5月5日(金)「久しぶりの屋外イベント『鎌坂峠 第13回ツツジ祭り』のステージ、大成功」

5月5日のなのはな

『不可能が可能になる瞬間があなたを魅了する これが最高のショー』

 天にはたくさんの大きな鯉が、空に向かって泳ぎ、目の前に広がるツツジは、それぞれの自分の色を誇り高く輝かせている舞台。
 この日は、久しぶりに屋外のイベント、鎌坂峠のつつじ園で行われた“ツツジ祭り”へ演奏、ダンスで出演させていただきました。およそ45分間、全7曲の演目でした。中には、新曲の『ハウ・ファー・アイル・ゴー』や新しい構成、メンバーで行う『ザ・グレイテストショー』などがありました。

 

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 いつもと違う変形のステージ、体育館の床とは違う砂地のステージ。久しぶりの屋外のイベントともあって、難しい部分もありました。前日のリハーサルでは、お父さん、お母さんや、あゆちゃんから、出はけでの身体の使い方、見せ方などもアドバイスをもらっていました。朝から、緊張していました。

 ツツジ祭りでは、何組かの出演される方々もいらっしゃいました。前のチームの演奏が終わり、テントから出てスタンバイ。電子楽器の音チェックをする時間も、あゆちゃんがMCで対応してくれました。

 いよいよ、ショーが始まります。1曲目は『ザ・グレイテストショー』。どんな時も、ゆりかちゃんや、のんちゃんなどが毎日のように声をかけてくれて、習慣練習をしたり、あゆちゃんと一緒に練習したり、イメージとなる映像をみたり、皆で積み重ねつくってきた曲です。

 ステージ袖で出を待っているとき、ツツジに囲まれた客席の中には、お父さんお母さんはじめ、ゴールデンウィークに帰ってきてくれた卒業生の皆もいました。たくさんの仲間や家族の中で、私は今、ステージに向かえるのだと感じ、心強く感じました。

 

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 着替えテントの中では、着替えがスムーズにいくように、皆がカバーをしてくれました。

 ダンサーと同じステージにバンドも組まれていて、ボーカルのあゆちゃんやバンドメンバーの皆と、いつもより、とても距離が近かったです。嬉しかったです。
 『ザ・グレイテスト・ショー』を踊っているとき、バンドの皆の音の一部になる感覚がありました。皆の動きの一部になる感覚がありました。あゆちゃんのMCの一部になれる感覚がありました。

 私が全力で踊れるのは、なのはなのお父さんお母さんと皆や、皆で作った野菜やおいしい料理にも、身体や気持ちをつくってもらったおかげです。
 ステージに立てるのも、古吉野で次のイベントの準備をしてくれたり、綺麗な衣装を考えてくれたり、いろいろな所で皆が助け合って作っているからです。

 私は皆で、皆は私でした。私はその使命と責任を思いっきり果たしたいと思いました。

 

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(評価がなんなんだ。ただ私たちの美しく生きる姿を表現したい、伝えたい)
 と強く思いました。踊り切りました。

 ふみちゃんとのソリで目を合わせ、笑いあって踊ったとき、反対側のメンバーと目くばせをして同じ気持ちでカウントを唱え、一緒に息を合わせ出る瞬間、かにちゃんのドラム、まえちゃんのギター、あゆちゃんの歌の音の一部となって踊るとき、私は私の生命で“生きている”と感じました。

 曲目が進み、お客さんとの空間にも、なのはなの世界があるように感じました。曲が終わったとき、目の前のお父さんが小さく手で丸をつくって、笑顔で合図してくれたのも嬉しかったです。

 

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〈『ビリーバー』〉
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〈『チープ・スリルズ & シェイプ・オブ・ユー』〉
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〈この日に合わせて帰ってきてくれた卒業生や、あゆみちゃん、たけちゃん、たいちゃんも客席で応援してくれていました〉
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〈『ア・レヴァ』〉
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〈新曲『ハウ・ファー・アイル・ゴー』では、なのはな最年少15歳の仲間を含めた、6名が踊りました〉

 

 私達の表現は、技術の競争や利己的な満足のための表現ではないです。私達があるべき生き方、姿をみつけ、自分のものにし、そして次の世代の仲間の新しい精神的基盤をつくるための手段です。

 私たちは、ただ摂食障害から回復するのではないです。「お母さんは、いつも仲間集めをしているんだ」お母さんがいつも私達に言ってくれることです。
 内側で症状を起こさせるモンスターのような存在に飲み込まれ、当たり前のことも当たり前に出来ずに生きていた私が、今、次世代の仲間のためにステージで思いっきり役を演じ、表現しています。

 

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『不可能が可能になる瞬間があなたを魅了する これが最高のショー』
『ザ・グレイテストショー』は、私達のことだと思います。

 こうやって表現できる手段を、身体と気持ちも与えてもらえて、機会も仲間も、与えてもらって、そして受け止めてくださる、たくさんのお客さん、仲間、家族がいてくれて、私は恵まれていると感じました。恵まれている分、私達には使命、責任があると思いました。

 

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 イベントは終わったけれど、私の人生というショーは終わっていないです。永遠は一瞬、一瞬は永遠。晴れの日もくもりの日も、雨の日もあるけれど、日々に私のグレイテストショーはあり、私達のショーはあり、まだ見ぬあなたのショーもあります。
 今日の私達の演奏が、そして今からの私、私たちの生きる姿、表現も、まだ見ぬ仲間の力になってくれたらと強く思います。

(あけみ)

 

―― ツツジ祭りの会場である“武蔵の里”は、宮本武蔵の生誕の地です。宮本武蔵像や、たくさんの美しい景色がありました ――

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