「その先の人を見る」 えみ

5月8日

 つつじ祭りでの演奏から始まった山小屋キャンプの3日間が、本当にあっという間だったなと思います。たくさんのゲストの方や卒業生の人たちも帰ってきてくださって、家族のみんなと過ごせた時間がとても嬉しかったです。

 1日目の夜には、バーベキューやみんなの有志のライブ、お父さんお母さんの弾き語りライブがありました。みんなが生き生きと表現している姿を見て、ある場面では感動して涙が出てきたり、勇気や力をもらったなと思います。久しぶりにお父さんお母さんのライブも聞かせてもらって、家族みんなでリビングにぎゅうぎゅうに集まってお父さんお母さんを囲んでいる空間が本当に幸せだったなと感じました。

 今回のキャンプでは、子供組のみんなとセブンブリッジの実行委員をしました。いつもは楽しませてもらう側だったけれど、今回はみんなに楽しんでもらう側として準備をして、その過程も楽しかったし、その中で気づかせてもらうこともたくさんあったなと思います。本番はちょっとバタバタしてしまったところもあったけれど、直前の準備では相川さんや有賀さん、卒業生のみんなも助けてくれて、とてもありがたかったです。

 最近の毎月のセブンブリッジ大会はお仕事組さんが実行委員をしてくれているけれど、時間がない中でもみんなのために毎回、面白いものを準備してくれるお仕事組さんたちが、本当にすごいなと改めて感じました。
 自分のことで言うと、少しイレギュラーなことがあったりしたときに、すぐにこうしますと上手にその場の状況に合わせて判断したり、流れをつくったりする柔軟さや心の余裕などが、まだまだないなと感じました。

 キャンプの準備が始まったころ、実行委員のみんなと、お父さんお母さんのところに相談に行った時に、今回は子供組らしい、今までにないルールとかもあったらいいんじゃないか、ということを言ってもらって、特別ルールを加えてのセブンブリッジにすることになりました。勝っていても、負けていても最後まで楽しみ続けられるルールということで、実際に実行委員で試した時にもすごく盛り上がって、みんなとできるのがとても楽しみでした。

 ちょっとルールが複雑だったところもあったかなと思うのですが、今までにない新鮮な感じがあって、みんなも盛り上がっていたようで嬉しかったなと思います。
 今回は実行委員もゲームに入って遊ばせてもらって、私はふみちゃんとペアでやらせてもらいました。前半のリーグにはあゆみちゃんひでゆきさんペア、のぞみちゃんまことちゃんペアもいてくれて、たけちゃんやゆりちゃんも一緒にいてくれたことが、とても嬉しかったです。

 後半のリーグでは、1試合目か2試合目で、手札にジョーカーがあったのにも関わらず番が回ってこなくて一発上がりで赤チームに上がられてしまって、さらに特別ルールの2倍も加わって合計20倍、1000点以上の失点をしてしまいました。ふみちゃんと一緒に、これはもうダメかもしれない、いや、まだこれからがあるから分からないねと何とか励まし合っていました。

 後半の1,2試合目はポン、チー禁止カード、それからはジョーカー、7引き渡しカードがもらえることになっていたのですが、最初の失点のおかげでほぼ全部自分たちのチームが独占してしまっていて、ちょっと申し訳ない気持ちもあったけれど、そのおかげで最後にはマイナス300点くらいまでに抑えることができました。

 特別ルールのカードは、結構使い方が難しくて、ジョーカー・7引き渡しカードを使っても相手のペアがそのカードを持っていなかったということが2回くらいあったり、面白かったのは、ふみちゃんとそのカードを誰に使おうかと相談していた時に、目の前にいた、えつこちゃん、りんねちゃんペアが、りんねちゃんはポーカーフェイスをしているのに、えつこちゃんが明らかに嬉しそうな顔をしていて、それに気づいたりんねちゃんがすごく悔しがっていたという場面が印象に残っています。

 今回のセブンブリッジの罰ゲームは、くじを引いた恐竜になり切って、生まれた瞬間とティラノサウルスに食べられる瞬間をジェスチャーや鳴き声で表現するというもので、盛りだくさんでした。ゲストの有賀さんも罰ゲームをやってくださって、初めてなのに申し訳ないなという気持ちもあったけれど、体を張ってなり切ってみんなを楽しませてくださる姿勢がすごく優しいなと思ったし、堂々と演じているみんなの姿もすごく、かっこよかったなと思います。

 本番は、みんなに楽しんでもらえるかどうかとすごく緊張していたけれど、子供組のみんなと一緒になって考えて作っていく時間は、とても自由な気持ちになれて、とても楽しかったなと思います。寸劇の練習では、一度は外に出て石生の田んぼに向かって大声を出す練習をしたりして、その時間も嬉しかったし、少し殻を破ってみんなの前で演じると気持ちもシャキッとすることを感じました。

 夜の集合では、受け身ではなくて、能動的になるということについて、そこにいつでも人を見ることが大切なんだよと話してくださったことが心に残りました。
 お米の選別をするのでも、食べてくれる人に美味しく食べてもらえるようにと相手のことを思って作業をする。作業のための作業ではない。自分の評価のためではなくて、その先の人を見る。何に対してもそういう気持ちを持てるようになったら、いつも前を向いていられるんだという話を聞いて、自分もいつもそういう気持ちで目の前のことに向かいたいと思いました。

 読んでくださりありがとうございました。