
5月4日のなのはな
明日は、ツツジ祭り本番。今日は、イベントが開催される、『武蔵の里』で、明日の本番をイメージしてリハーサルを行いました。
屋外での演奏、ダンスはしばらくぶりで、少し緊張しました。リハーサルであったとしても、本番をイメージして、パフォーマンスを見せる人としての気持ちを作って向かいました。
私は、ツツジ祭りの会場へ実際に行くのは初めてでした。ツツジが、会場のいくつかの段々それぞれいっぱいに咲き誇っていて、鮮やかなピンク色や白などの花が集まっていました。
ステージの前には、穏やかな小川に、橋が掛かっていて、橋を越えた向こう側に客席があり、とても景色が綺麗な場所でした。
ステージは、きめ細かい砂地で、少しひし形のような地形をしていました。
ダンス部のみんなが、地面に場ミリテープと、印を打ち付けてくれました。センターと、センターから4メートルの位置にラインが引かれて、その3本のラインと番号札を頼りに、これまで体育館で作ってきたフォーメーションの立ち位置につきます。
隣の人との間隔、前の人との間隔を、場ミリの確認のときに、目に焼き付けます。体育館で練習しているときは、四角い空間だけれど、ここは屋外、どこまでも景色が広がっている中で、どこを中心にして、どこに気持ちや目線を集中させるのか、全員で定めました。
今日はお祭りの当日ではありませんでしたが、音響をしてくださる水元さんや、ツツジ園を訪れているお客さんの姿があり、今日もまた一つの本番でした。楽器をセットしているときも、ダンスの確認のため舞台袖でスタンバイしているときも、それも含めて、全て、表現の瞬間であり、パフォーマンスなんだと思いました。本番だけ表現者でいることはできなくて、もう車を降りたその時から、見せる人でありたいと思いました。
バンドでの音出しをしているときに、あゆちゃんが、
「気温が暑いこともあって、音が緩んでテンポが落ちている。もっと絞って鋭い音を出そう」
そう話してくれました。
太陽がさんさんに照り付けた下であったり、景色が広がって、音が吸収される環境で、気持ちが知らず知らず緩んでしまっていたのだと気が付きました。どんな環境のなかであっても、揺るがないような気持ちづくりをする必要があったのだと思いました。
客席の、たくさんのお客さんをイメージして、その中でたった1人の人に伝えるぞ、と思って演奏をしました。
自分たちのダンスや演奏が、見てくれる誰かにとって、希望となれるように、最後まで良くしていきます。今日のリハーサルで感じたことを踏まえて、明日は今のメンバーでできる精一杯の演奏を目指して頑張ります。
(りな)