「10回のやったー!」 みつき

5月11日

●10回のやったー!

 今日も昨日に続いて気温が高く、最高気温は24度だったそうです。汗ばんだ身体に吹いてくる風と、きんきんに冷えたお茶を飲んで、クールダウンしながらの休憩時間が、最高のひとときと言ってもいいくらいでした。

 大人数のみんなで、ジャガイモの追肥と土寄せをしてきました。
 午前中は、ジャガイモ畑5枚の牛肥の追肥を、すべて先に終わらせてしまおうということになりました。みんなで牛肥を積んだあゆちゃんのエルフを追いかけながら、畑を次々移動して回りました。
 るりこちゃんが声を掛けてくれて、その畑に合わせて追肥の方式を変えていったのが、すごく良かったなあと感じました。
 山畑西は、畝の数は多いけれど、畝が短いので、1人で1畝担当でセルフで追肥をしたり、一方、新いいとこ畑は、畝の数は少ないけれど、畝が長いので、バケツリレーで先頭の子が追肥をしたり。保育園前畑は、とにかく面積が大きいので、チーム対抗で競争しあったり! どの畑も、それぞれとっても楽しかったです。

 午後は、ジャガイモ畑をもういちど回って、今度は土寄せをしていきました。
 まちちゃんとさくらちゃんが管理機をかけてくれたばかり、さらさらふかふかの土をたっぷりかけて、ジャガイモの株を包み込みました。

 ここでも、るりこちゃんやみんなのアイデアで、畑に合わせて土寄せの方式を変えていきました。
 保育園前畑では、土寄せもチーム対抗で競争をしたのですが、『ジャガイモ料理、肉じゃが派? コロッケ派?』という派閥争いでやるのも、面白かったです。

 コロッケチームは少し土がゴロゴロしているところがあったので、少し遅れをとってしまったけれど、るりこちゃんが、
「写真撮影に行って、相手のチームの手を止めさせて、妨害をするのもオッケーです!」
 というルールを作ってくれたのも、すごく面白かったです! 最後は、勝利した肉じゃがチームが助けに来てくれたのも、うれしかったなあと感じました。

 また、
「畑の全面を何時に終わらせることができるか、それぞれ予想しよう!」
 と言っていて、みんなであらかじめ予想をしていました。
 わたしは、
「土も寄せやすそうだし、みんな速そうだから、16時15分にしてしまおう!」
 と、かなり速めの時間で予想していました。心の中で自分の予想時間が来ることにドキドキしながら、みんなと残り僅かの土寄せをしていると、ますますスピードが上がったような気がしました。

 終了時間は、16時13分! わたしの予想時間は、2分のずれでした。
 なんと優勝は、16時12分と予想していた、あゆちゃんでした! わずか1分しかずれていなかったあゆちゃんはもちろんだけれど、わたしたちはすごい記録をたたき出したんじゃないかなあと感じて、ここに居るみんなに「すごい!」と言いたいような誇らしさがありました。

 最後の畑、新いいとこ畑では、ペアで追いかけっこ方式で土寄せをしました。わたしは、ペアのりんねちゃんを追いかけるような形になって、「絶対に間隔をあけたくない!」と思うと、スピードを維持することができました。
 みんな、そろそろ疲れが来るころのはずが、それも全く感じさせないような土寄せでした。

 そして、「終わったー! やったー!」と、みんなで拳を空に突き上げました。
 るりこちゃんが、「みんなのおかげで、ジャガイモは、きっと豊作になると思います!」と話してくれたとき、わたしも満たされて、すごくあったかい気持ちになりました。

 それと、作業の始まりのときに、るりこちゃんが、
「今日は5枚の畑の追肥と土寄せで、10回の『やったー!』が味わえるんだよ」
 と話してくれていました。
 考え方によっては、厳しいとかきついとか、追い込まれるようなほうへ行ってしまいそうだけれど、るりこちゃんはそうやって考えるんだなあ、と気が付きました。

 作業が終わったあと、るりこちゃんの言葉を何度も心の中で繰り返していました。「10回の『やったー!』が味わえる」、本当にそうだなあと感じていました。
 るりこちゃんの気持ちが、すごく優しいです。

 みんなの気持ちもひとつになって、みんなのフルパワーでジャガイモに向かうことが出来て、とても充実した1日でした!