2月5日(月)「はるかぜ と つぼみ 糀は完成に向かって」

2月5日のなのはな

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 生まれは2月4日、立春なのだ。私たちはみんなから、はるかぜ君、つぼみちゃんと呼ばれて、今は、家庭科室の育苗器(麹室)の中。なのはなで作ったミルキークイーンに一生懸命に菌を繁殖させて、立派な糀になろうとしているんだ。あっ、私たちのお母さんが、家庭科室に入ってきた音が聞こえたぞ!

 糀作り3日目。朝の7時までは1時間ごとに、糀の見回りに行きました。ペアのひろこちゃんと見回りの時間に起きて、家庭科室へ。育苗器の中には、糀箱が18箱ずつ、計36箱、並んでいます。それが、左右の列でも温度が違っていて、左に入っている糀のほうが、右に入っている糀より温度が高い。前回も同じだそうで、左右でも温度変化があることが、調節は難しいですが、面白くも思いました。ちなみに温度が高い左に入っているのが、はるかぜ君、温度が穏やかな右に入っているのがつぼみちゃん。春を連想させる温かな名前です。

 

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 朝7時。糀の手入れ「盛り込み」が始まります。(中はどうなっているだろう)糀箱の布巾をゆっくり開けてみると、お米の粒にうっすらと白い点が全体に見えてきました。昨日はまだ、お米にまぶした抹茶色をした糀菌の粉の色が見えていたのですが、その色はなくなっていました。「盛り込み」は、お米を全体に混ぜ合わせて、糀菌がまんべんなく繁殖することができるようにします。
 お米を触ると、「切り返し」の時よりも、温かく、甘い香りがしてきました。糀菌はどう動いているかは見えないけれども、着実に、お米に菌を繁殖させようと生きているのだと思うと、糀菌のエネルギーの強さを感じました。

 次の「一番手入れ」までは、糀の温度を33度から37度まで、湿度は90パーセントをキープします。この間は、1時間で2度のペースで、温度が上がっていきます。油断ができません。

 

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〈麹室の屋根の上には、ペットボトルの煙突を通してあり、余分な湿度や熱を逃がす口となっています。麹室には、こうした工夫がこらされています〉

 

 一番手入れまでの間、はるかぜ君とつぼみちゃんはとってもやんちゃでした。
「温度が39.9度になっているよ~!」
 14時の家庭科室は、みつきちゃんと、ひろこちゃんと一緒に温度を下げようと必死でした。育苗器の左の真ん中に入っている糀の温度が高く、温度を下げようと、最初はうちわで外から1分ほど扇いでみるけど、それでも下がらない。これは、糀箱の入れ替えをするしかない!
 ひろこちゃんが潔く判断してくれました。温度が高いと糀菌が死んでしまうので、長い間40度以上にはしたくありません。温度が高い糀がある糀箱と、温度が低い糀箱を入れ替えて、なんとか、37度まで下げることができました。
 一番手入れの間、温度が高くなったら、糀箱の入れ替えをしていきました。はるかぜ君とつぼみちゃんは、とても元気です。

 

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 そして、17時。「一番手入れ」が始まります。糀箱を取り出して、布巾を開けてみます。布巾を開けたら、驚くほど糀は真っ白でふわふわとして、思わず嬉しくて笑顔になってしまいます。よく見たらお米に細く細かく菌糸が見えていて、しっかりと糀菌がお米に繁殖していることが分かりました。糀がぼやけて見えるくらいふわふわです。

 糀箱の中は雪景色に見えます。「すごーい!」「布巾を開くたびに感動しちゃうね」中には、菌の繁殖がよく進んでいて、布巾を外したけれども、布巾をかぶせているようにみえるくらいくらい、ふわふわの糀がありました。しかも、糀を持ち上げると、糀箱に入っている糀の半分を持ち上げることができるぐらい板状になってくっついていて、なんて強い繁殖力なんだ、と驚きました。それは、はるかぜ君の9番の糀箱で、それがどうなっていくかみんなで見ていこう、と話しました。

 

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 しっかり、菌が繁殖していることが分かって嬉しかったです。そして、糀たちは再び、育苗器の中へ。

 次の手入れの予定は23時ごろ。はるかぜ君も、つぼみちゃんも、出糀に向けてラストスパートです。
 みんなと糀と一緒にいる時間は、穏やかで温かくて、春が来たみたいに嬉しいです。

(ゆきな)

 

〈フルメニューでは、サーキットトレーニングや、マス鬼ゲームをしました。【▶2月5日のマラソン日記はこちら!】〉
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〈雨の1日でしたが、傘をさして、ハウス栽培のキャベツや、セロリ、春菊を穫りに行きました!〉

 

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〈玄関の花壇では、水仙が蕾をふくらませています〉