップしていけたらな、と思います。

(まなか)